なにをやっているのか
新政酒造は創業以来、地域と伝統に深く根ざした酒造りを守り続けています。
当蔵の誇りは、90年以上前に自社で発見された古い清酒用酵母「きょうかい6号」を使った純米造りにあり、また江戸時代に確立された無添加の「生酛」製法も採用しています。
さらに48本の木桶を所有し、全ての酒をこれらの桶で醸しており、これは我々の最近の大きな達成事例です。ほか、近隣の山間農村で30町にも及ぶ無農薬栽培を指揮していること、木桶造りの工房を新設したことなど、今もスピード感あふれる社会的取り組みをすすめています。
なぜやるのか
伝統文化や発酵文化は、時の流れと共に色あせ、途絶えてしまう危うさがあります。
それらを未来に継承するためには、単に守るだけでなく、現代に合わせて再解釈し、進化させることが必要です。
新政の「DNA」は、伝統の本質を見極め、これを魅力的に表現することで、日本文化を世界に拓いてゆくことといえます。
どうやっているのか
当蔵は酒の品質のみならず、パッケージデザインや、ファンのために作成されるグッズ、または大規模なイベントなど、酒をとりまく文化的環境を魅力的に伝えることにも熱心に取り組んでいます。
<イベント>
独自の世界観を徹底的に伝えるため、大手広告会社などには一切頼らず、自社でイベントを企画・運営しています。
切り口やコンテンツは多様で、地域経済などのアカデミックなテーマから、サブカルチャーを押し出したものまで、新政酒造が幅広く興味を抱く、多様な題材がもとになっています。
<オリジナルグッズ>
年に一回、熱心なファン向けに造られる「頒布会」には、趣向を凝らしたオリジナルノベルティが同梱されています。
またイベントの折には、特別に作成された限定グッズなどを販売しています。仮に酒が飲めるひとでなくても、日本酒という伝統産業を楽しんでもらいたい----そんな気持ちから始まったオリジナルグッズ作りですが、今や「新政」の魅力のひとつとして、凝りに凝ったサービスに育ってきています。