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ずっとやりたかったイベント企画 ほろよいワークショップ今回のテーマは「和装と日本のお酒」

筆者:小倉あづさ(専務取締役)
noteより転載:https://note.com/imadeya/n/n7457e973fda4

私事で恐縮だが、趣味?ライフワーク?は仕事(IMADEYA)とお酒と読書、そんな私が唯一楽しんでいるのが和装。ロマンある和装と日本のお酒、ビギナーさんだからこそぜひ一緒に酔いしれて自由に楽しんで欲しい!

目次

  1. ・ほろ酔いワークショップで一緒に楽しもう!
  2. ・良質なモノたちを見聞きする事で、感性を磨こう
  3. ・不変的なモノだからこそ、時代に合わせてupdate

・ほろ酔いワークショップで一緒に楽しもう!

この仕事をしていて、いろいろな方によく言われる言葉ナンバーワン、「今度ワインを教えて下さい」。お酒も和装もうんちくを語ればきりがない。知識をため込むことが好きな人間にとってはたまらないモノである。でもそれがユーザー数を増やすための障害になる事も多々ある。なので「教えて下さい」ではなく、「一緒に楽しもう!」をテーマにほろ酔いワークショップなる企画をスタートした。

2022年4月江東区三好にて開設

ここは、今年春に完成した「IMADEYA TERRACE清澄白河」と命名したサロン。
この空間は、みんなで集って良質なお酒をハブにいろいろな文化を楽しもうという目的で作った。オンラインミーティングなどの便利さはこの2年で学ばせて貰ったが、だからこそオフラインのコミュニケーションの大事さも痛感した。
そしてシャイな日本人はほろ酔いぐらいがとても良い。脳が柔らくなったほろ酔いワークショップでいろいろな酒コミュニケーションを実現して行きたい。

・良質なモノたちを見聞きする事で、感性を磨こう

このほろ酔いワークショップは、IMADEYAの美味しいお酒×〇〇で企画をする。今回は和装という事で、センス抜群の銀座もとじの二代目社長、泉二啓太さんにご協力を頂いた。

銀座の着物専門店【銀座もとじ】|和織・和染、男のきもの銀座で1979年に創業。「銀座もとじ」は、東京銀座・三原通り沿いの四丁目に女性のきもの専門店、三丁目に男のきもの専門店を構www.motoji.co.jp

私は和装歴8年のただのエンジョイ派なので、最低限のルールだけはこの泉二啓太さんにちょこちょこ聞き、まぁ失敗しながら慣れて楽しもうと割り切り出来る限り着るようにしている。
和装もお酒も、もちろん知識を身に付けて深掘りすればそれはそれで楽しいのだろうけど、逆に知らなくて恥ずかしいのでと遠ざけてしまう場合も多々ある。
それが一番ナンセンスだと思っている。とにかく触れて欲しい、見て欲しい、飲んで欲しい良質なモノたちを
良質なモノたちは、大概がきちんと作られている。それらを感じ取れる感覚を養える場になれば嬉しい。良質なモノたちをちょびっとずつ知って楽しむ。
たくさんの人たちが、こうした良質なモノたちを知り感じる事が出来てくれば、未来に誇れる文化が廃れずに育って行く。
今回のワークショップでは、和装と日本のお酒の共通点を多く見出した。双方とも日本の気候風土、農業、歴史的背景に大きく影響を受け今に至っている。
新潟の雪からの小地谷縮と日本酒八海山。千葉の海と自然に育まれた藍染と日本酒木戸泉。日本の国力を上げる事に大いに貢献した奄美大島の大島紬と黒糖焼酎あまみ長雲。一つ一つが深すぎてNHK特集になりそうだ…(^^😉
ここに関してはまた機会があればゆっくり…

RURI | 私たちは あお とともに生きている私たちが大切にしていきたい風景や、土地の持つ記憶、生きるということの神秘。感性をひらき、しなやかに軽やかに日々を暮らせるよruri-pasdedeux.com

なんと、当日黒糖焼酎に合わせたお菓子は、清澄白河に店舗を持つFOOD&GALLERY 'RURI’さんがサプライズで作ってくださったもの。
このお菓子には、黒糖焼酎の原料である黒糖が使われており、その黒糖もあまみ長雲 醸造元 山田酒造さんから直接送ってもらうという、まさにALL奄美を楽しめるセットに。

黒糖焼酎「あまみ長雲 一番橋」+RURIさん手作りのサプライズお菓子

・不変的なモノだからこそ、時代に合わせてupdate

左)小倉あづさ/右)泉二啓太さん

会当日に着ていた泉二啓太さんと私の藍染は、千葉県君津の松原伸生さんの作品。ちょうど3年前に銀座もとじさんのショップを訪問した時にこの松原さんの個展を催していた。瞬時に30年前にタイムスリップした。実は30年前私が千葉に来たばかりの頃、地元の飲食店さんのツアーでこの松原さんの工房にお邪魔していた。当時は先代のお父様がご存命で、私はその藍染に一瞬で恋に落ち動けなくなってしまったのだった。当時はその藍染を買う金銭的な余裕は無く諦めるしかなかった。そして30年の月日を経て、今度は息子さんの作品となって目の前に現れたのだった。すっかり忘れていたのに、良質なモノがちゃんと受け継がれ、時代に置いてきぼりにならずに繋がっていた事で鮮明に思い出すことが出来た。心から感動した。そして今度こそはその藍染を買わせて貰った。宝物だ。
ワークショップの日は、銀座もとじさんが、有形文化財に指定されている織物(約300万円!)などを持参して下さり、参加の皆さんに実際に手に触れて貰ったりした。きっとこうした体験が感性の熟度に繋がって行くのだろう。

お酒も、時代背景や食文化の変化で少しずつ変わって行く。
和装もお酒もなくても生きて行ける。(私は無理かな…笑)だけどある事でどれだけ豊かになる事か。それは不変的であるからこそ、時代に合わせたupdateが必要だ。

双方の未来は暗くない。そんな双方が未来を更に明るくすると信じ、この文化を育てる一助を担って行く。

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