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地域の移動体験を変えるプロダクト開発の面白さ。交通事業者や自治体にとって武器となるデータを届けたい。

未来の理想的な移動社会の基盤構築を支援するMaaS Tech Japan(以下、MTJ)は、地域の公共交通を使いやすくし、移動の心理的ハードルを下げる為のMaaS(※1)ソリューション開発の強化に向けてプロジェクトマネージャーエンジニアの募集を開始しました。そこで今回は2022年に入社されたプロダクト開発責任者・ディレクターの冨増 直樹さんに、MTJでのお仕事やMaaSプロダクトの意義や開発について聞きました。(※1:Mobility as a Serviceの略)

――現在のMTJでのお仕事やミッションについて教えてください。

私はプロダクト事業部門に所属し、プロダクト開発責任者として、特に交通系・移動データを統合・分析し知見を得るためのプロダクトの開発と導入プロジェクトを指揮しています。具体的には、データに裏打ちされた交通施策を導くMaaSプラットフォーム「SeeMaaS(シーマース)」(※) の開発や、SeeMaaSを活用して地域の交通課題の把握や施策の効果検証を行うプロジェクトの実施を推進しています。

※注) MaaSプラットフォーム「SeeMaaS(シーマース)」とは、自治体や事業者が持つあらゆる移動データを連携・分析し、データに基づく精緻な現状把握により地域の移動実態や施策の効果を可視化。それらのデータを利活用することで、都市の渋滞緩和や持続可能な地域交通の形成など都市・地域交通をはじめとする社会課題の解決や、他業種との連携による新たな価値の創出を支援するプロダクト。
詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000047675.html

――これまでのご経歴を教えてください。

大阪大学大学院を卒業後、新卒ではアビームコンサルティング株式会社に入社し、当初はSAP BWの導入コンサルタントとして国内大手企業のシステム導入に携わりました。その後、データ分析部門に異動し、顧客分析、売上予測、与信モデル作成等を支援するプロジェクトを担当し、膨大なデータ活用と向き合う経験をしました。その後、NTT西日本に転職し、新規事業を開発する部門でモビリティ事業の新規立ち上げに従事。コンソーシアムを通じて自治体と協力し関西エリアで複数のモビリティ実証実験を主導し、モビリティ事業における商材のローンチ、各支店での導入支援を実施。これらの経験が繋がり2022年8月より株式会社MaaS Tech Japanに入社し現在に至ります。

――MTJに出会った経緯や入社のご理由を教えてください。

最初に知ったきっかけは、NTT西日本で初めてモビリティ事業に携わることになった際に、様々なMaaS関連の書籍や情報に触れました。その際に、MTJ代表日高が共著した書籍MaaS: モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジなども読み、MTJがパイオニア的存在であることを知りました。その後MaaS市場は徐々に拡大していきますが、当時MaaSといえばアプリというイメージだった2022年に、MaaS Tech Japanはアプリ開発のみに注力するのではなく、アプリ利用で蓄積されたデータにこそ可能性と価値があり、地域交通の維持・発展に貢献するためのデータ活用に力を入れると明確に宣言していたことに強く共感し、自身の経験が活かせるのではと感じました。また、社員の中には自治体・大手企業経験者も多く、面接の会話の中で、仕事を進める上での共通認識や会社の雰囲気は大手企業の似たところもあり、前職と規模は違えど安心感を感じて入社を決意しました。

――MTJで働く魅力や、プロジェクトのやりがいを教えてください。

これまでは大手企業の構造上、実現したい事に対するスピード感や裁量権にもどかしさを感じていました。一方で、MTJは少数精鋭の組織で意思決定のスピード感もあり、自身の考える範囲もぐっと広がりました。ですが、先程も申し上げた通り組織の規模は変わりましたが、メンバーの多くが様々な業界の大手企業や自治体経験者なこともあり、価値観も近く相談もしやすいですし、チーム運営での共通認識もありとてもスムーズだなと感じます。そしてMaaS市場に早くから参入し、知見や技術も蓄積できていることから、群馬県と連携協定を締結し国土交通省のプロジェクトを実施することができたり、福岡県のデータ連携基盤の構築業務を受託したり、規模が大きくチャレンジングな案件に携われています。

また、お客様からいただくお声として「データを活用する意味や意義を感じることができました」「今まで漠然と把握しモヤッとしていた悩みが、定量的に理解することができ次の行動が明確になりました」など言っていただけることもとてもやりがいです。

――具体的にはどんなデータを活用し開発していますか。

扱う交通系データも多様ですが、人流データやICカードデータ、国が提供するオープンデータGTFS(※)などを活用し多層的に分析することで、自治体や交通事業者の計画および施策に対し指針を提供できるようにしています。ただ、せっかくの情報やデータも、利用される交通事業者様や自治体職員様が示唆を得ることができなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。開発するプロダクトや見せるデータも、使っていただくユーザーに示唆を届けることで初めて価値提供ができると考えているので、まさに料理するイメージで「どう見せると行動に繋がるデータになるのか?」をこだわり、分析と開発に進めています。

※注) GTFSはGeneral Transit Feed Specificationの略式。公共交通機関の時刻表と地理的情報に関するオープンフォーマット。

――実際に働いてみて、どんな方がMTJの風土にマッチしそうと感じますか?

常に楽しむ姿勢がある方は合うと感じます。どんな仕事も難しいことや、しんどいことはありますが、そこに対しどう向き合うかが重要だと思うからです。プロダクトの価値や意義を心から信じて、妥協せずに納得できる開発を共にしていくためにも、障壁や課題に対していい意味でポジティブに捉えて、楽しみながら立ち向かえる人と一緒に楽しんで働きたいと思っています。

――今後MTJで、実現したいことはどのようなことですか?

データを使うことの意義をより多くの人に感じてもらえるようなプロダクトを作り、EBPM(※)を推進していきたいです。もちろん過去の経験則に基づいた考えから意思決定することが正しいときもあるとは思いますが、立場がある方の意見に依存することなく、冷静に公平に、どんな立場の人も意見しやすくなる、そんな武器になるようなデータを届けたいと思っています。客観的にエビデンスに基づいて推進していくことで事業者や自治体の移動改革は進むと確信しています。

※注) EBPM:エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキングの略。政策の立案において、経験や直感ではなく、データや合理的根拠(エビデンス)に基づく手法。政策の企画をその場限りのエピソードに頼らず、政策目的を明確化して行うことで、政策の有効性を高め、国民の行政への信頼を確保することを目的とする

――最後に一言お願いします!

モビリティデータの新しい価値を一緒に探っていくメンバーを募集したいと思います。地域交通の改善や維持に貢献できるプロダクトをともに作っていきましょう!

――冨増さん、ありがとうございました。

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