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自治体職員から異業種への挑戦。自治体を外側から支援し、地域の移動を便利で豊かなものにしたい

未来の理想的な移動社会の基盤構築を支援するMaaS Tech Japan(以下、MTJ)は、地域の公共交通を使いやすくし、移動の心理的ハードルを下げる為のMaaS(※1)ソリューション開発の強化に向けてプロジェクトマネージャーカスタマーサクセスの募集を開始しました。そこで今回は今年入社されたプロジェクトマネージャーの中山 晃延さんに、MTJでのお仕事やMaaSプロジェクトの可能性について聞きました。(※1:Mobility as a Serviceの略)

――現在のMTJでのお仕事やミッションについて教えてください。

私はプロダクト事業部門に所属し、プロジェクトマネジメントの役割を担っています。仕事は、主に自治体案件を担当させていただいており、自治体のニーズの吸い上げや課題解決を一つずつ行うコンサルタントとして働いております。実は、異業種への挑戦なので、毎日インプットする情報が多くて大変さを感じていますが、周りにサポートしていただきながら1つ1つの仕事を丁寧に進めています。

――これまでのご経歴を教えてください。

元々、学生時代は体育教師を目指していましたが、就活をする中で「人々の暮らしや地域社会に貢献する仕事がしたい」と思うようになり、新卒で神奈川県内の自治体に入職しました。仕事としては、窓口や電話対応業務だけでなく、庁舎建設や庁内DXの推進プロジェクトなど幅広く携わらせていただきました。転職してプロジェクトマネージャーになろうと思ったきっかけとしては、自治体職員の働き方改革の一環としてスマートフォン内線を新たに導入するプロジェクトを自ら立ち上げ、2〜3年かけてやり遂げたことにやりがいを感じたためです。また、公用車の削減プロジェクトを立ち上げたこともあり、紙の台帳に手書きで管理していた運行記録をデータ化するのは大変でしたが、削減可能な公用車の台数が可視化できるようになるなど、データの重要性を改めて感じました。自治体の改革はしがらみが多くて大変でしたが、同時に前例がない改革に取り組む楽しさも経験させていただきました。

――MTJに出会った経緯や入社のご理由を教えてください。

転職サイト経由でMTJからオファーをいただいたことが出会いです。まさに「自治体内部から改革を進めやり遂げた経験を活かし、今度は外側から自治体を変えていきたい」と考えていた時のオファーでした(笑)。私自身、自治体を内部から変えていくことってすごく大変だということもわかっていますし、外からの意見や客観的なアドバイスを受けたいと思うことも多かったんです。なので、自分がそういうアドバイスをさせていただく立場になれれば、職員の気持ちも分かるし、外側からの支援もしやすいのではないかと。自治体職員としての経験を通じて「人々の暮らしや地域社会に貢献する仕事がしたい」という軸は揺るぎなかったので、今後のキャリアは『自治体を外側から支援するコンサルタント』として働きたいと決意し、転職を決意しました。

――自治体向けのコンサルティングを行う企業は他にもあると思いますが、MTJがいいと思ったのはなぜですか?

他にオファーいただいた企業の中にも、私が経験してきた業務に関連するような自治体向けDXのお仕事もありました。ですが、MTJからオファーを頂いた時に「MaaSって初めて聞くけど、何やっている会社なんだろう?」と一番興味を持ちました(笑)。色々と調べていくと、MaaSは多様なスキームと実装時のゴールを描き得るからこそ、とても複雑で難しい仕事だと思ったのですが、だからこそ「前例がないことに挑戦すること」にやりがいを感じるタイプの私にはピッタリだと感じました。それから、カジュアル面談なども通じて、MTJは社名のとおり「MaaS」に対して本気で取り組む企業だという熱意も感じ、ぜひここで働きたいと思い入社を決意しました。

――前職の大規模な組織から、スタートアップであるMTJへの参画を決めるときに躊躇したり、不安はなかったですか?

大企業からのオファーもいただいたのですが、改めて「なぜ自分は転職したいのか、どうやって働きたいのか?」と自己分析したときに、「自由な発想を良しとされる環境で、自由に動いてみたい」ということを再認識したんです。自治体もそうでしたが、大きな組織は構造上、自身の業務範囲が固定されやすく、そこを突破するやりがいもあるとは思うのですが、せっかく転職するのであればこれまでと180度違った環境で働いてみたいなと。もちろん不安はありましたが、自分の力を信じて挑戦してみました。強く背中を押してくれた妻や前職の先輩方にはとても感謝しています。

――MTJで働く魅力や、プロジェクトのやりがいを教えてください。

一番は「人の魅力」です。業界を牽引するような有名な企業からMTJへ参画されている社員もいて、一人ひとりの能力値の高さはもちろん、知識財産の多さに驚くことが多いです。想定以上のスピードで物事が進んでいくなかで、提案資料へのフィードバック一つとっても成長環境があります。各プロジェクトにアサインされて間もないですが、自分の提案が通った時はやりがいを大きく感じますし、そうやって自由に意見が言える環境というのはとてもありがたいと思っています。逆に、考えて作った資料が全然ダメだった時も沢山あるんですが、その時は「伸びしろしかない、次もっと頑張ろう」って思えるメンタルなので、ある意味「全てがやりがい」かもしれないですね(笑)。

――MTJのプロジェクトに携わる上で意識されていることはありますか?

MTJの行動規範でもある「SPEC(Safety・Performance・Encouragement・Courtesy)(※)」は強く意識しています。特に「Performance」は自分自身の課題でもあります。より最適なロジックや手法を用いて最大の成果物を作れるようになりたいと思っています。他の社員が過去に作った資料を閲覧したり、インターネットの記事を読み漁ったり、オフィスにある書籍などを借りて通勤時間に読んだりしています。「MTJじゃなければ」と思って選んでいただけるよう、日々のインプットとアウトプットには余念がありません。

行動規範はどれも必要なのですが、あえてもう1つ挙げるとすれば「Courtesy」も重要だと感じており、良い意味で社会人1年目のような礼儀正しさと謙虚さはずっと忘れないよう意識しています。

※注) MaaS Tech Japanの行動規範<SPEC>
●Safety●
安全に、着実に業務を遂行する。安心感、信頼感を与える。
命をかけて日々運行をしている交通事業者と同じ目線を持って業務にあたる。
●Performance●
日々成長できるようチャレンジし、業務の効率性とそのアウトプットの質にこだわる。
協調を意識し、一人では達成できないミッションもチームの力でなら解決できる。
全員が最大のパフォーマンスを発揮する状態を各人が目指すことで、
1秒でも早く1人でも多くのユーザに、その利便性を提供する。
●Encouragement●
自らを奮い立たせ日々の前進と成長を目指す。
あわせて周囲や社会を勇気付ける。
それを通じてMTJから社会全体を勇気づけるようなムーブメントを生み出す。
●Courtesy●
礼儀正しく、信義を重んじ、相手の立場にたって行動する。
人の生活や地域、未来の社会を担う人材たるふるまいを目指し、
社会人として尊敬される人材になれるよう力を尽くす。

――実際に働いてみて、どんな方がMTJの風土にマッチしそうと感じますか?

2つありまして、1つ目は主体性がある方です。自分で物事を考え、自分なりの意見をしっかりと持てる方がマッチしやすいのかなと思います。コンサルティング案件も多くて「これをこんな風にやってほしい」と毎回具体的に要求されるわけではないので、プロジェクトのゴールに向けて必要なタスクは何かを想像し、どう進めるべきか先のアクションを考え挑戦することが大事だと思います。

もう一つは、メリハリを持って粛々と仕事を進めることが好きな方です。オフィスに出社した社員同士でランチに行ったり、仕事終わりに飲みに行ったりと社員同士のコミュニケーションも行いつつ、日中帯は職人のように最高のアウトプットを目指し全力で仕事に向き合っています。それぞれ自分が優先すべきタスクを把握しているからこそ、時間の使い方にムダがない人が多いです。また、服装や髪型も自由な職場ですし、リモート勤務やフレックス勤務などの制度もあって働きやすい柔軟な組織だからこそ、自分を律することができる方にはとても良い環境だと思います。仕事する時はもちろん全力ですが、プライベートも全力なのがMTJの企業風土です!

――今後MTJで、実現したいことはどのようなことですか?

まず、現在携わらせていただいている案件については、クライアントの立場に寄り添って考えながら、プロジェクトをより良いゴールに辿り着けられるように意識して取り組んでいきたいです。プロジェクトが終わった時に「中山さんに担当してもらえてよかった」と言っていただける仕事がしたいですね。そして、いつかはお世話になった自治体から案件を頂き、お世話になった方々とまた一緒に仕事をして恩返ししたいです。

――最後に一言お願いします!

MaaSというものは自治体、民間事業者、住民が連携することで初めて実現します。泥臭いけれども、MaaSのあるべき形やゴールまでの過程を一緒に考えて、楽しめる人と働きたいと思っております。自治体や民間企業と一緒になって暮らしの中にあるサービスやモビリティなどを繋げていく面白さがあり、自分の暮らしにも直結する仕事だとも思いますので、ぜひ興味がある方はエントリーいただけると嬉しいです。一緒に挑戦していきましょう。

――中山さん、ありがとうございました。

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