Vistexのソリューションの大きな特徴の一つにリベート管理があります。リベートとは「ものやサービスを販売した実績に基づいて支払われる金銭」のことで代表的なものに成功報酬やキックバックなどがあります。また、会計の世界では割戻(売上割戻・仕入割戻)という言葉で表現されます。実は、このリベート管理をした方が広告を出稿するよりも売上が最大50%も伸びると言われており、日本だけでなく、世界中の商習慣でリベートが取り入れられています。
Vistexの特徴は、このリベート管理をSAP製品(SAP ECC、SAP S/4HANA)の追加機能(拡張ソリューション)として提供していることにあります。VistexはSAP社が提供する販売および調達ソリューションなどと共に「適切な業務プロセス管理」を実現する方法を提供しており、SAP上で稼働するために、適切な業務プロセス管理を実現すれば、その下で起票される会計伝票を適切なタイミングで転記できるようになります。
Vistexのリベート管理は、契約(Agreement)と呼ぶ伝票を使って、取引先とのリベート処理に関する各種取り決めやシステムでの処理方法(自動計算や更新方法、承認有無など)を管理します。基本的にはこの契約データを元にして、リベート計算が実行されます。また、取引先からのリベート請求、取引先に対するリベート請求、リベート計算において用いられる必要のある販売実績(倉出実績)データなどは、Vistexが標準提供する伝票を使って管理します。SAP製品でも業務プロセスが伝票を使って表現されますが、VistexでもこうしたSAPシステムの考え方に即し、SAP基盤上での伝票管理が行われます。
また、会計処理に関する利点には、「契約条件に基づいた活動実績に基づいて、後に支払われる」ことから、引当(見越)処理がより正確に対応できるという点が挙げられます。特に販売リベートにおいては「取引先から販売実績が送信されなければ正確には分からないので、自社の出荷実績を元に仮計上する」というようなケースが多く見られます。しかし、Vistexでは、SAP上で保持されるこれらの情報をダイレクトに取得して、事前に定義した計算式の元で自動計上を実現することも可能です。もちろん、会計計上前の確認・承認処理についても標準機能として備えています。また、SAP Fioriを使用した画面操作を想定しており、お客様にとって使いやすい画面を標準設定で実現します。
Vistexのリベート管理ソリューションは、SAPのデータをダイレクトに取得してリベートを算出するので、取引先からの請求処理にかかる業務を大幅に自動化し、営業担当者の作業負荷を軽減できます。加えて、リベートの契約内容や計画に基づいて、実際のリベートの割合がしきい値を超えた場合にアラートを発出することができるため、取引先と適正なリベート率での取引調整が可能になります。これにより、適正なリベート金額を迅速に算出、支払うことが可能になり、全ての取引先と良好で持続可能な関係を築くことに貢献します。
Vistexでは、リベート管理以外にも、プライシング管理、ライセンシング管理など、企業とその取引先との間で行われる販売・購買に関連する日々の業務を効率化、適正管理するためのソリューションを展開しています。Vistexについて、詳しく話を聞きたいという方は、お気軽にお問い合わせください。
Vistexについてのお問い合わせ先: