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中途|「学ぶだけでなく伝播できる人に」中途入社者の"その後"。業界未経験者6割。当事者に聞く社風、特色、仕事の覚え方

はじめに

こんにちは!25卒インターン生です。

皆さんは未経験で転職する時、何が気がかりでしょうか。
仕事を覚えられるか、迷惑をかけないか、どのくらいの期間で一人前になれるか、そもそも思っているような会社かどうか…。

私たちは企業の採用、人材育成を支援するアールナイン(2009年創業、従業員数約120名)。中途入社者が7割、うち6割が業界未経験者ですが活躍している会社です。(この2年間で従業員数が倍以上に)

この記事では実際の入社者が①前職②転職後の仕事の覚え方③社風④どんな方が向いていると思うか―などを経験を交えて率直に語ります。

今回登場するのは、2023年5月に入社したシダックスさん(※代表含め全員あだ名で呼び合う文化)。社内外向けシステムを作るシステム部で実際にエンジニアとして手を動かす「開発」という仕事をしています。
 
「若い人が多いから自分が教わる、学ぶだけではなく、伝播することが求められる職場。皆で頑張ろうという空気を作れる方が向いている」

アールナインの特色をこう表現するシダックスさん。私たちの職場の風土がリアルに伝われば嬉しいです。

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目次

社長秘書からエンジニアへ
自宅療養中にかじったプログラミング、ものづくりに見出した楽しみ
「現場を知らない管理職になりたくない」開発志望の原点は悔しさ
使い始めてどう転ぶか―。予見できる力が経験値学ぶだけでなく、周囲に伝播できる人に


社長秘書からエンジニアへ

シダックスさん

――2016年、新卒で資格試験予備校を展開する企業に就職。7年目に退職し、プログラミングスクールでの勉強を経て2023年5月、エンジニア職でアールナインに転職しました。前職は誰に対して何をする仕事でしたか。

社長秘書でした。営業職志望だったのですが、入社直前に秘書の方が退職され、なぜか新卒20人ほどの中で私が後任者に(笑)
社長はせっかちで、予定に縛られず動きたい方だったんです。だから「資料」と言われたらすぐに出す。誰々を呼んで!と言われたら即、内線、部屋を用意。月3回の全社会議の周知や資料作成もしていましたね。

――業界は人材や教育に関心があったのですか。

人材業界は身近でした。学生の頃、世の中にどんな仕事があるか知らないじゃないですか。だから私はエージェントを使って就職活動していた。結果的に相談に乗ってくれたエージェントさんが属する人材業界が一番イメージしやすかったんです。

――ちなみに営業職を志したのはなぜですか。

自分の魅力を磨ける仕事が良かったからです。「商品がいいから」ではなく「あなたが言うなら」という理由で取引できる世界。だったら無形商材の営業がいいなと。でも結局6年秘書だった(笑)

――今、アールナインでは何をしていますか。

エンジニアとして開発をしています。何を作るか考える企画と、形にする開発の2チームがありますが、私は開発がメインで顧客向けのシステムや社内の業務改善ツールを作っています。


自宅療養中にかじったプログラミング、ものづくりに見出した楽しみ

シダックスさんの、とある1日。午後6時からの「もくもく会」は、チームのメンバーと集まって一緒に作業をする会。「エンジニアは個人作業が多い。どうせなら集まって『黙々と』作業しよう!という発案から実施している会です」(シダックスさん)


――本意ではなかった秘書を6年も続けたのですよね。なぜエンジニアに?

もともと、ものづくりには楽しみを見出せるタイプでした。説明資料を作ったり、エクセルの表をマクロ機能(プログラム内に記録された一連の操作を自動で行う機能)を使って便利にしたり…。小さな工夫が楽しいと思っていた頃、コロナに感染して2週間自宅療養になりました。することがなくてインターネットの学習サイトでプログラミングをかじったら、これがおもしろい。仕事にしたいと思いました。退職の3~4か月前のことですね。

――もともと少しプログラミングの経験が?

ないです。大学も文系でした。ただ小学生時代からネットゲームに夢中で、パソコンは好き。IT業界が活況だけど、30歳なると転職しづらいかもしれないから20代のうちにと思って。退職して都内のプログラミングスクールに通い始めました。ちなみに私が自宅療養中に始めたのはProgateという学習サイトです。とっつきやすいので(社内の)皆さんもぜひ(笑)


「現場を知らない管理職になりたくない」開発志望の原点は悔しさ

――2022年6月~翌年2月までスクールに通い、5月にアールナインに入社、システム部に所属しています。転職活動でどんな業界を見ましたか。

絞っていなかったです。未経験で30歳近く、実務経験なし。選べる立場でないと思いました。アールナインに入ったのは裁量の大きさ。どんなものをどんな進め方で作るか、現場に任されているのが良かった。作ったものがどんな人にどう使われ、運用されるか一連の流れを見られるのも魅力でした。できて間もない小規模チームだったからこそ、それが叶ったんです。

――他にもっと魅力的な会社はありませんでしたか。

未経験歓迎の求人自体は多かったです。ただ助け合う社風の会社もあれば、個人で勉強して最新技術を取り込んで下さい、という雰囲気の会社も。アールナインは前者ですね。 当初、後者の環境で頑張ろうと思いましたが、転職活動でくじけました。エンジニアは 実務未経験でも、熱意は成果物で評価される世界なんです。例えば日々の学習記録を取ったりSNSで発信したり…。私はしていなかった。言葉の上で「頑張ります」だけじゃだめなんだ、と身に沁みました。

――ちなみに、現場のエンジニアたちを束ねるマネジメント担当として、未経験でも就ける仕事はありませんでしたか。

ありましたが嫌でした。まず現場を知りたかったです。前職時代、同期が数字目標を持つ現場部署に配属される中、私だけ社長室で座っていました。採用活動を手伝っても新入社員と入社後に接点がなく、フォローできなかった。同期や後輩の思いが、実感としてわからないことがずっと悔しかったです。秘書として経営陣の近くで学べたことは良い経験でしたが、現場の気持ちを知らないまま上に立ちたくないと思って開発から始めました。


使い始めてどう転ぶか―。予見できる力が経験値

入社後2週間は、職種を問わず座学研修

――そうしてアールナインに来て、もうすぐ1年です。中途入社者は2週間の座学研修を経てOJTに入りますが、最初にした仕事は何でしたか。

顧客に販売している内定辞退を防ぐサーベイPEPSの改修でした。当時サービス開始から間もなく、充実させたい部分が残るシステム でした。説明を聞いてコード読み、仕組みを理解したので改修してみましたよ。

――いきなりできるのですか。

スクール時代の作品と似ていたんです。開発には大きく分けてフロントエンドとバックエンドがあります。フロントは直接ユーザーの目に触れる部分、バックはユーザーには見えない機能やデータ。私はバックのエンジニアを志して転職しましたが、PEPS のフロント部分はスクールで使ったプログラミング言語と一緒で、未知の作業ではなかったんです。

――逆に経験がないとわからないことは何でしたか?

いわゆる「使い勝手」の向上ですね。作って終わりだったスクール時代と違い、人が使う前提で開発しています。重要なのは拡張性。後からこんな機能やあんな機能を追加したい…とユーザーの声を想定し、どんな初期設定にしておくと改修が早いか。私には知見が少ないです。ああ、これじゃ後々面倒だった、このコードの書き方は良くなかったな、とか…最近作った社内の業務改善ツールもまさにこの問題で悩んでいます。

――それは、正解があるものですか。

もっと知識があれば、ある程度、作る段階で最適解は出せると思います。ただ、それが実際に使い始めてどう転ぶのか。予見して最初から使いやすい形にしたり、途中からでも直しやすくしたり設計できる力が経験値ですよね。


学ぶだけでなく、周囲に伝播できる人に

システム部に新卒で入社した社員たち

――アールナインの風土について伺います。裁量がある、自由という言葉でよく表現されますが、どんな人が向いていると思いますか。

うちの社員はこうあるべき、みたいな心がけをトップダウンで指示する会社ではないですよね。人も温かい。エンジニアは特に未経験から始めた新卒も多いので(※中途採用は経験者のみ)わからない人の気持ちがよくわかり、サポートは早い。「助けて」と一声挙げれば、わっと人が集まる。ただ、教育を期待する待ちの姿勢だと少し不安です。目の前のエラーを解決するのは自分の力であってほしい。

――解決方法を考えるために人に聞くのは構わないけど、答えを求めるのは違うということですか。

はい。新卒の社員にも伝えていますが、質問で大事なのは①こういうことがしたい②このエラーが出ている③自分でここまでやってみたが④この先ができない⑤原因はこれと考えますが、どうですかの5つを伝えること。何がわかって、わからなくて、どんな仮説を立てているか。正解それ自体をいきなり人に求めるのは学ぶ姿勢ではないですよね。

――シダックスさんはアールナイン初の中途採用のエンジニアです。そうした業務への向き合い方を含め、新卒社員の育成にも尽力してきました。

そうですね。全体的に若い人が多い。自分が教わる、学ぶだけではなく、知見を伝播することが求められる職場です。今、学びを積極的にアウトプットしようと呼びかけています。チームのレベル底上げのため、来月から新卒社員向けの研修もします。新卒全員が講師として前に立つ機会もあるんですよ。発表内容が間違いでも皆で調べればいい。

――ものづくりが好きでエンジニアになったとのことですが、育成にも楽しみを見出せるのですか。

私は苦になりません。皆で頑張ろう!という空気を作れる方が向いていると思います。逆に言えば、取り込んだ知識を周囲に積極的に教えることが評価上も大切な会社なので、極端に苦痛になったり、一人で勉強に没頭したりしたい方には少ししんどいかもしれませんね。

おわりに

いかがでしたか?

中途入社者としてのしだっくすさんの想いや、アールナインの風土が少しでも伝わっていたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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株式会社アールナインは2009年7月10日に設立。

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・社員がすぐにやめてしまう…
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