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事業内容|代表 長井の創業ストーリー

小学生から「社長」に憧れた長井は 授業よりも「事業」を楽しんでいた

「社長になりたい」株式会社アールナインの創業者・長井亮がそう思うようになったのは、小学生の頃。遠戚に複数の事業を手掛ける「粋な社長」がいたことがきっかけでした。

この「社長」。それはそれは、「カッコイイ大人」だったのです。特にその「社長」に衝撃を受けたのが、当時住んでいた富山に、父親の友人が東京から訪ねてきたときのこと。

接待に不慣れだった父親が、「社長」におすすめの旅館を教えてもらい、宿を予約すると頼んだはずの普通の食事が、「社長」の配慮で豪華なメニューへランクアップしていました。さらに翌日にはベンツで迎えに来て、クルーザーで富山湾周遊へ。長井の家はあまり裕福ではなかった分、父親が語る「社長」の粋な計らいの数々に心底衝撃を受けました。

長井 「すごい。なんて次元が違うんだろう!大人になったら、自分もこういう人になりたい!」

こうして社長を志すようになった長井は、小学生ならではの「モノ」を活用して次々に事業(?)を手掛けていきました。たとえば当時流行していた、「ビックリマンシール」。シールが入っているお菓子をあまり買ってもらえなかった長井は、友達同士でいらないシールを交換する仕組みを作ります。

誰かが要らないシールも、誰かにとっては必要なシール。双方のニーズを繋いだこの仕組みは友達にも喜ばれ、長井も約700枚のビックリマンシールを手にしました。さらに80年代に流行したファミコンのソフトもやはりあまり買ってもらえなかったので、今度も同じように遊び飽きたソフトを交換する仕組みを作り、200本位のソフトを手にすることに。

中学に入ると、今度は小説を書く友人がいたので、今までせっせと貯めたお年玉約10万円を投資して、コピー機を購入。友人の小説を集めて、同人誌を作ってコピーし、販売しはじめます。小説を書きたいという人や小説を読みたいという人など、長井の周りに集まるようになりました。

仕組みを作って、モノやサービスを流通する楽しさを実感した長井は、その後高校・大学でも、学業の傍らで何かしらの仕組みを作り続けます。もちろん失敗も数多くありました。それでも、仕組みを作って周囲を巻き込むのは面白い。それを心底感じていました。

長井 「皆のニーズに応える仕組みを作れば、モノが動く。仕組みを作れば、最初は自分が何も持っていなくても、ビックリマンシールやファミコンソフトやお小遣いなど手にするものが増えていく。それも発見だったし、何より皆を巻き込んで、皆も喜んでくれるのが嬉しかったですね」

これが長井のビジネスの原体験となったのです。

就職活動はわずか2週間 「怒られたのを見返したい」でリクルートキャリアへ

しかし就職活動では、将来の起業に備えてとか、社長になる夢とか、そんなことを考える余裕は全くありませんでした。大学時代に所属していた空手部は、監督が非常に厳しく、就職活動を許された期間はわずか2週間だけだったからです。

だから応募する企業の条件は、「その2週間以内に説明会が開催され、応募できること」ただ1つ。リクルートキャリアは、たまたま就職活動ができた期間と、選考期間が一致した7社のうちの1社だったのです。

しかも、長井は説明会と一次面接に繰り返し遅刻。採用担当者に「お前はもう来なくていい!」と怒られながらも、「何とかチャンスをください!!」と粘って内定を勝ち取りました。かといって当時人材ビジネスに興味があったわけではなく、獲得した複数の内定からリクルートキャリアを選んだ本音は、「怒られたのを見返したい」という気持ちから。

こうして人材ビジネスなど全く知らず、採用担当者への負けん気をきっかけに長井は人材ビジネス業界へ足を踏み入れたのでした。

「お前、起業したいんだろ? 会社で資金は出すから、社内で練習すればいい」

入社後、長井は人材紹介業の法人営業として連続MVP受賞した後、最年少支社長として低迷していた支社の立て直しや立ち上げなど実績を残しました。

順調なキャリアを積んでいたはずの入社8年目。当時の上司とウマが合わず、長井は「もうやっていられない!」と退職を決意します。今まで何千人もの転職支援をしてきたのに、初めて真剣に考えた自分の退職理由は、「上司とうまくいかないから」。キャリアアップとか、起業したいからとか、そういうカッコイイものでは全くありませんでした。

しかし退職日が決まったある日、当時の社長と他事業部の部長から声をかけられます。

「お前、起業したいんじゃなかったのか。それなら、リクルートでお金を出すから社内で練習をすればいい。辞めるのはその後でもいいんじゃないか」

社長のそんな懐の深い言葉と説得に、固いはずだった退職の決意は揺らぎます。追い打ちをかけるように退職日の数日前、季節外れのリクルートへの異例の出向が決まり、長井の退職は完全になかったことになりました。社長に恩を感じながら異動して心機一転、リクルートのインターネットでの新規事業に携わりますが、それも決して楽な仕事ではありません。

長井 「嫌な上司からは離れられたけれど、オンラインサービスなんてやったことないから、全然うまくいかなくて、これはこれで辛かった。あまりに辛くて、社長に泣きついたら『戻ってこい。』と言われた(笑)。」

紆余曲折を経て結局リクルートキャリアに戻った長井は、社長と共に退職を引き留めてくれた事業部長のもと、今度は経験のある人材紹介業の領域で再び新規事業の立ち上げに携わります。

長井 「社内で新規事業や業務改善の仕組みを、幾つも立ち上げました。そのいくつかは、今でも運営されています。『好きなことをやらせてやるから』という事業部長の言葉通り、本当に好きなことをやらせてもらいました」

それでも大企業での新規事業の立ち上げは、豊富な資本や経営資源を活用できる分、制約も多くなります。事業の責任者が変われば、自分の思いに関係なく、事業方針が否応なしに変わる。長井は、それにモヤモヤしたものを感じずにはいられませんでした。

長井 「いくつも新規事業を企画して、スムーズに運用されると、なんか物足りなくなっちゃうんですよね。世の中には立ち上げが得意な人と運用が得意な人がいるけど、自分は絶対に前者なんです」

こうして「もうやり切った」という思いと共に、次第に大きくなっていく「思い」がありました。

それは、社長になりたかった小学生の頃の夢。小学校時代から幾度となく手掛けてきた、自分の責任で仕組みを作る面白さ。規模は小さくてもいいから、あの頃のように、自分の思うように自分の責任で、いろんな仕組みを作りたいーー。

長井 「富山に、戻ります」

新規事業を手掛けて2年が経った頃、今度こそ退職が現実になりました。

再び「絶対見返してやる!」を原動力に 今度はキャリアコンサルタントの雇用創出を目指して


リクルートキャリアを退職し、高校卒業以来14年ぶりに長井は富山に帰ります。独立にあたり、著名なキャリアコンサルタントに、個人から課金するモデルのキャリアコンサルティング事業の相談をしました。しかし反応は、「お前は自信持ち過ぎだ」「そんな事業すぐに潰れる」など、人格を全否定されるような言葉の数々。

「絶対、いつか見返してやる!」

と長井は固く心に誓いました。それは、就職活動で「お前はもう来なくていい!」と採用担当者に怒られて感じた「絶対見返してやる」という思いと同じように、その後の長井の原動力になったのです。

なぜ長井は個人から課金するモデルのキャリアコンサルティング事業を行いたかったのか。それは、独立前、先輩に勧められてキャリアコンサルタントの資格を取得した時にキャリアコンサルタントの現状を知ったことがきっかけでした。

多くの人が資格を取って仕事をしたいと思っても、実際は仕事がまったくない状況。高いお金を払ってしっかりと学んでいるにも関わらず、稼げないのです。自分の職が不安なのに人の職の相談に乗っているという矛盾した事実を目の当たりにして、何とかできないかという思いが強くなりました。

長井 「採用や転職の場面には『人』が介在するからこそ、うまくいくことってたくさんあるんですよね。キャリアコンサルタントが採用や転職の場面でもっと活躍できれば、企業にとっても個人にとってもよりよい採用・転職が実現できるはず。だから、キャリアコンサルタントの雇用は作り出せる、と思ったんです」

人材紹介業界での今までの経験。キャリアコンサルタントの雇用を生み出したいという思い。その思いを事業するためには、採用・転職の巨大市場である都市部で勝負する必要があると感じた長井は、再び東京に戻ります。

そして2009年、多くのキャリアコンサルタントとパートナー契約を結び、そのキャリアコンサルティングの能力を活かして、企業の採用・人材育成に関するコンサルティングやアウトソーシングサービスを提供する、株式会社アールナインを設立しました。

それは仕事を探すキャリアコンサルタントと、採用に課題を抱える企業という、需要と供給を繋ぐビジネスモデル。企業の課題を解決し、キャリアコンサルタントが得意分野で活躍できるようにする。そのために、企業のニーズやキャリアコンサルタントの能力に合わせて、企業毎にオーダーメイドでプロジェクトを企画していきます。これも、小学校の頃から今までなかったものを形にし、新しい仕組みを作るのが得意な長井ならではアイデアでした。

設立から約15年たった今、アールナインの事業は拡大してパートナー契約する人材プロフェッショナル(キャリアコンサルタント、人事・人材業界経験者)は約1450名になりました。

小学校の頃からの「社長になりたい」という夢を叶えた今も昔と変わらないのは、「人と人のニーズを繋ぐ仕組みを作って多くの人に喜んでもらいたい」という思い。そして、実際に喜んでくれた多くの人の笑顔を支えにここまできました。

そして今、いつか自分が育った地元・富山でも多くの人に喜んでもらえるような仕組みを仕掛けることを考えながら、長井は今日も全国を飛び回っています。


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(2024年9月13日最終更新)

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