今回、調剤と零売の両方を取り扱うハイブリット型の薬局「おだいじに薬局 芝大門店」で活躍されている薬剤師 松井さんにお話を伺ってきました。
前職では老人ホームで薬剤師として働いていた松井さんに、どういったきっかけでGOOD AIDに興味を持ち、入社後はどのような心境の変化が現れたのかなどを伺ってきました。
ー入社のきっかけを教えてください!
もともと老人ホームで医師や看護師の方と働いていました。どの薬を追加すべきで、どの薬を取りやめるかなど、さまざまな意見を求められる中で、自分の経験不足を感じていました。
自分の知見を広げるために薬局での処方例を見たいという気持ちになり、老人ホームを退職し、派遣薬剤師をはじめパートとしてさまざまな経験を積んだことで薬に対しての知識を深めることができました。
GOOD AIDが発信している『零売』のサービスを知り、「お客様の声をしっかり自分の耳で聴いた上で、薬のご提案をする」という仕組みに大変共感しました。零売薬局こそが自分の薬剤師としての力を最大限発揮できる場であると思い、入社を決意しました。
ー零売薬局ならではのお客様とのストーリーはありますか?
風邪薬が欲しいと来店された患者様のお話を聞いて、零売で対応できる範囲であったり、OTCを薦めたりする他、病院での受診勧奨をしてコロナの検査に至った例などがあります。お客様とコミュニケーションを取った上でお薬の提供に至るので、調剤で働いていた時よりも患者さんが悩まれている症状を詳しくヒアリングすることを心がけています。
その上で、お客様に相談に対してどのようなフォローができるか、店舗にある薬だけでどう対応できるか、コミュニケーションを通してお客様にいかに納得していただけるのか、など、常に先を考えながら対応することが零売薬局では大切な部分だと考えています。
ー調剤と零売の両方を取り扱っている店舗ならではの特徴などありますか?
零売は、受診勧奨が前提ではあるのですが、このコロナ禍の中、受診を控えたいと考えているお客様も多くいらっしゃるかと思います。そういった方に零売薬局を利用してもらいたいなと考えています。
また、お薬手帳を見て零売で用意できるお薬があると「忙しくて病院に行く時間がないようなときは零売薬局も使ってくださいね!などとお声掛けさせていただいています。
ー「街の保健室」という存在であるために意識していることはありますか?
零売に限らず、調剤でもお客様との他愛もない会話を大切にしています。
「この薬で副作用が出たことがありますか?」「ほかに飲んでいる薬はありますか?」などの質問に対して「いいえ」とお答えいただいていても、「最近こういうことがあって」「こういう症状に悩んでいる」といった日常の話の中から実はアレルギーがあることや、サプリメントを服用していることなどがわかることがあります。単純な質問のみで留まらず、コミュニケーションを重ねたことによってわかるお客様の状態を踏まえて適切なお薬を提供できることにとてもやり甲斐を感じます。
ー「薬剤師×〇〇」のタレント性について、今後挑戦していきたいことはありますか?
私が挑戦したいのは、薬剤師×オンライン服薬指導です。
近年、さまざまなサービス・事業でオンライン化が進んでいます。今後薬局でもオンライン服薬指導が主流になり患者様の利便性に合わせてお薬が提供できるようになれば、新たな薬局の形としてとても喜ばしいことだと考えています。
また私自身、現場で働く薬剤師の中では珍しいのですが1歳と3歳の子供を育てをしながら働いています!
弊社には、子持ちの薬剤師さんはあまり多くはないのですが、今後子育て中の方が安心して入社できるモデルケースになれたら良いなと考えています。その仕組みを実現するためにはさまざまな課題があると思うのですが、現場で働く以外の選択肢が生まれることはすごくありがたいことなので、期待していきたいと思っています。
ー今後、薬剤師の在り方、薬剤師が提供できる価値はどのように変化していくと思いますか?
前述したように、オンライン服薬指導が主流になったり、例えばお薬の即日郵送が実現したり、薬局の在り方が今後どんどん変わっていくと思っています。
そんな中で、街の保健室として「まずはかかりつけの薬剤師に相談してみよう。」と、患者さんの心の拠り所や相談相手の一人として活躍していきたいと考えています。
がん専門など、専門性を持った薬剤師、サプリやセルフメディケーションに一躍担う薬剤師など、働き方や専門性も多種多様になっていく未来があると、実際働く薬剤師もそれぞれの魅力が出しやすいのではないかと思います。
それこそGOOD AIDが望んでいる「薬剤師のスター性」ですよね!
最後にー零売薬局に興味がある薬剤師の方へメッセージをお願いします!
元気で親切で勉強熱心な方と一緒に働きたいです!
患者さんの声をよく聞き、よく考え、薬のことで意見交換ができる薬剤師さんが増えてくれると、切磋琢磨して楽しく成長していけると思っています!ぜひよろしくお願いします!