ストーリー初登場のChen Shen(シンシン)です。普段は上海オフィスでマーケティングを担当しています。先月の展示会に合わせて福岡本社に出張中です。これからたまに出てくるので、よろしくお願いします!!
今回は「スタートアップでよくある『一人目●●』って実際どうなの??」を一人目財務の寺田さんと一人目人事の永峰さんに聞いてみます。
お二人は『一人目●●』として、財務部長と人事部長で入社されましたが、入社の背景や『一人目●●』への期待や不安が当時あったなら、教えてもらえませんか??
【寺田】入社までを経歴含めて簡単に話すと、大学卒業後に地元の銀行に入行しました。グループのべンチャーキャピタル(VC)に出向になり、そこで担当させていただいた企業の中の一つがHMSです。代表のJamesさんに『寺田さんみたいな人にファイナンス周りをお願いしたい』と言われていましたが、当時は冗談半分だと思っていました。
【Chen Shen】すごい!!ヘッドハンティングじゃないですか!!最終的な入社のきっかけは??
【寺田】やはり銀行を主とした総合金融グループなので、異動の声がかかって。 VCを経験するまでは、スタートアップと全然関わりがなかったんですけど、いざ離れるとなると、まだまだスタートアップに関わりたいなと思って。そこで、Jamesさんにオファーまだ生きてますかって聞いちゃいました。
【永峰】偶然の重なりがすごいすね(笑)。銀行・VCっていうしっかりした組織からスタートアップって抵抗感とか不安ってなかったんですか??
【寺田】当然、そういう不安がなかったといえば嘘になりますね。ただ、担当者として見ていて、一期目から利益を出していたし、プロダクト自体も良くて、代表筆頭に開発力もあるという伸び代は強く感じていました。だからこそ、出資させて頂いたわけだし(笑)。そこに自分が当事者としているって面白いなと思って。
【Chen Shen】融資・出資経験がある人がいうと心強い!!永峰さんは??
【永峰】私は、人材系で営業からキャリアをスタートして、断片的に外部人事の仕事をしながら、前職で事業会社の人事として約7年経験を積みました。創業から70年近い会社で、採用から制度まで経験できて、経験値は上がったなと感じていました。また、色々と任せてもらっていたなという感覚もありました。かっこよくいえば、やり切った感を感じて、もっとチャレンジしたいなと思ったのがきっかけですね。
出来上がった組織で、足りないものを企画して、形にして、運用していくというのができた時に、ゼロから組織や文化を作って事業成長に貢献したなと思って、スタートアップやベンチャーでチャレンジしたいと思っていました。その時にたまたま縁があってという感じです。なので、一人目人事には、なりたくてなった感じです。
ここで本題ですね!!『一人目●●』って実際どうですか??
【永峰】元々何かを整えるとか作るってのが、好きなタイプなので、そういう面では面白いですね。ただ、前職では、ペアを組んでいたメンバーとお互いの強みを活かした分業をしていたので、全て自分でやるというのを7年ぶりに経験しています。これは正直大変。今も協力体制はありますが、そもそも自分の部門に人がいて、分業できるってありがたいことなんだなと実感しています。
【寺田】経理業務に関しては、パートのメンバーがいるんですが、出勤している日としていない日は全然違います。やっぱり頼りにできる人がいるって大切ですね。ファイナンスといえばカッコいいですが、請求・支払いといった経理業務から資金繰り、調達までやるので、結構実務的というか細かい仕事が多いし、パワーも必要です。ただ、これを任せられて、やらせてもらえるのは、一人目財務の醍醐味でもありますね。
【Chen Shen】組織において、その道の第一走者というのと、裁量を持ってやれるのが、魅力のようですね!!ちなみに、その第一走者としてのプライドみたいなものを聞きたいです!!
【寺田】ファイナンスという、会社の成長エンジンかつ、守りの要に、責任を持っていると思っています。どれだけいいプロダクトを持っていても、経営がきちんとしていないとダメだし、財務基盤がしっかりしていないとダメ。守りだけを重視した財務だと成長を鈍化させるし、成長戦略を支える財務戦略を推進しないと、事業計画を達成できない。ヒト・モノ・カネの中で、カネの部分でアクセルとブレーキを適切に使いながら経営を支えている自負があります。
【永峰】寺田さんがいう、アクセルとブレーキというか、攻めと守りを共存させるというニュアンス、わかります。
僕もヒトという重大なリソースの一つに関わっています。一人目人事って、経営とメンバーとスクラム組んで会社の文化を作り、事業やビジョンに共感してくれるメンバーを仲間に入れ、そのメンバーが活躍できるように制度や環境を整え、社員と会社を守るために労務をきちんとやるっていう、攻めと守りをフルに回す役割だと実感しています。言ったら、人と組織の面から、事業成長にインパクトを与えるという自負ですかね。
お二人が考える『一人目●●』に必要な力って何ですか??
【永峰】後日ストーリーに上げようと思っていますが、HMSには『一人目●●』というか、立ち上げメンバーが必要なポジションが、まだまだあるので、自社観点を強めに答えますね。
振れ幅と柔軟性だと思います。振れ幅っていうのは、相対することを共存させる力。さっき話したような『攻めと守り』のような感じです。『一人目●●』って経営と何かやることが多い一方、実務を回したり現場との調整も必要。要は、視点の違う人同士を繋ぐハブなので、「冷静にシビアに考え判断しながら、相手を傷つけず優しくモチベートする」みたいな相対することを共存させる力が必要だと思います。
柔軟性は、『一人目●●』が必要なフェイズって、これからリソース揃えますよっていうことの裏返しなので、”色々やりまっせ的な感じ”や”ハプニングってあるよね的”な要素が必要だと思います。これって、ある意味、当事者意識な気がするんですよね。やりたいことのために、やりたいこと以外のことにもアンテナ張って、やるみたいな。
【寺田】そうですね。やりたいことのために、やりたいこと以外のことにもアンテナ張って、やるというのは私も大切だと思います。自分の担当に絶対的な責任を持ちつつ、その責任の領域を広げられるって『一人目●●』には絶対必要。
組織のコアになるメンバーなので、自分たちの会社に強い当事者意識を持って欲しいし、事業に関心を持って欲しいし、今後の方向性を握る重要な一人だとプライドを持って欲しいです。なので、関心のアンテナが高く張って、関わる力を発揮して欲しいと思っています。
あとは、自分の担当に対する強いプライドだと思います。ラストマンって言ったりしますよね。誰かが書いたシナリオに沿ってやるのではなくて、自分で絵を描けるので、自分で考えて、必要なことを推進することが大切かなと。『一人目●●』っていう、まだ誰も手をつけていないところに、自分の想いをもってやれるので、想いとロジックとやり切るが必要な力だと思います。
お二人が考える『一人目●●』に必要な力、わかりました。せっかくなので、HMSの『一人目●●』に興味がある方に何かコメントを!!
【寺田】なんか熱っぽく話しましたが、これから組織らしくなっていくフェイズなので、純粋にスタートアップのシード期というかアーリー期を楽しんでもらいたいなと。
しっかりした組織にいたからこそ思いますが、カッチリとした中でやるのにスピード感の物足りなさを感じるなら、自分達で事業成長と組織を作っていく方が、単純に楽しいと思います。ただ、一人一人が責任感を持ってやることをやらないと、成長しないというか、組織にマイナスインパクトが出るのが、このフェイズ。なので、一緒にチームとして楽しくやっていきたい方に参画して欲しいなと思っています!!
【永峰】今回『一人目●●』がテーマでしたが、多分、このテーマに興味のアンテナが反応した方って、チャレンジしたいって気持ちが、どこかで燻っているんじゃないかなと思っています。
『一人目●●』や立ち上げって、組織の歴史の中で1回しかないです。僕自身、福岡で、しかもスタートアップで、一人目人事って、なかなかチャンスがないと思って入社を決めました。
とは言え、転職って人生の中で重要な決断だと思います。なので、興味があるのに、チャンスは逃して欲しくないですし、安易な決断もして欲しくないです。カジュアル面談でキャリアの志向性をお聞かせいただきながら、会社・事業の説明から始めていければと思いますので、少しでも興味があれば、お気軽にお声がけください!!