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なにをやっているのか

株式会社風と土とは、SHIMA-NAGASHIなどの企業研修を行う人材育成事業のほかに、出版事業(海士の風)・地域づくり事業を行っています。 ・人材育成事業 心を動かすリーダーシップを育む複数社混合研修プログラム「SHIMA-NAGASHI」の実施。 ・出版事業 大事にしたい価値観を本という形で発信し、実践者を増やす。 ・地域づくり事業 所在地がある海士町において、島外の力を借りながら町の課題を解決する事業。

なぜやるのか

風と土とでは、企業研修を創業時より15年間に渡り実施しており、これまでトヨタ自動車、Google、サントリー、スターバックス、NTT、イオン、三菱重工、日立製作所など、約100団体2,000人以上が研修に参加しています。 SHIMA-NAGASHIは、より社会にインパクトある研修をつくろうと、2021年よりプロジェクトを開始。主には民間の企業人を対象に複数社混合型で実施していますが、官公庁の次世代リーダーも含めた官民混合型も行っています。 プログラムの監修は『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)の著者であり、早稲田大学ビジネススクール教授・入山章栄さん。プログラム設計や当日のファシリテーションを共に行うプログラムディレクターは、元ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス人事総本部長であり株式会社YeeY共同創業者/代表取締役の島田由香さんです。 入山さんは「今の日本企業に足りていないのは、組織のビジョンと個人のビジョンを接続させた経営だ」と言います。「なぜこの会社で働くのか?」「この会社を通じてどんな未来や社会をつくっていきたいのか?」。そうした個人のビジョンと組織のビジョンを繋げ、自身の腹落ちした言葉で語ることで周囲の心を動かし、巻き込んでいける力は、予測不能で正解のない時代において、チームで未来を創っていくリーダーに求められる大切な素養であると考えています。 また、SHIMA-NAGASHIの実施背景として代表の阿部はこのように語ります。 以前働いていたトヨタ時代に感じた「競争社会の先に誰が幸せになるのか?」という疑問があります。風と土とが目指しているのは、縦の権力的な競争関係からではなく、横のフラットな共創関係から生まれる社会のイノベーションです。SHIMA-NAGASHIでは、一人ひとりの内なる想いを持ち寄り、参加者やスタッフなど周囲の共感が生まれると、励まし合いながらゴールに向かって走れる仲間になります。肩を組んで「こういう社会を創るためにビジネスを一緒にやろう!」と社会に働きかけ、実践していく人を増やしていきたいです。

どうやっているのか

■腹落ちを実践するプログラム「SHIMA-NAGASHI」 非日常の離島「海士町」をフィールドとして、豊かな自然やリアルな社会との交流を通じ、三段階の腹落ちを実践するプログラムです。周囲の心を動かすストーリーの原点となる「自分」への腹落ち、そして社会や会社との重なりへの腹落ちを進め、周囲への腹落ちを実践します。 ① My Storyへの腹落ち 自分はなぜ行動するのか? ② Our Storyへの腹落ち 社会・会社を通じてどんな未来をつくりたいのか? ③ Your Storyへの周囲の腹落ち 正解は分からないけど、あなたと一緒に未来をつくりたい ■腹落ちはどうすると起こるのか? 「身体知・内省・対話」このサイクルで腹落ちが進みます。 海士町という場所は自然豊かで身体知を得やすく、離島という隔絶された環境が内省を促進します。また、自然体で素直に語る人が多くいるからこそ安心感の中で対話をし、自分の想いを言葉にすることができます。 ① 身体知:身体の感覚・感情など暗黙知を豊かにする ② 内省:自身にあるものをふりかえり、自分が何をしたいのかを考える ③ 対話:人との対話を通じて暗黙的に持っているものを言語化し取り出す