コロナウイルスの影響により、新たなマーケティングの手段として注目されているのがWeb×セミナーの総称であるウェビナーというサービスです。
そんなウェビナーを扱う株式会社ネクプロの取締役社長である西山さんにインタビューしました。
社会が変化し、オンラインの需要がより高まっていく中でこれからの社会をどう作って行くのか、またコロナ時代に会社として目指す場所、コロナ時代の働き方についてお伺いしました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【西山紀哉】
株式会社ネクプロ取締役社長
大学卒業後、印刷会社に営業として就職。
その後、IT業界に興味を持ち、当時社員数1人のネクプロへ転職。
企業の購買プロセスにイノベーションを起こすために、
ウェビナーのサービスを提供している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コロナ禍でも急成長!?その背景とは
ーー本日はよろしくお願いいたします。
早速ですがコロナウイルスの影響で導入企業は増加しましたか?
そうですね。
コロナウイルスの影響で急速に需要が高まったように思います。
前年度から3倍程度、ユーザーが増えました。
従業員は30名ほどですが、常にフル回転です。
ーー需要などに変化はありましたか?
効率や使いやすいものを求めるという本質のところは変化していないと思います。
オフラインとオンラインを比べるとどう考えてもオンラインの方が効率的ですし、コストも圧倒的に低いです。
なので今まで顕在化していなかっただけで、オフラインでやっていることをオンラインに移行していきたいという需要は今までも潜在的には存在していたのだと思います。
ーー社会の変化により、潜在的な需要が顕在化したという事ですか?
そうですね。
今まで潜在的に存在しており、いずれ顕在化するはずだったオンライン移行への需要がコロナの影響で早く顕在化した。
つまり、時間軸が早まったという事です。
いずれにしろコロナがなくてもいずれ有効性に気づいて、オンラインへ移行する企業は増えていたと思います。
ーー今後もオンライン化は進んでいきますか?
もちろんです。
アフターコロナになったとしても、オンラインへ移行したものをオフラインに戻す企業はあまりないと思います。
ーー何故そう思うのですか?
一番は費用対効果が大きいという事です。
オンラインという場なので、オフラインよりコストを下げてなおかつ効果的にマーケティングを行うことができます。
そして「効果的」をもう少し分解すると、あらゆる制約を受けないという事、顧客の反応をタイムラグなしで反映しやすいという事です。
オンラインで行うので、時間、場所、空間の制約は基本的に受けません。
それに、弊社が取り扱うウェビナーサービスではアンケート機能も付いているため、鮮度が命の顧客の反応をすぐさま回収し、サービスに反映することができます。
コロナ禍で見えてきたものと次なるステップとは
ーーありがとうございます。ネクプロさんのサービスについての話が出たので、サービスについてお話を聞いていきます。コロナ禍で需要が増加した中でどういった機能を求められてきましたか?
新たな機能を求められるという事は今はないです。
現在のウェビナーの使い方としては、オフラインでやっていたことをオンラインで置き換えようという感じのレベル感なので、提供している機能で満たせています。
ただ、2020年に一気に導入企業が増えたので今後少しずつ出てくるかもしれません。
ーーでは今後どういった機能を求められると思いますか?
正直なところ明確な答えは分からないです。
ただ、我々の仮説では現時点での主流であるセミナーやオンライン配信が
マーケティングや営業などにも使用されるようになり、
新しいコミュニケーションの在り方としてウェビナーが使用されるようになると考えています。
なので弊社では今後、セールスやマーケティングを高い質で効果的な施策を打てるような仕組みづくりをして行きます。
ーー仕組みづくりの際にネックなどはないですか?
特にないです。
元々弊社は10年ほど前からリモートワークなどを取り入れており、非対面でもビジネスができる仕組みづくりをしてきました。
今になってやっと世界が追い付いてきたので、それをより一般化するだけだと考えています。
ーーコロナ禍で他にもウェビナーに代替するサービスが出てきましたが、違いや強みは何ですか?
ウェビナーに関わる全てを仕組化しているところ、セキュリティに対する安心感のふたつです。
ウェビナーで必要になるのは映像や音声の配信だけでなく、申し込みからメール通知、ウェビナー後のアンケートなど様々な要素が必要になります。
もちろん運営側の準備を含めば、より多くの工数が必要です。
現状の代替サービスでは複数のツールを使用してそれらをまかなう状態であり、非常に非効率的だと感じています。
なので弊社が提供するサービスは”成果をあげるプラットフォーム”とするため、機材やオペレーション、シナリオの作成まで、ありとあらゆるサポート体制を整えており、ウェビナーを開催する一連の流れが非常にスムーズです。
また、セキュリティについては細かく話せませんが、日本の大企業や海外のクライアントからも依頼があるので万全を期しています。
ーー成果をあげるプラットフォームとありますが、具体的にはどういったことですか?
アンケートがわかりやすい例だと思います。
オフラインのイベントだとアンケートは紙で回収したり、回答してもらったものを後で
見るというのが一般的でした。
この方法だと営業サイドがアンケート情報を反映するのにタイムラグが生じます。
アンケートは鮮度が命ですので非常にもったいないです。
弊社サービスの機能を使えばアンケートはウェビナー中に回収し、計上できるのですぐにでもサービスに反映することができます。
コロナ禍でも成長する企業が求める人材とは
ーーありがとうございます。今後さらにサービス発展を進めていく中でどういった人に来てほしいですか?
あとは今の会社のフェーズを楽しめる人には是非来てほしいです。
ーー現在はどういったフェーズですか?
簡単に言えば成長曲線の急カーブを描いているところですね。
我々のサービスはコロナ禍である世の中の状況をうまく昇華してプロダクトに反映していくことが必要ですし、それを求められています。
いわゆるトレンドのど真ん中で、目まぐるしく何もかもが変化していく状況です。
ーーどういったポジションが必要ですか?
もちろん様々なポジションのメンバーが必要です。
まずはエンジニアです。
難しいシステムを扱う事になると思うので、自分で考えて動けるような人や
誰も解けないような問題を解けてしまうような人にも来てほしいです。
ーーその他のポジションはいかがですか?
ウェビナー開催に関わる全てのサポートをサービスとして提供しているので、
顧客との接点となるフロントのメンバーやカスタマーサクセス、全体とまとめるプロダクトマネージャーあたりのポジションはすぐにでも来てほしいです。
ーー会社の意思決定など行動指針はどういった特徴がありますか?
私の考えとしては文化に組織を合わせるのではなく、組織に文化を合わせていくべきだと思っています。
なので環境の変化に応じて柔軟に変化をしていきます。
ーーそれはどういう想いからですか?
私としては同じ会社に縛られる今の働き方はリスクが大きいのではという想いからです。
自分の可能性を最大限広げたり、スキルを最大限発揮するために複数の会社にプロジェクト単位でかかわり、様々なものに携わって活躍するという働き方がこれからの時代の主流になるのではと思います。
そういった時代の変化やより働きやすい環境づくりを作り続ける為にも、柔軟な変化は大切だと思っています。
ーーなるほど。確かにそういった時代がもうすぐ来るのかもしれませんね。
本日はありがとうございました。