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物流データを商品開発に生かす──ロジスティクスのメンバーが語った、グッドイートカンパニー独自の魅力

この記事は2023年1月31日に弊社noteに掲載した内容となっております。

「ロジスティクスは“モノを運ぶ”だけが仕事ではありません」

ロジスティクスチームの米谷崇さんは、ロジスティクスの仕事について、こう語ります。米谷さんは国内外の物流会社で15年ほど経験を積み、その後韓国での合弁会社の立ち上げなどを経て、2022年9月にグッドイートカンパニーに入社しました。

物流会社を中心に25年以上のキャリアを積むなど、経験豊富な米谷さんが新たな挑戦の場として、グッドイートカンパニーを選んだ理由は何だったのでしょうか。米谷さんの口から語られたのは、従来の枠にとらわれないロジスティクスの役割でした。

▼目次

  • 「営業に行くなら、自分を売り込んだ方が面白い」
  • ロジスティクスデータを商品開発に生かし、成長に貢献する

「営業に行くなら、自分を売り込んだ方が面白い」

──グッドイートカンパニーに入社するまでのキャリアを教えてください。

私は1996年に新卒で外資系の航空貨物会社に入社し、米IT大手のDELLをはじめ、グローバル企業の日本国内向けのロジスティクスの構築に携わりました。Microsoft Windows 95が発売された翌年に、DELLが現在のECの先駆けとも言えるような、オーダーされたものを工場側に発注し、完成した製品を販売先の国へ運ぶ「Build To Order」のシステムを構築したこともあり、その会社では主にそのシステムのロジスティクス部分を担当していました。

約10年間、その会社で働く中で次第に「個人ではなく、チームで動ける環境で働きたい」と思うようになり、2006年に日本の老舗物流会社に転職。そこでは約5年ほど欧州の駐在員として、海外の物流会社を繋げる形でロジスティクスのネットワーク構築などに取り組みました。その後、2011年に化学品関係の会社に転職し、韓国で合弁会社の立ち上げやコーポレート部門で監査などに従事し、直近では越境ECの貿易管理などに携わっていたという感じです。ロジスティクスをキャリアの軸にしつつも、合弁会社の立ち上げなど経営に近しい仕事にも取り組んできた、というキャリアになります。


                ロジスティクスチームの米谷崇さん

──そこから、なぜグッドイートカンパニーに入社しようと思ったのでしょうか。

もともと、私はロジスティクスの営業をやっていたこともあり、アタックリストを作成していたんです。四半期ごとに60社ぐらいをリストアップし、その中で営業の優先順位をつけたところ、グッドイートカンパニーが4〜8番目くらいに入っていました。

リストの上位に入っているので、特徴のある良い会社だと思っていましたが、その一方で解決すべき課題もあるなと思いました。当初はサービスを提案しに行こうと思っていたのですが、途中で「営業に行くなら、自分を売り込んだ方が面白い」と思ったんです。結果的に、その営業が転職活動となり、グッドイートカンパニーへの入社が決まりました。

──外から見た際に、どういった点が課題だと思ったのでしょうか。

グッドイートカンパニーが提供する、コミュニティ型ECサイト「GOOD EAT CLUB」には、他にはない特徴のある商品がたくさん並んでいます。それ自体は良いことだと思うのですが、裏を返せば特徴のある商品であるが故に“毎日購入するもの”ではないんです。そのため、仕入れ原価が高く、なおかつ保管費用も発生することから、高コスト構造になっていると思っていました。

また、グッドイートカンパニーは良い商品が並んでいるのに、その「美味しさ」をオンライン上でうまくPRできていないな、とも感じていたんです。プロダクトアウトの考えだけでなく、マーケットインの考え方も必要になるだろうな、と思いました。

私がこれまでのキャリアで培ってきた知見や経験を生かせば、そうした課題も解決できると思い、グッドイートカンパニーへの入社を決めました。

ロジスティクスデータを商品開発に生かし、成長に貢献する

──入社から約4カ月が経ちました。現在、ロジスティクスのメンバーとして働く中で、どのような点にやりがいを感じていますでしょうか。

いま、グッドイートカンパニーは高コスト構造からの脱却に加えて、GOOD EAT CLUBを世の中に普及させていくための「変革期」にあります。そのため、ロジスティクスの視点を持ちながら、さまざまなことに取り組めるのがやりがいとなっています。

もちろん、ロジスティクス周りの高コスト構造から脱却するために、食品物流企業など専門性あるパートナーと連携し、コスト削減に向けた取り組みも進めていますが、それ以外にもロジスティクスデータを商品開発に生かすことにも取り組める。これは自前で商品開発の機能を持っているグッドイートカンパニーならではの面白さだと思います。

──ロジスティクスデータを商品開発に生かす。

ロジスティクスの仕事は、一般的に「モノを運ぶ仕組みを整えること」だと思われがちですが、モノを運んでいるからこそ、輸入量・輸出量などのデータから世の中の動きを掴むことができるんです。例えば、「今はこんな原材料の取引量が増えているんだ」など、ロジスティクスデータから新たな発見があり、そこから「グッドイートカンパニーで、その原材料を使ってどんなことができるか?」といったことも考えることができます。

ロジスティクスはモノが作られて世の中で販売される前に、原材料を運んでいることで、どんなニーズがあるのかが半年〜1年前に掴んでいるので、仮説を立てやすい。そこが面白さでもあるので、データをもとにした商品開発もやっていけたらと思っているところです。

日本では「ロジスティクス=モノを運ぶための仕事」と思われていますが、海外では「ロジスティクス=商い、財をなすための仕事」と思われているんです。そのため、日本では運送会社は低所得の仕事というイメージかもしれませんが、海外では運送会社は高所得の仕事となっている。現に、欧州では金融、不動産に次いで3番目に給与水準が高い仕事です。

「モノを運ぶ」という一部分だけにとらわれず、サプライチェーン全体を見渡しながら、商品開発や事業計画などにも関わっていけたら、もう少し違う景色が見えてくるのではないかと思っています。そういう意味では、これからが楽しみですね。

──今後、ロジスティクスという役割からGOOD EAT CLUBの成長にどう貢献していきたい、と考えていますか。

GOOD EAT CLUBが取り扱っている商品は特別感があり、すごく良いものであるのは間違いないのですが、少し高級感があり過ぎる印象です。時計で例えるならば、ロレックスやオメガなどの高級時計しか並んでいない、という感じです。一部の人には需要があるかもしれませんが、もっと世の中に普及させていくためには、もう少し価格帯が低い商品も取り扱っていく必要があると思います。それこそ、コンビニで買うくらい「気軽に手に取りやすい商品」を私たちが“GOOD EAT”として販売していくのも、ひとつの方法だと思っています。

初めてGOOD EAT CLUBを訪れた人が、まずは手に取りやすい廉価帯の商品を“エントリーモデル”として展開しつつ、今までの特別感のある商品も展開する。「ハイ&ローミックス戦略」で商品を展開していけば、まだまだサービスは伸ばしていけるはずです。

例えば、世界中で「抹茶味」の商品のニーズは高く、これまでにドリンク系の商品はありましたが、ウィダーインゼリーのような保健機能性食品のものは今までなかったので、そういう商品も個人的には開発してみたいと思っています。もちろん、そのまま商品化できるアイデアではないと思っているので、商品として魅力的なのかどうかは商品開発のメンバーとも話ながら、こういう手に取りやすい商品をつくっていきたいです。

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