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どうしてどこも同じグリルを使うのか?

BBQ場でよく見かける海外製のグリル。
無骨でかっこいいけど、他のBBQ場でも同じグリルを見かけたな〜なんて思いませんか?

それは……他に選択肢がない! から! なんです!
えーっ?!

私たちBBQ&Coは「日本のBBQ、いつまでもそれでいいのか問題」を熱く掲げ、新しいグリルを企画しています。

かっこいいけどミスマッチ。

日本のBBQ場でよく見かける、アメリカWeber社のBBQグリル。
ビジュアルも使い勝手もよく、日本従来の「屋外焼き肉」から脱却してスタイリッシュで大胆なBBQをするにはもってこいのプロダクトです。私たちBBQ&Coが運営するBBQ場でも使っています。

でも実は、このWeber社のグリルを業務用として長く使い続けるには少し問題があります。
そもそもこの製品は家庭用なので耐久性もそれ相応です。だからBBQ場で毎日稼働させるには無理があり、数年で壊れてしまうこともあります。

それなのに、なぜBBQ場のグリルはWeber社ほぼ一択なのか?!

それは、他に「選択肢がない」から。
強度・性能と実際の用途はズレているけど、他に選べるBBQグリルがないから「見た目もいいし、これでいいや」になっているんです。また、大型のBBQ場を開設する際には、何台ものBBQグリルを揃える必要があるので業務用に比べて廉価な一般向け製品の方が導入しやすいという事情もあります。

BBQ場運営に関わる人、つまりBBQのプロフェッショナルの多くが、ボタンの掛け違えにすでに気づいています。
国内メーカーが業務用グリルを開発してくれたらいいのに……とみんな思っているんです。

かっこいい国内製グリルは売れない?

ところが国内メーカーが、私たちが期待するようなBBQグリルの開発をすることはしばらくないでしょう。残念ながら国内メーカーがマーケットニーズを感じて動き出すほどまでBBQカルチャーが成熟していないからです。

かっこいいプロダクトがないから海外製ばかり使う。

でも正直、日本の現場ニーズやBBQカルチャーと合っていないことも多い。

でも国内製という選択肢がない。

国内のBBQカルチャーがいつまでも育たない。

BBQカルチャーの啓蒙と、それを促すプロダクトの開発の両方が必要です。
まるで、タマゴが先かニワトリが先か……みたい。

でも悩んでいてもしょうがない!
私たちBBQ&Coがその両軸を同時に進めればいいんだ! と、新しいグリルを企画しています。

ちゃんとストーリーがあるグリルを。

そうそう、今年の6月、BBQ&Coのオリジナルグリルをお披露目しました。
京都のデザインスタジオ「SEIKI DESIGN STUDIO」と開発し、デザインメディアからも注目されています。

▼AXIS | 熾火で楽しむ薪焼きグリル「BBQ&CO Grill」

▼Yanko Design | This Japanese wood-fired BBQ grill is a modern, minimal tool every cook wants!

このグリルを発表して以来、国内外からたくさんの反響があります。
そして現在企画しているグリルは、さらに「アウトドアイベントではなくアウトリビング」として、BBQを日常に取り入れていくためのグリルとして考えています。

BBQを「キャンプの食事部分」と思っている方がいたら、さすがにそれは古い価値観です。
従来のBBQ場では、グリルと申し訳程度のテントが並んでいるところが多くありましたが、私たちが考えるBBQはキッチンの延長線上にあるもの。だから、室内と同じような快適さがあり、屋内と屋外を気軽に行き来できるイメージなんです。

台所やリビングのガラス戸を開けるとウッドテラスやテラスがあって、そこに蓋付きのグリルが常設してあり、ビルトインタイプの水場も用意されている。
つまり、今まで屋内でしていたことを、気分を変えて外でもやれるようにするのが、アウトドアリビングです。前回、代表の成田が話したような「パブリック」と「プライベート」が地続きになっている「コモンスペース」を生み出す環境整備につながっていくと考えています。

目指すはアウトドアリビングとしてのBBQ。

これが叶えば、さらに将来的には住宅メーカーとコラボレーションして「アウトドアリビングのある家づくり」も実現できるでしょう。キッチンの延長線上にある庭のあり方(BBQ&Coモデル!)や新たなライフスタイルの提案です。

もちろん、今でも、海外製品を輸入すれば日本の庭にアウトドアリビングを作り出すことはできます。しかし、いくつか問題があります。

・単純に海外製の輸入では、国内や地域内の経済循環が生まれない
・保証やメンテナンスの問題があり住宅メーカーとしては現実的ではない
・故障時の部品や修理スキルのある人材が国内にはないのでコストがかかる

つまり住宅メーカーにとってもユーザーにとっても負担が大きいので、海外製品を持ち込むのは日本の日常には馴染まないのです。

場とプロダクトの並行開発に意義がある。

現在、デザイン進行中のこの新型グリル。
まずは私たちのBBQ場で稼働させていくつもりです。

2022年オープン予定の大阪府堺市の公園内で展開するBBQ場に設置して、「アウトドアリビングとしてのBBQ」をカタチにしていこうと考えています。

私たちはBBQ&Coは、公園やBBQ場のデベロップメントを行いながら、BBQカルチャーを育て日本のBBQのあり方を進化させていけたらと考えています。

ただ塊肉を焼いて、(゚д゚)マジウマ!! と喜んでいるだけの集団じゃないんですよ!
という、BBQの背景にある少し真面目なストーリーでした(笑)。

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