4月から始動した「BBQ&Co×Humans of Wagyu プロジェクト」。
和牛のスペシャリストGuiが魅せるBBQスタイルは、私たちBBQ&Coにとっても本当に刺激的です。先日の大蔵海岸「ZAZAZA」でのBBQでは、初めて見るBBQプロダクトも登場しました。
こんなに大きなピッチの網で肉を焼く……だと!!!!
フォロワー数21万人の和牛マイスター。
Guiとの出会い&BBQ体験については別の記事で紹介しています。
【過去の記事】
■フォロワー数21万人和牛マイスターのBBQスタイルとは。
■ブラジル人は朝8時から肉を焼く。
Guiは和牛の素晴らしさに魅了されたブラジル人。今は六甲山に暮らしながら海外向けに和牛を販売するビジネスをしています。
彼のインスタ、塊肉の迫力と美しさがすごいです!
フォロワー数21万人超という超人気インスタグラマーなんです。
■Humans of Wagyu(@humansofwagyu)
vゴツすぎる網、登場!
まさに「炎と肉を司るマイスター」な佇まいのGui!
私たちが買い付けた神戸市西区育ちのカイノミを、七輪×備長炭で焼いてくれました。
エライ日本的なアイテムを持ってきたな……と思いきや、七輪の上にゴツい鉄製の網を載せました。海外製のBBQプロダクトをそこそこ見慣れている私たちでも、こんなの初めて見た!
なんとこの網、一本一本の線(というにはゴツい)にV字の溝が入っています。この上に大きな塊肉をのせて焼くと、肉から出た脂が溝をつたって手前に流れてくるので、それを表面に塗り重ねてカリッと美味しく仕上げていくことができるんです。
しかも……取っ手がついているのが見えますか?
この網、網だけなんですよ!
開発魂を刺激するプロダクト。
一体なにを興奮しているのかと思うかもしれませんが、この合理的で画期的なプロダクトに私たちBBQ&Coのプロダクト開発チームは唸りました。
その理由がわかりますか?
「BBQグリルって、コンロ×網の一体型じゃなくてもよかったんだ!」
まさに目からウロコです。
七輪&備長炭という日本人にはお馴染みのジャパニーズスタイルに、Guiが持参したFromブラジルのゴツい網。
網だけを単体のプロダクトとして開発して、使う人のスタイルで、コンロを選べば自由度もグンと広がるというわけです。そしてなにより、この網、見た目もかっこよくてBBQギア魂を刺激します。
とりあえず自分が欲しい!
BBQ&Coで開発しましょう!
でもBBQ&Co代表の成田曰く、「このままでは日本では売れないよな〜」
えっ、どういうことですか?!
プロダクト×文化=BBQの成熟化
「だって日本ではまだ活躍するシーンがないよね。このカイノミくいらい大きな塊肉を焼こうとする人は少ないし、そもそも文化が育っていない。日本で主流の焼肉向きの薄切り肉をのせようもんなら、網の隙間から落ちちゃうし」
あああああ……。
たしかに、Weber社製の焼き網も同じような網のピッチなので「肉が落ちた」というクレームをよく聞きます。まぁ、そもそも焼肉で食べる薄くて小さい肉は、格子の網で焼くのが絶対おすすめですけどね!
蓋付きのグリルにしても、日本人は焼肉で蓋をすることがないから、どう使っていいかわからないし、最悪「いらないから蓋を取っちゃえ」になったりもします。海外製のプロダクトは見栄えもかっこよくて使ってみたいけど、どう使えばいいかわからない、ということは結構ありますよね。
海外のスタイルを取り入れるなら、プロダクトと文化の両方をバランス良く広めていかないといけない。
それは、私たちBBQ&CoがBBQプロダクトの開発やBBQ場の運営を通じて大事にしているコンセプトです。
火をコントロールする世界観
「僕は、日本には日本の良さがあると思うし、海外のプロダクトを輸入してスタイルだけを真似る必要はないと思ってる」
成田は続けます。
「GuiのBBQでは火を徹底的にコントロールしていたよね。これはあくまで僕個人の推測だけど、そのBBQスタイルの根っこには宗教観が関係しているんじゃないかと思うんだよね。ブラジル、アメリカ、オーストラリアもそうだけど、キリスト教圏のBBQスタイルは「人間が火をコントロールする」という炎に対する強いイニシアチブを持っている。それって、もしかしたら聖書の創世記で神様からアダムとイヴが『自然のものはお前たち人間がコントロールしなさい』って言われた旨が書かれていることに関係するんじゃないかな。一方、日本人は八百万の神という考え方や、自然と調和するという感覚の方がしっくりくるよね。その違いはどうしたって大きいと思う」
「あと炭の量もしっかり把握しているんだよね。例えば4人でBBQするなら炭は4kg、でも自分がやるなら3.5kgでいいかな、とか、ちゃんと判断できている。僕ら日本人だと『え〜炭って何kg買ったらいいんだろう。とりあえず1箱あれば足りるよね?』って、ホームセンターの炭コーナーでよく会話してる人たちがいるよね?」
たしかに……!
BBQ&Coでは、表面的に洒落たスタイルだけを輸入することはしません。
日本人がよりBBQを楽しめるような工夫を盛り込みながら、今までにはなかった「気分も満足度も上がる」プロダクトの開発と、カルチャーの普及に努めています。
ぜひBBQ&Coのオンラインショップを覗いてみてくださいね!
■BBQ&Co Shopping