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【社内勉強会の紹介】特別講演:渋澤栄一の「論語と算盤」とCSV/渋澤健

当社では、日本を引っ張る若いリーダーを育てたいという代表の想いから、国内外で活躍するビジネス界、アカデミアの方々を講師としてお招きし、社内勉強会を行う機会を設けています。

2022年9月29日に行われた渋澤健様の特別講演については、当社コーポレイトサイトにて特設サイトを設けています。今回は、その内容をご紹介いたします。



イーソリューションズは、「ESG」「SDGs」「CSV(Creating Shared Value)」の概念が生まれる以前から、1999年の創業以来23年間に渡って、企業による「CSV」実践を加速させる「CSVの触媒」として、新規事業創出による社会課題解決に取り組んできました。

実は、日本の資本主義の父と言われる渋沢栄一も、「道徳経済合一説」を唱え、「利益を得ようとすることと、社会正義のための道徳に則ることは、両者が並び立ってこそ、初めて国家も健全に成長する」と語っていました。
この100年を超えた共通の想いの下に、渋沢栄一の玄孫である渋澤健氏に弊社へお越しいただき、「渋沢栄一の『論語と算盤』とCSV」と題した講演を行っていただきました。

プロフィール

渋澤 健

シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役
http://www.shibusawa-co.jp
コモンズ投信株式会社取締役会長
http://www.commons30.jp1983年、テキサス大学化学工学部卒業。財団法人日本国際交流センターを経て、1987年UCLA大学MBA経営大学院卒業。
JPモルガン、ゴールドマンサックスなど米系投資銀行でマーケット業務に携わり、1996年米大手ヘッジファンドに入社、1997年から東京駐在員事務所の代表を務める。2001年に独立し、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業。
2007年コモンズ株式会社を創業(08年コモンズ投信㈱に改名し、会長に就任。)
他、複数企業の取締役や政府系委員会、大学の客員教授やアドバイザー等複数兼任。

佐々木 経世

イーソリューションズ株式会社 代表取締役社長1984年、慶応義塾大学大学院計測工学修士課程修了。
1989年、MIT Sloan School of Management/Master of Science in Management 修了。
日本鋼管株式会社、ブーズ・アンド・カンパニー株式会社を経て、ソフトバンク株式会社/事業企画室室長(社長室兼務)に就任。1999年1月、イーソリューションズ株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。
他、NCメディカルリサ―チ株式会社代表取締会長他、複数企業の取締役、地方都市の市政アドバイザー、大学の客員教授を複数兼任。

講演 渋沢栄一の「論語と算盤」とCSV

「論語と算盤」の現代における意義

銀行や証券会社など、現在では大企業として知られる株式会社が、150年ほど前は『社会的イノベーション』でした。渋沢栄一が語った『論語と算盤』は、現代の言葉で言い換えることができます。現代におけるその意義は、『サステナビリティ(持続可能性)』と『インクルージョン(包摂性)』です。

世界での日本の役割 『Made with Japan』

日本では10~30代の人口割合が少なくなっていますが、世界的に見ると新興国を中心にこの世代の人口は増えています。この世代は、生まれた時からインターネットで常時世界と繋がっている世代。日本の若者に「世界と常時繋がっている」というスイッチが入れば、現在の日本は、世界の伴走者として一緒に持続可能な未来を創っていくモデルを実現できるのではないでしょうか。これからは、「Made in Japan」ではなく、『Made with Japan』、日本と一緒に豊かな社会を創りましょうという時代ではないでしょうか。

対談

渋澤 健 × 佐々木 経世

講演後、「なぜこの会社を作ったかの原点に戻るくらいの感動だった」と語ったイーソリューションズ代表取締役社長/佐々木との対談では、渋沢栄一の構想力の源泉や「人を動かす」力、社会を全体俯瞰で見る重要性に話題が及びました。

渋沢栄一が人や資本を集めることができた理由

渋澤

(雫が大河になるかのごとく、渋沢栄一が人や資本を集めることができた理由として)これも実は論語の中に出てくる概念で『信(信用)』だと思うんですね。それはもちろん今の時代でも、どのような会社、どのような立場だったとしても同じなんじゃないかなと思います。

佐々木

原点にあるのは、『人が動かない限り周りは動いていかない』ということですよね。(人が動くと)人が広がってどんどんつながっていく、ということが大事だと思います。

社会を俯瞰で見る重要性

佐々木

産業Aと産業Bと産業Cをそれぞれ見るのではなく、社会全体を俯瞰して見ることでAのやっていることがBとCにも役立つとかそういうことが多いんですよね。特定の領域だけに着目するのではなく俯瞰で見ていきましょうよ、と思っています。若者たちがさまざまな領域の専門家の話を聞く力をもって、音と音を組み合わせて美しいハーモニーを奏でるのと同じようにビジネスの「作曲」をするということをどんどん展開していけばいいだろうなと。

渋澤

俯瞰というキーワードは三次元だと思うんです。二次元で考えたときに、それが工学部なのか経済学なのか医療なのか、と考えると『か(or)』なんですよね。俯瞰するというのは鳥の目から見ることであって、その目線から見ることができれば、こことここがマッチングするよね、というのが見えてくると思います。自分で体感すること、一次情報を得ることがすごく大切であって、そのためには好奇心が大事だと思います。

質疑応答

オフライン・オンラインで参加していた複数の社員から、講演への感想や渋澤氏への質問が数多くあがり、活発な質疑応答となりました。
渋澤氏の講演や対話を通じ、多くの社員が、イーソリューションズで社会課題解決と企業利益の最大化を目指す「CSVの触媒」として「事業プロデュース」に取り組む意義をあらためて見つめ直す機会となりました。



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