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自分で決めること

Photo by Jeremy Bishop on Unsplash

※以下は塾内報に掲載したコラムです。

ある中学3年生の子との最近の面談でのこと。「もっとこうしていれば、自分の受験する高校は、もっと違ったかもしれない」。

そういったことを口にし、これから自分がしようとしている選択に対して、不安な気持ちをその子は口にしていました。


「どんな選択をするかは、間違いなく大切。でもその選択以上に、その選択をした後に自分がどのように行動していくかの方がもっと大切」。彼の言葉に対して、私からそのように伝えました。


これは私が特に受験生の子たちと関わる中で日々感じること、もしくは本人たちに伝えることでもあります。


高校受験という、多くの子ども達にとって初めて自分の人生の進路を選択する機会。それに直面する子ども達自身にとっては、とても大きな分岐点に感じるものだと思います。そうであるとも思います。


ただ、どの高校に進学するか、どんな選択をするか、それ自体には正解も不正解もないと思います。

どの高校に行ったら自分は必ず幸せになっていける、どこであるとそうではない、そんなことはないはず。


それよりも、歳を重ねて過去を振り返った時に、その選択が自分なりに「正解だった」と捉えられるものとなるかどうかは、その選択の後にどんな風に過ごしたかによって決まるものだと思っています。


私個人としても、これまでの様々なことを振り返ると「それが正解であった」と思えるように、「あの時ああしてれば」と思ってしまわぬようにと考え、動いてきました。他の講師たちのこれまでも、もしくは今のこの時も、それは同様であるとも思います。


自分の選択に責任を持ち、それを正解とするための日々を過ごしていくこと。

そのためには、自分の意思決定を「自分で」することが大切だと強く思っています。自分以外の誰かに決めてもらった選択であると感じてしまうと、何か苦しい場面があった時に「ああ言われたからそうしたのに」など、だれか人のせいにしてしまうこともあるかもしれません。周りの助言こそあれど、最終的には、「自分で決めた」と本人自身が思えているかが大切ではないかと思うのです。


進路など、何が正しいかも分からないものに対して「自分で決める」ことは不安もあれば、苦しみもあるはず。

それは受験に限らず、定期試験までの勉強の進め方など、より日常に近いことも含めてあらゆることにも通じることであるとも思います。それに対して、自分で決める経験を一つひとつ積み重ねていけるか。


いずれ迎える、そして人生を通して何度も迎える人生の岐路に対して自分で決められるよう、

一人ひとりの段階を考えながら、それに向けた後押しをさまざまな場面でしてあげられたらと思っています。


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