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応援される人になる

Photo by MJH SHIKDER on Unsplash

こんにちは、関屋です。

これから配付する12月の塾内報「C.school通信」でこんな内容を書く機会がありました。


また、たまたま風間の内容も次のようなものでした。


今回のC.school通信で同じ内容が続いたことは、特に事前に話していたわけでもなく「たまたま」なのですが、子どもたち、特に受験生の子どもたちと関わっていると、毎年感じることなんですよね。そういう意味では、「たまたま」ではないのかもしれません。

子ども達の受験に向けた勉強、定期試験に向けた勉強、その過程を近くで見ていると多くの子ども達が「頑張っている」と思います。人それぞれに、またその子の学年(年齢)によって「頑張れている」の基準は違いますし、それをどれだけ達成できているかも違いますが、少なくとも塾に通ってくれている子たちの姿を見ていると「頑張っている」と感じます。

ただ、↑に書いたような子たちのような姿を見ると、その「頑張れている」も、さらにその先の「やりきっている」という印象にもなるんですよね。

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先日、昨年度の中3(元高1)の卒塾生が塾に来てくれたことを紹介しました。その子は、お昼休み中も常に勉強し続けている様子などもあり、「ちゃんと休んでる?」「もっと休む時は休んだ方がいいよ」と、「頑張ろう」といった類の言葉よりも、そうしたことを伝えることの方が多いような子でした。

せっかくの機会なので、先日来てくれた時に中3の子たちの前で、その時のことを聞いてみました。「あの時、お昼休みとかちゃんと休んでた?」と。すると、「お昼休みは、過去問の解説動画を見たり、手を使わなくてもできる勉強、それか片手だけで済む勉強をしながらご飯を食べるようにしてました。問題をたくさん解いたり、しっかり両手を使う勉強はそれ以外の時間で行うように、自分で決めてました。でもそれ以外に、ちゃんと休む時は休んでましたよ(笑)」と話してくれていました。
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「お昼休みまで勉強していた」ということ、それはそれですごいことだと思います。ただ、私が言いたいのはそういうことではなく、そういった努力している姿勢を見ていると、自然とその人を応援して、その人のために出来ることをより考えてしまうんですよね。そしてそういう姿こそ、「やりきっている」姿なのだとも思います。

今回のC.school通信である中3の子のことを書きましたが、中3の子どもたちに関わらず、塾で半日、もしくはほぼ一日中を通して勉強している子どもたちも少なくありません。この子たちも、間違いなく頑張っています。それでも、開始時間に毎回少し遅れて来ていたり、ダラダラとと休憩してしまっていたり、そういった姿を見ると、やっぱり「時間を大切にしている」と感じられる子の方が印象は良く思えてしまうんですよね。

でも、実際にその一人ひとりがどれだけ努力しているか、と同じくらい、この「周りからどういう印象で見られるか」というのも、人として、大切なことなはずです。

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自分が前職でIT系の企業にいた時、アプリであったり、電話であったり、インターネットの回線であったり、色々なサービスがあり、色々な部署が社内にはありました。その中には、「うまくいっている」サービスやその組織があれば、「うまくいっていない」サービスやその組織もありました。

「うまくいっている」か、「うまくいっていないか」の差を生む理由は色々とあると思うのですが、特に「うまくっている」サービスや組織の中心には、「頑張っている人」であり、「やりきっている人」がいたと思います。そしてその人の姿は周りに伝わり、どの努力や熱量は周囲にも伝播するので、組織やチーム全体が高い熱量で努力をできる。その結果、高いパフォーマンスで仕事が進んでいくので、(その努力が正しい方向さえ向いていれば)自然と結果が付いてくるんですよね。(逆に、メンバーがほぼ、ただ仕事を「やらされている」状態だと、結果も逆向きになっていたと感じます)

幸運にも、自分が前職で所属していた組織、教育系のアプリを担当するチームは、まさにこの「うまくいっている」状態にあり、それを数年間、肌で感じ続ける経験ができました。私が、所属していた当時は、まだ15人くらいのチームだったのですが、今では、80人を超える組織にまで成長していると聞いています。

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努力の姿が周囲の人たちからどのように見られるか。その印象によって、周囲からのサポートや成果の差となるか、それはまだ多く子どもたちが気づいていないことだと思います。(私自身も、社会人になってからちゃんと気がついたような気がします。)

でも、これから子どもたちが成長していく段階で、どこかでそういったことに気が付けるか。もしくはそれに気づく機会なく、せっかく本人としては頑張っていても、どこか「もったいない」努力となってしまうのか。それはこれからの子どもたち一人ひとりの人生の中での「経験」次第、もしくはその機会の有無という意味では、「運」次第でもあるかもしれません。

だからこそ、この塾内報を通して、こういった努力を講師の立場から評価することで、それは言い換えると、「どういう姿勢が周りの人に評価されるのか」という、「社会の価値観の一つの基準」を伝えることで、これからに向けた何か気づきとなってくれたらと思っています。そういった理由から、今回の塾内報だけに関わらず、「今月のトピック」の内容を考えていることも少なくありません。

子どもたち本人自身が現時点で自覚できていること以上に、周りから見て、大人の立場から見て、素晴らしい行動や姿勢は、しっかりとそれを評価し、またそれを「素晴らしいよ」と堂々と伝えてあげたいと思っています。

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