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「何者でもないんだ」とわかった時から始まった

高木 土筆 / たかぎ つくし
株式会社アサイン シニアエージェント

新卒で野村證券へ入社。主にミドルマーケットを専門としてM&A業務、アドバイザリー経験を積み、株式会社アサインへ参画。
金融セクターの責任者として、主にM&A業界、IPO過程の企業様への支援を担当。


こんにちは!
ASSIGN採用担当の阪本です。

この記事では、弊社のシニアエージェントである高木土筆(たかぎつくし)へのインタビューをお届けします。

最も厳しいところで挑戦したい

それでは、よろしくお願いします。
まず最初に、新卒で野村證券を選ばれた理由を教えていただけますか?

正直にお話すると、いろんな観点から「最も厳しそうだった」からです。笑

これまでを振り返った際に、自分は厳しいところ、後がない状態に立たされた際に燃えるタイプとの自覚があったんですね。

人と話すことや何の関係や関わりがない環境で突破していくことが好きだったので、
「営業」として「最も厳しいところ」を軸に就職活動を行っていました。

当時は、それ以外で僕が逆転できる方法はないとも思っていました。


"これまでの振り返り"とは、具体的にどの様なことを振り返られたのでしょうか?

大学時代にとにかく多くのアルバイトをやっていました。

コンビニから始まり、居酒屋、スポーツバー、ホテル、パチンコ等、
様々なバイトをやらせて頂いていたのですが、全て友人の紹介でした。

いろいろやらせて頂いたものの、そもそも最初は何のアルバイトをするかには全く関心がなくて。
「友人が教えてくれたから」「その人が言うんだったら」から、初めて”その事”に対して関心を持ち、
やってみよう、という気持ちになれました。

人を介して関心を持てること、始まることがたくさんあると実感したんですね。
そこから営業職って面白そうだなと思い、志望していました。


確かに"人"を通して"事"に関心を持つことってありますね。
その上で、「厳しいところ」でやろうと思ったきっかけは何だったのですか?

掛け持ちしたアルバイト三昧のおかげもあって、在学中に1年間カナダへ留学に行ったのですが、
そこで現地の人しかいないスポーツパーで働かせて頂いたことがきっかけです。

通常、現地でアルバイトをする場合、大学先が推奨する飲食店やガイドで見つける場合が多いのですが、
せっかくカナダまで来たのに、日本語が通じる環境やお膳立てがある状態で過ごすのはもったいないと思いました。

そこで、ローカル誌からいかにも現地の方しかいないし利用もしません、という様なお店をピックアップし、片っ端から自分を雇ってくれないかとの問い合せの電話をかけました。


凄い行動力ですね(笑)

ほとんど断られましたし、そもそも何言っているのかわからないことも多々ありましたが(笑)、
一件だけとりあえず会うよと言ってくれたところがありました。

ここで勝負するしかないと思い、何か自分を売り込める部分はないかとお店を調べたところ、
ピザを売りにしているスポーツバーだったのですが、2種類しかピザを扱っていなくて。

たまたま日本でピザ屋のアルバイトをしていたことがあったので、
咄嗟に日本で作っていた新メニューをここで作らせてくれ、自分ならここのピザの種類を増やすことができると売り込みました。その後は、帰国するまで毎日正社員の様に働きましたね。

右も左も分からない中で怒鳴られたり、時には理不尽な仕打ちもあったり、
明らかに今までより厳しい環境にいたと思うのですが、気付いたら学校そっちのけで働いていたくらい、何が何でも絶対にやってやるという奮起というか、意地があって。

辛いことも多かったけれど、面白かったんです。
その経験から、自分は厳しいところの方が燃える傾向があるのだと気づきました。

「可能性」はいつだって許されている

その様な経験を経て、新卒から軸に合っている環境に入ることができた中で、
どういった背景で転職を考え始めたのでしょうか?

今振り返っても、働き方や社風は自分が望んでいた環境以上のものがあったので、
何の不満もなかったです。むしろ感謝しています。

ただ、漠然とですが、なぜか将来その先に自分が活躍しているイメージを抱くことができなかったんですね。

今となっては自身の実力不足や甘かった部分もあると思っていますが、
当時何が原因なんだろうと考えた際に、自信を持ってお客様や仕事と向き合うことができていないという状態であることに気付きました。
飛び込みアルバイトをした際も、見知らぬ土地で大して作れないピザを作っていた際も、自信はあったのに、今はない。

そう気づいた際に、じゃあ何だったら、どうだったら自信を持って提案できるかを考え始めたのがきっかけです。


なるほど。そこからどの様にエージェントという仕事に辿りついたのでしょうか?

何だったら自分に自信を持って人と向き合えるか。

やり方も見つけ方も分からなかったので、その時はただひたすら自分の人生をノートに書きなぐりました。笑

生い立ちからこれまでの意思決定まで、A4紙3枚がびっちり埋まるくらい、洗いざらい書き出し切った後に、ふと「あ、人生だな」と思いました。

確固たるもので、自信を持って、自分は人生しかないなと。


「人生」とは、具体的にどういう意味でしょうか?

自身の生い立ちの話にもなるのですが、僕は複雑な家庭環境で生まれ育ちました。
母子家庭で、裕福な家庭でもなかった。

先ほどの書き出した紙を眺めながら思ったことは、親や一定の最初の環境はガチャだなと。
生まれを選ぶことはできない。
ただ、その後の生き方は自分で作ることができる、と思いました。

これまで友人にも多く恵まれたし、
大学も、どれだけ貧乏でも自分が勉強すれば何とか行くことができたし、
野球も、皆より良い道具でなくともプレーすることができたし、
アルバイト掛け持ちしたら海外にだって行けて、
見ず知らずの土地と人に囲まれる中で、稼ぐことだってできた。

どんな状態から始まったとしても、その後の生き方や過ごし方って本当に自由だし、
それぞれに対して、責任はあるものの、許されているなと思いました。

「何者でもないから、何者にでもなれる。」

これは自分の中で確固たるものを持っているなと思って、人材業界に行きたいと思うようになりました。

どこまででも行きたい

人材業界を志された理由がよく分かりました。
その中で、なぜASSIGNを選ばれたのでしょうか?

エージェントを志すと決めた際も、その中でも最も厳しい環境で
自分自身が挑戦し続けられる環境でやっていきたいと考えていました。

決めたらすぐに行動というタイプなので、人材業界に焦点をあて、片っ端から選考を進めました。
その中で、初めてお会いした面接において、真正面から「どこまで行きたい?」と聞かれた瞬間、
ここで挑戦しよう、と決めました。

関心を持った背景やなぜこのタイミングなのか等もあったと思うのですが、
自分の可能性と見ている先を、真っ向から問われた感覚があったんですね。

ここはそういう支援をするエージェントなんだ、と肌で感じました。

その他にも事業投資への積極性や両面型であること等もありましたが、
一番の決め手は上記でしたね。


そうだったんですね。
ASSIGNのエージェントとして、どういったところに面白さを感じていますか?

各エージェントで全然異なると思いますが、
僕の場合は、選考対策や選考過程において最も面白さを感じます。

一緒に肩を組みながら、突破して進んでいくあの感じが好きですね。笑

実際に選考を進まれていく中で、候補者の方も気づきがあったり、
企業側からも思わぬFBがあったり、彼らが何者かに近づいていく感覚もあって。

そこに自身が少しでも力になれたなら、こんなに嬉しく面白いことはない、と思います。


本当に面白いんだな、ということが伝わってきました。 支援をする上で、大切にしていることはありますか?

一見、抽象的で曖昧になりやすいキャリアだからこそ、
具現化していくことや数字で捉えることは大切にしています。

例えば、先ほどお話した選考対策の場面においては、
これまでご自身が現職でされてこられた内容を数字として語れるようにする棚卸しから始めます。

「想い」ももちろん大事ではありますが、採用する側からすると、
自身の仕事の価値を数字で捉えられているか、話せるかは重要です。

また、将来やその先どうなるかは究極的には誰も知る由がないと思っていますが、
先が分からないから今しか見ない、という考え方は違うと思っています。

特にキャリアという、その方の唯一無二である「時間」を投資することになる領域において、
不可逆なリスクは避けるべきです。

転職先を選ぶ際、現職を選ぶ際、いずれもその先にどういうものが可能性として待っているのか、
何を得ることになり、何を失うことになり得るのかについては、意思決定の際に必ずお話しています。


想いを大切にされるからこそ、実際の支援においてはシビアに捉え、現実感を持たせながら進めらていらっしゃる様子が伝わりました。
最後に、転職を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。

新卒で最初の会社に入社した時の想いって覚えていると思っていて、
その時は不安な気持ちもありつつ、これから起こることに胸が高まる気持ちがあったかと思います。

「こんな仕事をして活躍したい」「成長したい」「こういった挑戦をしてみたい」など
そういうもともと持っていた、その方の想いを大切にして支援したいと考えています。

当然、今のご年齢や環境など新卒まっさらだった時とは状況も考えも異なってくる部分もあるかと思いますが、
キャリアを長い目で考えて設計する事で、なりたいと描いている方向には必ず近づく事ができます。

それが現職でもできる事なのか、転職で叶えていく事なのか、またはそもそも自分は何者になりたいのか、など
その方の疑問や状況に応じてフラットにお話ができればと思っていますので、遠慮なくご相談ください。

お話できることを、楽しみにしております。

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