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社員インタビュー第15回:「より強く」「より面白い」コンサルティングファームを自らの手で

800社員にこれまでのキャリアや各業界での経験、そして800を選んだ理由について伺う社員インタビュー。

今回は、就職活動時からコンサルティング業界を志望し、複数のコンサルティングファームで様々な領域を経験され、その経験をつぎ込んで会社を強く・面白くしたい、という思いで7月から800に参画された、マネージングディレクターの鈴木拓(たくみ)さんに、これまでの経歴と今後の取り組みについてお話を伺いました。

―これまで複数のコンサルティングファームで働かれてきましたが、最初からコンサルティング業界志望だったのでしょうか?

はい、就職活動の時からコンサルティング業界志望でした。メーカーや銀行なども面白そうと思っていたものの、その一社で長く働き続けるというイメージを描くことがなかなかできませんでした。一方コンサルティングファームは、様々な業界の企業と仕事ができることや、時にはその企業の人のように動きながらプロジェクトを進められることを知り、コンサルティング業界であれば様々なクライアントと幅広く仕事ができると考え、コンサルティング業界を志望しました。

―これまではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

新卒で入社した日系の大手コンサルティングファームでは、金融系の営業改革プロジェクトにおけるSFA導入の構想策定や、メーカーの商品戦略策定・商品開発プロセスの見直し&パイロット展開といったプロジェクトを担当しました。そこで、プロダクトアウト思想での商品開発からマーケットインの思想に転換していく現場に立ち会えたことが、現在のマーケティングやブランディングといった生活者発想を活かした仕事につながっていると思います。

その後に関わった、流通/小売企業のオムニチャネルカスタマーサービスセンターの立ち上げプロジェクトでも、単純な業務設計だけでなく、お客様は何を考えながらECサイト上で行動するのか、どういうところで困るのか、といった生活者視点で仕事を進めることが多く、次第にマーケティングに対する興味関心は強くなっていきましたね。

自身のキャリアとしても、マーケティングに軸足を置きたいという思いが強まり、転職を考えるようになりました。広告代理店やマーケティングに強い事業会社など、転職活動でいろいろと情報収集をする中で、マーケティングに強みを持つブティックファームを知り、そこに移りました。

―ブティックファームではどのようなお仕事をされていましたか?

主に、ブランディング・新規事業開発・マーケティングに関するプロジェクトに携わりました。ブランディング領域では、様々な企業のコーポレートブランディングや事業ブランディングに関するプロジェクトを担当しました。

例えばBtoBでは、人材サービス会社の法人向けブランドコンセプト策定プロジェクトで、取引先企業などへのヒアリングを通して、その会社の強みや提供価値を組み立てました。ほかにも日系の化学メーカーや金融企業で、その会社の持っている特徴や強みに加えて、社会課題解決やサステナブルな側面も含め、世の中にとって自分たちの存在意義やパーパスとは何かを明らかにするプロジェクトにも携わりました。

またBtoCでは、例えば教育系の企業における新サービスのブランドコンセプト策定プロジェクトに携わりました。中学受験生の保護者への定量調査やインタビュー調査を通じて、サービス選定のポイントや教育に関する価値観などを聴取したり、クライアント側のサービス立ち上げ関係者から事業に対する期待や想いを汲み上げながら、一つのブランドコンセプトに昇華するということを行いました。

いずれのプロジェクトにおいても、対外的なブランドコミュニケーションからインターナルブランディングまで関わることができ、コミュニケーション領域についても一通り経験しました。

ブランディングというと、高級品や嗜好品などが持つ独自のイメージやパーソナリティのような「見え方」とよく誤解されてしまいますが、これらのプロジェクトを通じて、ブランドとは企業がステークホルダーに対して提供する「価値」を積み上げた結果として培われるものであり、 その「価値」をいかに抽出・言語化して発信いくかが肝要、ということを学べたのは大きかったですね。

あとは、新規事業系のプロジェクトにも関わる機会も多かったです。例えば、金融系企業のスキルシェアサービスの立ち上げや、食品メーカーの新規事業アイデア導出からビジネスモデル検討などの支援に携わりました。いずれもワークショップ形式で、新規事業のアイディエーションから事業構想を立て、ビジネスモデルやオペレーションの構築、PoCまで携わることができたのは非常に良い経験になりました。事業をゼロから創ることは難しさもありつつ、事業に関する様々なテーマに触れ、ビジネスパーソンとしての幅を広げる機会になりました。

―そこから外資系の大手コンサルティングファームに移られますが、この時の動機は何だったのでしょうか?

ここまでマーケティング・ブランディング・新規事業と一通り触れてきたのですが、デジタル領域にあまり関わりがなかったので、早いうちに触れておく必要があると考えました。そこで、戦略~デジタル系含め幅広く携わることができる、外資系コンサルティングファームの戦略部門およびビジネスイノベーション部門に移りました。

そこでは、士業であるクライアント法人の新規事業構想の策定からサービスデザインや新会社組成に伴う組織・オペレーション設計・市場参入戦略に至る事業立ち上げ、通信会社の新市場領域進出における事業戦略策定、プロスポーツ業界におけるクラブチームのマーケティング戦略策定やデータマーケティング組織への転換、などのプロジェクトに携わりました。また、コンサルティングファームとして新しいビジネスモデルや価値提供のあり方を模索するという動きの中で、マーケティング×AIで新規事業を自ら手掛けるようなこともやっていました。

ここでは、事業戦略のレイヤーでクライアントの事業価値の向上や、新規事業として自分でゼロイチを創り上げていく経験ができたので、非常に学びが多かったです。

またプロスポーツ産業のように、地域社会への貢献をはじめとした社会的価値の創出が求められる仕事に関われた経験も大きかったです。地域活性化の目線や、プロスポーツ産業全体の課題であるマネタイズの方策など、社会課題起点のビジネスのあり方を考えることはなかなか難しくもありましたが、過去の自身の経験を活かして産業発展に貢献できる環境が非常に刺激的でした。

―そのような中、今回800に参画することになったのはどういった経緯からでしょうか。

(800副社長の)結田さんとは、かつて所属していたブティックファームで一緒に働いていて、ファームを離れてもたまに食事に行く間柄でした。同じコンサルティング業界にいる者として、お互いの仕事内容やこれからのビジネスやマーケティングについての話を通じて、800の話も聞いており、面白そうな会社だな、という印象は持っていました。

私自身も、あらためて今後のキャリアについて考えた時に「マーケティング・ブランディング」を軸としつつ、さらには経営の立場で「会社を強くする」ことにチャレンジしたい、という思いを強めていました。そんなタイミングで今回マネージングディレクターとしてのお話を頂き、800に参画することを決めました。

―いくつかのファームで様々な領域をご経験されてきましたが、ここまでのご自身のキャリアを振り返って、いかがでしょうか?

新卒の時は将来もずっとコンサルティング業界で働いていくであるとか、マーケティングやブランディングの領域でやっていくとはまったく思っていませんでした。大学の専攻は物理学でコンサルとはほぼ関係がないですし。ただ振り返ってみると、その時々で自分と向き合いながら「いま自分が挑戦したいテーマは何か」「自分にとって面白い方はどっちか」を軸にキャリアを重ねていったと思っています。「VUCA」という言葉に代表されるように、キャリアにおいても不確実性が高い時代だと思いますが、その不確実さを楽しむくらいで仕事をしていければ、と思っています。

―入社されて約2か月が経ちましたが、800の雰囲気はいかがですか?

入社前に話を聞いていて「面白そうだな、楽しそうだな」と感じていましたが、入ってみて実際そう感じますね。社員同士の距離も近く、マネージングディレクターとして裁量も大きいので、かなり自由に提言できたりアクションに移せたりと、大手のファームでは味わえない仕事の「手触り感」を感じています。自分の経験を活かしてどこまでできるか、他のマネージングディレクターや社員の皆さんと一緒にトライしていきたいです。

―800ではどのようなことをやっていきたいですか?

800の前身であるSOUTHとマクロミルが合流して3期目に入るタイミングで、まずはマネージングディレクターとして800という会社を「より強く」していきたいです。教育や評価といった人事領域の一部を管掌させていただけることになったので、様々な出自のメンバー一人ひとりがクライアントに価値を感じていただけるように、スキルとマインドを磨くのはもちろん、組織としての連結感を強める取り組みにも踏み込んでいきたいと考えています。

また、メンバーがプロジェクトの一つひとつを「面白い」と感じながら働ける会社にしていきたいです。プロジェクトの獲得過程やデリバリーの中で、メンバーに対して「800の一員であること」や「800で働くこと」の面白さを伝えるのが、私の目標になります。

―最後に、転職を検討している方へのメッセージをお伺いします

800に関わる当事者として、この会社で○○をしたいとか、この会社を強く大きくしていきたいという志がある人には、今の800のフェーズは合うと思います。とくに大手ファームや事業会社で「自分だったらもっとより良い形でこうできるのに」「自分の力をもっと違う環境で試してみたい」と頭の片隅で悩んでいる方にはぜひ800に来ていただき、一緒に未来を作っていきたいですね。


鈴木さん、ありがとうございました!

800にはコンサルティングファームからの出身者も多数在籍しています。
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