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社員インタビュー第5回:東大理系大学院から一転マーケティングの世界へ「コンサマトリー≒いまを楽しむ」キャリア観とは

800社員にこれまでのキャリアからコンサルティング業界、そして800を選んだ理由を聞く社員インタビューシリーズ。

第5回は通販会社でのMD職を経てマクロミル・800でコンサルタントとして活躍する村岡さんに、ご自身の仕事観・キャリア観についてお話をお伺いしました。

大学院時代は研究者への憧れも。自分流のセンスや経験でキャリアの土台を作った

―まずは村岡さんのこれまでのキャリアを教えてください。

もともと大学院で遺伝子工学を専攻しており、アカデミアを志していたのですが、最終的にカタログ通販の企業に新卒で就職しました。当時はぶっちゃけ働く動機とかやりたいこととかも特に無かったのと、就職活動を始めたタイミングではすでにいわゆる就活の時期は過ぎていたので、適当に選んだエージェントから最初にもらった求人票3枚中からチンチロで選びました笑。その後、800の前身のマクロミルに転職して、営業職およびコンサルタント職としてキャリアを歩んできました。

―な、なるほど笑。新卒では研究者の道を諦めて就職することを選んだのですね。その際に研究職に就くことへの未練は無かったのでしょうか。

私の場合は特に未練なくスパッと切り替えられましたね。現実的に大学の研究者として進んでも経済的に食えない状況になってしまう人が多いので、合理的に考えて選択すべきではないと考えていましたし。僕自身は「生きてるだけでまる儲け」みたいな価値観でしてプライドもないので、そういう意味では自己評価は低いかもしれません。ただ自分自身を受け入れる自己肯定感は高かったので、特に悩まずに就職に踏み切ることが出来たという感じですかね。

―新卒入社された通販会社ではどのようなことをやられていたのでしょうか。

インテリアのMD(マーチャンダイザー)の仕事をしていました。マニュアルも無く何をどうやるのか分からない中で、自分なりに模索しながら仕事を進めていました。当時私のメンターだった元ギャルの先輩社員の方が、独自の感性というかセンスで女性向けインテリアの商品企画をしていたのを見ていましたが、自分では考えつかないような感覚でOEM商品を企画したり、商品を選定できたり、実際にそれがバカ売れしているのを目の当たりにして衝撃を受けましたね。

村岡洋輔(むらおか・ようすけ)
東京大学大学院 新領域創成科学研究科卒業後、通販企業に新卒入社しMDとして従事。データによる意思決定の知見を深めるため株式会社マクロミルに参画。マクロミルではトップセールスとして営業部で複数回のMVPを受賞。現在は、行動(購買・アクセスログ等)ログや意識データを組み合わせたデータ利活用に関する企業支援を担当し、営業~PMとして従事。また、社内のコンサルタント組織、データサイエンティスト組織をユニット長として統括。

論理に裏打ちされた売れる仕組みづくりを。800で歩んだキャリアの変遷

―売れる商品を見極める、まさにセンスで仕事を進めるような方だったのですね。その後、800の前身のマクロミルに転職されたのはなぜでしょうか。

経験やセンスをもとにしっかり売上を立てて成果を出されていたのは、それはそれでかなりすごいことなのですが再現性は低いですよね。極論本人もなぜ成功したかよくわかってないようなものですから笑。どちらかというと私は論理の積み上げで売れる仕組みづくりができる人になりたいという想いが強かったのが大きい理由ですね。また私自身、飽き性でもあるので、ライフサイクルの長いインテリアのような商材を事業会社から関わるとちょっとたるいというか笑。高速でPDCAを回せるような環境でマーケティングの経験を積みたいと考えていたので、とりあえず国内最大手のマーケティングリサーチ会社のマクロミルに転職してみた感じですね。

―マクロミルではどのような仕事に携われていたのでしょうか。

最初は営業職に就きました。営業だとリサーチャーと違って特定の案件にアサインされることもなく、様々なクライアントに直接提案をしながらマーケティングの最前線を知れると思っていたので、あえて未経験の営業職を希望しました。大学で統計のスキルは一定積んでいたので、いざとなれば自分でできると思っていたというのもあります。入社してからは担当はメディア業界で、営業を叩き込んでもらった上司が3か月で異動になってしまったので、上司のクライアントを引き継いで一人でクライアントとの折衝を受け持つようになりました。その後、営業チームリーダーを経験し、800の前身であるDMP部に異動してコンサルタント、マネージャーを経て現在は800のコンサルティング部門のユニット長となっています。

―営業職からコンサルティング職への異動はどのようなモチベーションだったのでしょうか。

営業職ですとインセンティブがあるのでそれが無くなってしまうことについてはぶっちゃけブルーでしたね(笑)。ただ、もともとの「売れる仕組みづくり」がしたいという想いは依然ありましたので、また新しい部署で面白いことが出来たら良いかなというように気持ちを切り替えていましたね。コンサルタントになると、営業よりもさらにクライアントやPJの成功にコミットしないといけなくなりますが、それが私にとっては心地よいワクワク感と使命感として感じられていたのだと思います。

常に「いまを楽しんでいたい」。量に頼らず質を上げることにトライ

―村岡さんのその気持ちの切り替えのうまさやバイタリティを維持できる源泉はどこから来ているのでしょうか。

「いまを楽しむこと」を常にファーストプライオリティとして考えているので、自分が携わるテーマが変わってもそこに執着せずにいられるのだと思います。あまり先々のことは考え過ぎずに、目の前にある課題を今の自分の能力で解決していく知的ゲームのような感覚で取り組んでいるイメージです。仕事は大変なことの方が多いですが、やるからには楽しまないと、という意識で仕事に向き合っていますね。

―一般的なキャリア観としては、ゴール設定からの逆算で今どうするべきかを考えたり、そういったアプローチを励行するケースが多いと思いますが、村岡さんの場合は「先々よりいま」を重視したキャリア観を持たれているんですね。

はい、もちろん明確にこうなりたい・ああなりたいといったゴール設定をしてそこに向けてやるべきことをやっていく、というやり方も一つの考え方ですしよく理解できます。私の根底の思想としては、あまり先々のことを気にし過ぎて「いまを辛く感じる」よりも、上述の通り「やるからには楽しむべき」という想いが先にあるということだと思います。

たまたまではありますが、800社の行動指針にも「コンサマトリー」という考え方があります、まさしくこれですね。私にとっては今日楽しいかどうかが重要であり、明日のために今日を捧げる気はないということです(笑)。

―なるほどですね。とは言え、何かしら目指す姿やゴール感を持っておかないと不安に感じることは無いのでしょうか。

特に将来どうなりたいかが明確でないことを全く問題視していないので、不安という感覚も無いですね。もちろん今死んだら家族どうするとか、そういうのはありますけど(笑)。

たとえば経営者になりたいか?と聞かれれば、今時点では経営者とはどんなものかも分からないので、経営者になりたいと強く思うことはないですが、いざ近しい仕事や経験の機会があったら、それを楽しんで&面白がってやると思います。そしてその結果として、経営に近い仕事に携わるようになっているかもしれないという、それくらいの感覚で将来を捉えているということです。

―ありがとうございます。最後に村岡さんの現在のチャレンジについて教えてください。

ライフステージが変わってワークライフバランスを意識している中で、今までは自分の時間を投下して「量」で担保していたやり方ではなく、「量」に頼らずにいかに「質」を上げていくかということにトライしています。難易度の高いチャレンジですが、これも「いまを楽しむ」という意識で乗り越えていきたいと考えています。

村岡さん、ありがとうございました!

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