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【あびら職員#21】誰も取り残されない情報が行き届く仕組みを作っていきたい

<プロフィール>
中崎 凌(なかざき りょう)
伊達市出身。安平町内にある追分高等学校卒業後、平成28年に安平町役場へ入庁。入庁後は教育委員会を経験し、昨年6月に総務課情報グループへ異動。現在は町内のローカルテレビ「あびらチャンネル」や広報誌の制作を担当している。

- 中崎さんは伊達市出身なんですね。安平町の最初の印象はどうでしたか?

私は小学校3年生までは伊達市、それ以降は苫小牧市で育ちました。
安平町へは町内の高校に通っていたのでその時の印象ですが、伊達市と雰囲気や街並みがすごい似ているところや、高校生の時に清掃ボランティアなどの活動をしている中で挨拶をしてくれる文化がすごいいいなと思っていました。


- 昨年総務課へ異動したんですよね。その前はどんな課に所属していたんですか?

安平町役場は平成28年に入庁したのですが、入庁してからはずっと教育委員会に所属していました。教育委員会では、複数のグループを経験しており中でも一番長かったのが社会教育グループです。主に生涯学習に関するイベントの運営補助や社会教育施設の管理を行っていました。スキー場の運営には力を入れていて雪が少なくなってきている安平町に訪れてきている人たちにスキーを楽しんでもらえるように委託業者と協力しながら仕事を進めていました。

- 当時を振り返って印象に残っている出来事はありますか?

やはり地震の時ですかね。
その時は教育委員会の子育て支援グループに配属していたのですが、家の片付けをしながらでは子育てが難しい保護者と遊び場を失った子どもたちのために「遊びの広場」という臨時の保育所を開設しました。
町外からのボランティアスタッフの協力もあり最終的には平日は20人、土日祝日は200人くらいきていました。

遊びの広場では、様々なイベントやっていて有名なシェフがきたり、子ども食堂をしたりと地域や地域外の協力があって大人も子どもも楽しめる場だったのかなと思います。

- 総務課の仕事内容総務課を一言でいうと?

総務課情報グループは「何でも屋さん」だなと感じます。
情報グループは広報担当と防災担当とICT関係と大まかに3つの分野に分かれていて担当がそれぞれついています。また、通常業務以外にも他の課では当てはまらない業務の問い合わせも多く、対応することがあります。

- 様々な問い合わせがあると分からないことだらけだと思うのですが、その時はどのように対処していますか?

分からないことを抱え込むのではなく、人に聞くようにしています。

総務課の電話番号は役場の代表電話でもあるため、町民の方がどこに電話をかければいいか分からない場合にかかってくることがあります。
今まで経験してきた教育委員会のことであればわかるのですが、全く経験したことのない部署や内容になると自分だけでは判断ができないため、役場内を歩き回って聞いたりもします。

ある先輩に町民の方からしたら役場は一つの組織として捉えているから「担当に変わります」という言葉は使っちゃだめだと言われたことがあって、そのことを今も心がけています。
自分の中に落とし込んだ後で他の人に渡すべき事項なのかどうかを判断して対応するようにしているため、その分大変なこともあります。

- 今の担当業務は?

総務課では、主にあびらチャンネルや広報誌を担当しています。
あびらチャンネルでは事業者さんとのやり取りの他に自分でも撮影や編集を行ったりしていて、広報誌では取材、執筆の他に他部署からあがってくる原稿チェックもしています。

- あびらチャンネルでの最初の仕事は?

安平町の管理栄養士が地域の旬の食材を用いて、簡単で健康に良いメニューを紹介する「A's kitchen」という番組の編集を最初に担当しました。
教育委員会所属の際に簡単な編集を行ったり、プライベートでは結婚式のムービーなど簡単な映像を作ったことはあったのですが業務としては初めての経験でした。

この番組は過去事例があったので、それを参考にして作ったのですが、とにかく時間がかかりました。異動して半年近く経ちましたが、いまだに模索状態です。

- 日々撮影する上で気をつけている部分はありますか?

誰が見てもわかりやすい動画を作ろうと心がけています。視覚や聴覚に障害がある方でもなるべく伝わるようにしています。
中でも私が担当した震災5年番組は、色々な人に見てもらいたいという思いからいつもより多めに字幕をつけたりしました。

- 広報誌での最初の仕事は?

広報誌で初めて担当したのは8月号です。撮影は前任者が、私は編集を担当し、組み写真といって写真をどのように配置したら分かりやすいか考えながら進めていきました。
広報誌は統一感を出していかないといけないので使用している書体であったり、フォントサイズなど元々決められている定型のものを使っています。
その中でもオリジナリティを出していきたいと思い、チャレンジしたのが9月号の特集でレイアウトを新聞のように作ってみたり、子どもたちに直筆でコメントを書いてもらったりしました。

- 今後どんな特集にチャレンジしたいですか?

一人でも多くの人に見てもらえるようにまず興味を持ってもらえる広報誌を作ることを目指したいと思っています。誰も取り残されない情報が行き届く仕組みを作っていきたいです。

- 1日の業務スケジュールを教えてください!

その日によってまちまちなのですが、広報の取材や動画の編集がメインの日だと、画像のような感じです。

- 目指したい役場職員像とかありますか?

私の先輩で色々なことにチャレンジしている人がいてその方が目標です。
安平町全体の財政状況をみながらやるべきことを考えている方で、私自身も何が必要でこれをやったらどうなるかを順序立てて、町民に還元できるような政策とかを進められるようになれればと思っています。

今は、広報誌とあびらチャンネルを一人でも多くの人に見てもらえるようなコンテンツに成長させることが当面の目標です。

- 最後に役場を受けるか悩んでいる方へメッセージをお願いします。

私は高校を卒業した後に役場に入庁したのですが、当時18歳だった自分が成人していないのに社会に出て通用するのかなと不安でした。ですが、先輩たちに支えられたり、働く中で町民の方の励ましの言葉もあってやっていけています。
なので、高校卒業して進学しようか就職しようか悩んでいる人がいたら、自分はここまでやってきて今のこの選択は間違いじゃなかったということを伝えたいです。

仕事も分からないことだらけですが、できた時の達成感は人一倍感じる職場でもあると思います。


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