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Urthのご紹介

Urthのご紹介

はじめまして、株式会社UrthのCEOをしている田中です。今回、2020年に創業し、メタバースの事業をメインに行い、ユーザー様やアライアンス様とともに挑戦を続け、規模を拡大させてきたUrthを、創業から四年経たタイミングでリブランディングに挑戦しました。

このリブランディングに際して、改めてなぜ創業したのか、どんな未来を実現するために事業を行っているのかをまとめてみようと思います。

わたしは、大学3年で起業し、主に建築設計・メタバースの領域で事業を行ってきましたので、学生起業に興味のある方や建築業界・メタバースに興味のある方にはぴったりの内容かと思います。

創業まで

みなさんは、劇的ビフォーアフターというテレビをご存知でしょうか。数年前に終了してしまった番組なのですが、建築家が家に関しての困りごとをリフォームを通して解決する番組です。例えば、亡くなった祖父が大切にしていた机を壁の素材として利活用するといったことを行っています。

その番組の最後では、リフォームされた後の家を家族が見て、感動し、涙するという場面がお決まりなのですが、この様子を中学生の頃に見ていまして、自分は非常にいいなと感じました。空間をデザインし、施主が求めつつ、施主にも想像できていなかったデザインで困りごとを解決する。こんな仕事がしてみたいと中学生ながらに思いました

この体験から、建築家を志し、早稲田大学の建築学科に入学しました。

創業のきっかけ

建築学科に入ることができ、夢の建築家になるべく同期と勉強を始めたのですが、自分が思っていたよりも建築の業界は圧倒的に厳しい業界でした。

建築家として活躍するには50歳だと若め、60歳で適齢期、70歳で大御所と、下積み期間がなくなかなか活躍の場面がないので、若い人がどんどん活躍できる市場ではない自体となっていたのです。

建築を学んでいる人は実力があっても、その実力を発揮する機会がなく、どんなに勉強しても、その力を世の中に提供することができていないという状態でした。

そのような状況でも、建築の勉強をまじめに行い、建築家としての能力である「空間をデザインする力」を地道に身につけている同期や先輩、後輩を見て、この人たちの力がもっと活かせるところに届けられたら、自分が番組で見たような瞬間がもっと世界中に生まれるのではないかと感じたのが、起業の原体験となっています。

そんな思いを持ちながら、小中高大の友人である西岡、植野、下境田と起業したのが、このUrthという会社です。


日本の建築市場のポテンシャル

日本には、建築事務所が7.5万事務所あります。また、1級建築士(一人でビルの設計もしてOKなレベルの建築士)は、32万人います。

事務所数は、全国のコンビニの戸数(56,759戸)の約1.3倍にも登ります。他国と比べると、日本より人口が3倍のアメリカでは建築士は8万人で、人口が日本の半分のイギリスでは1万人です。

日本の方が1人あたりの建築士が圧倒的に多く、人口一人あたりの建築士の数は12倍にもなります。

そんな中でUrthの仕事は、建築士のできることを整理し、空間をデザインする力を発揮できる業界を見つけ、開拓し、そこに建築士を届けることです。

メタバース市場への挑戦からリブランディングまで


建築士の空間をデザインする力を活用する場として、Urthが最初に選んだのは、メタバース市場です。2020年の創業時、メタバースは空前の建設ラッシュとなっているものの、建物をデザインし、作る人は、ゲームクリエイターだけでした。急速に伸びていく市場の中、作り手は足りず、メタバース内の空間を構築するのは非常に高価になっている状態でした。

そこで、Urthが建築士とタッグを組み、ゲームクリエイターに代わる空間製作の担い手として参入しました。参入当時、建築士との連携により、市場の単価の3分の1で空間の提供を実現し、多くの企業がメタバースを持つきっかけを生み出しました。

そのスキームは、施主(メタバースを作りたい人・企業)から要望を聞き、建築士に伝えるというものです。建築士は、空間をデザインする力で、文字情報や簡単な絵から空間を起こします。その後、施主が空間に対してフィードバックを行い、修正を加えつつ、同意が取れたものを提供するという流れです。

その中で、一つ課題がありました。Urthとしては、空間を提供することを目的に参入したメタバース市場ですが、空間を建てる土台であるプラットフォーム側がまだまだ成長余地のあるものだったのです。メタバースを活用して、事業の拡大を行いたいお客さんに対して、価値提供できるプラットフォームシステムのレベルがなく、どんなに 良い空間を作っても、効果が出ないという状態でした。

そこで、Urthでプラットフォームも作ってしまおうということで、創業者かつフルスタックエンジニアである植野に、自分の思う理想のメタバースシステムの構築を依頼しました。そこで、構築したのがブラウザで開くメタバースシステム(ウェブメタバース)のmetatell(旧V-air)です。この自社でのプラットフォーム開発を通じて、空間と合わせて、お客さんに対して、本当に導入効果のあるメタバース空間を提供できるようになりました。

メタバースシステムを提供し始めていたころの様子

(左から、西岡、田中、植野、原<創業メンバー>)


2020年の開発、2021年からの販売・初めての顧客の獲得を経て、2022年ー2023年に大きく成長し、2023年にはプロダクトのリリースから3年で1億円近い売上と、黒字化を達成しています。

このプラットフォームを保有しつつ、建築物を届けるビジネスモデルのため、Urthは多くの方からメタバースの会社という印象を持たれているかと思います。いま、このnoteを読んでいただいている方で、元々Urthを知っている方の多くは、メタバースの企業という認識をお持ちなのではないでしょうか。



2020年のメタバース市場への参入から、4年が経ち、メタバース市場も大きく変化しました。facebookがmetaに変わり、当時では群雄割拠であったアプリケーション型のメタバースプラットフォームは、Roblox、ZEPETO、Fortniteの3社が勝ち、次のYoutube・tiktokになるべく拡大をしています。Urthが市場を広げてきたブラウザで開くメタバース(Webメタバース)も自治体が取り入れ、大手企業も活用するなど、メタバース市場の中で一定のシェアを生み出しています。

そのような状況の中で、2023年の終わりに、Urthがそもそも提供しようとしていた、メタバース上での空間提供にフォーカスした事業(仮想空間上の建築物の生産、納品事業)ができるのでは?と感じ始めたのが、今回のリブランディングのきっかけです。

メタバース市場では、プラットフォームが進化し、Webメタバースのような新しいツールでも各プラットフォーム提供企業とそのお客さんのPDCAの結果、ある程度、プラットフォームが原因でうまくいかないことは減少し、プラットフォーム上のコンテンツ次第で、施策がうまくいくかいかないかが決まるようになっていきました。まさに空間の善し悪しが、事業の行き先を左右する状態です。

また、仮想空間上の建築物は、皆さんの周りのいたるところに出てきつつあります。メタバース空間やゲームの中だけではなく、Vtuberのライブ配信の背景や映像のグリーンバックの中などです。

こういった市場でも、それぞれの市場の発展・既存市場からの移転があり、3Dの建築物のニーズが高まっています。

しかしながら、この発展に対して提供サイドが追いついていないというのが現状です。まだまだ3D空間を作っているのはゲームクリエイターであり、その数は需要にたいして足りておらず、需給バランスの乱れで、エンドユーザーがメタバースやVtuberなど新しいソリューションを使った施策が価格の問題でできていないという状態が発生しています。

そんな市場の中で、Urthがこの4年間で積み上げてきた仮想現実空間での建物の供給プラットフォームは、上記の課題を解決するソリューションとなります。ぜひ、その課題を抱える人たちに解決策を持っている企業として認知してほしい、またUrthで働く人、かかわるすべての人たちに、空間の課題を解決する企業なんだという認識を持ってもらいたいということで、今回のリブランディングとなりました。

リブランディングの想い

今回のリブランディングの中で大切にしたのは、「空間を変えれば、世界は変わる」という自分の想いです。

今回のリブランディングでは、ミッション・ビジョンも変更し、ミッションは創業当時のものに、ビジョンは、よりUrthのやっていることを通じて作ろうとしているものにフォーカスした内容となっています。創業当時に掲げたミッションを創業者の中では共有しつつ、旧ミッションである「空間を多様化させ、多様化した社会の基盤を作る」でやることをざっくりと定義していたのですが、今回、ミッションは目指す社会を作ること、ビジョンはそのために実際に行うこと、そしてその2つをつなぐのが「空間を変えれば、世界が変わる」という想いです。


現代社会では、人が創造した空間で一生のほとんどを過ごします。そのような中で、空間の創造方法によって、様々な空間の不が存在します。”この不を解決することで、「すべての個人が輝く社会をつくる」”、この考えを改めて明確にし、空間の不を解決するスタートアップとして、引き続き邁進していければと思っています。


リブランディングの詳細は以下です

リブランディングしました|Hiroki Tanaka(田中 大貴) / Urth
皆さん、はじめまして株式会社UrthのCEOをしている田中です。この度、2020年に創業し、メタバースの事業をメインに規模を拡大させてきたUrthをリブランディングしました。 創業4年目にして、なぜリブランディングをしたのか、どのようなミッション・ビジョンに変わったのかをここでお話しできればと思います。 わたしは、大学3年で起業し、主に建築設計・メタバースの領域で事業を行ってきました。 ...
https://note.com/hirokitanakaurth/n/n586dbf1c079b

まとめ

ここまで、読んでいただきありがとうございます。

日本にあり、見えないものの、膨大な資産である建築士の「空間をデザインする力」を活用し、オンラインオフラインを問わず、空間の不を解決する企業がUrthという会社です。

人々の暮らしの根幹である空間を変えて、世界を変えるチャレンジに少しでも興味のある方は、ぜひUrthメンバーまでご連絡ください。

募集情報

株式会社Urthの会社情報 - Wantedly
株式会社Urthの魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。Urthは「全ての個人が輝く社会を作る」というミッションのもと文科省主催の早稲田大学ギャップファンド・プロジェクトで最高評価および支援金を獲得し2019年に設立されました。 ...
https://www.wantedly.com/companies/company_8554022



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