自分の「gift」を輝かせよう。日本の女性に、一歩踏み出すきっかけを創る。

今回は株式会社MAIA代表取締役社長月田有香さんにインタビューしました。その場にいるだけで周りをぱっと明るくするようなオーラの持ち主月田さんにMAIAを立ち上げた想いや今後の展望などについて語っていただきました。

それでは、早速、START！

月田有香

兵庫県出身。アビームコンサルティング株式会社にて会計コンサルタントとして業務設計やシステム導入、内部統制導入を推進。その後脱サラして、ミュージカル女優へ。2010年にCheers株式会社を設立し、演劇やコーチングを活用した人材育成・組織改革を実施。2018年に株式会社MAIAを共同創業し、CEOに就任。MAIAでは2018年より全国に約1000名のRPA、A Iなどに携わる女性デジタル人材を育成し、完全リモート等による新しい働き方を提供している。現在は沖縄を始めとした様々なエリアで官⺠連携による女性デジタル人材育成を推進中。

会社を設立しようと考えたキッカケを教えてください。

はい。MAIAを設立しようと思ったきっかけは、私の周りにいた女性達が結婚や出産をしたり、男性と海外や地方に移住したりして、ライフスタイルを自分で決めるのが難しいと言っている女性がめちゃくちゃ多くいたんですね。それから、昔バリバリ働いてたけど、結婚や子育てを機に退職して、復職するのが難しいと言ってる人が自分の前にたくさんいて、その人たちに対して何かできないのかなと。やっぱり自分で本当にやりたいことを選択して、仕事・家庭・子育てをバランスとってやるってすごく難しいなと感じています。

日本は特にそういう文化なので「なんとかしたい！」と思ったんですよね。女性が自分で仕事を選択できて、時間や働き方も自分らしく選択できるというのがポイント。努力してキャリアを形成してきたのに、子育てを終えてからもう一度復帰したくても、キャリアを一旦中断してしまうとなかなか雇ってくれる会社がなかったり、パートでお仕事に就かざるを得ない人が多いなと感じているので、それをなんとかしたいなと思ったんですね。

設立当時は2017年…コロナ前だったんだけど、在宅ワーク、高単価、時間も時給もコントロールして、自分らしく働いて、バランスをとれるような仕組みを作っていかないと、これからの日本はヤバいなと思いまして。創業メンバー4名と外部メンバーにも力を借りて設立しました。

MAIAの社名の由来について教えてください。

ギリシャ神話の豊穣の女神で「マイア」っていう人がいるんですね。MAIAは“これから輝いていきたい "成長していきたい女性" のイメージを表してる。養分をたくさん吸い取ってくれて、そこから大きな幹になって、拡大していくみたいな。MAIAは豊穣を導き出すための土というイメージで社名にしています。

>なぜ豊穣の女神「マイア」がでてきたんですか？

いやー創業メンバーでめっちゃ考えたんですよね。いろいろ考えたけど、なかなかピンくるものがなかったんですけど、あるとき急に降りてきたんですよね（笑）マイアって豊穣の女神という意味もあるんだけど、5月の「メイ」のことでもあるんですよ。mayとMAIAいいなと。（大地の豊穣を願って5月1日に祝われていたマイアの祭日が、現代の世界においては、毎年5月1日に行われる国際的な労働者の祭典として位置づけられているメーデー（May Day）の由来）

さらにMAIAを分解すると「MI（機械知能）」「AI（人工知能）」「IA（知識増幅）」でテクノロジーの名前でもあるねってなって。それはすごい！ということでみんな「これしかないね！」となり決めました。

MAIAのビジョンについて教えてください。

MAIAのビジョンは
「Co-create the future　誰もが個として自立し、自由に自分らしく生き、共創できる社会を創造する」
がミッション・ビジョンですね。分解して意味を説明すると、

「個として自立」
は精神的経済的に自立して自分で責任を持って自分の人生を決めるという意味。

「自由に」
これは本当に今の日本の皆さんにお伝えしたいんですけど、場所や立場…例えば家とか組織とかね、あとは自分の思いに制限しないという意味の自由ということですね。

「自分らしく」
は「gift」このgiftは「才能」という意味なんですけど、自分が天から与えられているgiftを自覚して、活かせる。それが自分らしくという意味です。

「共創できる社会」
は個として自立した人たちが価値を共に創っていく…個が集結して全く新しい価値を創っていくという意味で、MAIAのミッション・ビジョンを作りました。

月田さんが思うMAIAの最大の魅力は何ですか。

MAIAの最大の魅力ですか。そうですね。まだベンチャーなのですごく自由だし、皆さんの采配やgiftを最大限に活かせるような組織ではあると思いますね。それからうちの会社の考え方の一つに「相互補完」という言葉があるんですけど、ひとりひとりが全く違う才能をお持ちなので、これができる人もいればできない人がいる。でも逆にできない人はこれはできるというような…できないところを補い合って価値をお互い支え合うみたいなのが組織として身についているんじゃないかと。

あとはやりたいことをやれるチャレンジの土壌があるので「こんなことやりたい！」と言ったら、「いいねー」って勝手にプロジェクトが立ち上がって、実際に構築されていくところもいいなと思いますね。

先月グラミンのアドバイザリーボードとして就任し、シングルマザーの方や、地方創生で各地の女性たちに実際にあって感じること・思うことはありますか。また今後の展望について教えてください。

地方に住む女性とお話していると、地方にいけば行くほど、抑圧された文化が顕著で…。その生き方そのものが定義付けられていて、そこからなんとか打破したいなとか、変わりたいなと思っている人も多いんだけど、やっぱり環境がそうさせない。もしくは今までの価値観が打破できるような、全く新しいことを許される価値観ではない文化が結構、はびこっていまして、日本は。自分らしく選択してこなかったとか、自分が今まで培われていた環境に依存せざるえを得なくて、窮屈に思って、「なんか生きづらいな」とか「狭いな」と感じて、自信をなくしている女性が多いと感じています。

シングルマザーの方々と話していて言えることは、実は努力家でかなり真面目で、今まで知らなかったことを知れたり学んだりすると、一気にばっと伸びる人が多いですね。だから今の日本の女性に対して、大切なのは一歩踏み出すきっかけをつくること。それをしてあげることがすごく大事なことかなと思いますね。

MAIAに出会ってくれて、MAIAに関わってくれる人たちが「もしかして、私ってすごいんじゃないの？！結構やれるかも！」と気持ちを切り替えて、新しいチャレンジもして、自信を持てるように支援していきたいですね。

「こんな人と一緒に働きたい」を教えてください。

そうですね、Yes, And（イエス・アンド）の思考を持った人。アイデアを「お！いいね」って受け入れて、そこから「自分だったらこうする」ってアンドで何か提案できる精神性。それと自分自身にもイエス・アンドでいれる人。自分のことを好きでいてあげて、どんどん前に進んでいく様を自分自身がサポートしたいぞ！と思っている人、かな。

あとは新しいことにチャレンジしたい！だとか、今までの世の中にない価値をMAIAと一緒に創っていきたい、０→１を体験してみたい人です。それからMAIAは自由ですが、意外とプロフェッショナリズムはあるのかなと。お客様や関係者に対して責任を持って成し遂げるという力を持っているので、そういうプロフェッショナリズムを持ちたいという方もぜひぜひですね！MAIAはフラットな組織なので、みんなが協力し合えるような体制が整っているのであまり怖がらず…（笑）やってみるか！っていうノリでもいいじゃないかと思います！！！

最後に、プライベートについても少しお聞きします！

最近ハマっていることや特技、趣味を教えてください。

アルゼンチンタンゴですね！！！

>きっかけは？

仲のいいビジネス仲間がアルゼンチンタンゴを長い間やっていて、アルゼンチンタンゴのダンスパーティーにつれていってもらったんですが…全然踊れないから悔しくなって！！本格的に習おうと思って、半年くらいかなりちゃんと習っています。あと、もともとランも好きですね。最近は週1,2回だけど、天気の良い日は海辺を走っています。気持ちいいですよ～。