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企業と求職者のマッチングを最適化。人材マーケットの社会課題に切り込む/プロダクト部 部長 金子

企業と求職者のマッチングを最適化。人材マーケットの社会課題に切り込む

金子 巧
プロダクト部 部長

大学院修了後、日系コンサルティングファームにて事業戦略策定・提案からPMO支援など多くのプロジェクトを担当。その後ビズリーチに入社し、スタンバイや地方創生事業の立ち上げに携わり、多くの求職者が仕事探しで上手くいかずキャリアを諦めている状況であることを知る。全ての人が仕事探しを通じてキャリアを思い描ける社会の創造を目指し、2018年よりスタンバイのプロダクトマネージャーとして活動。月間ユニークユーザー数1,000万人を超えるサービスへと成長させる。2022年4月より株式会社スタンバイ プロダクト部 部長に就任。

スタンバイが目指すのは、誰もが仕事に選択肢と可能性を持つことができる社会の実現

新卒でコンサルティング会社に就職し、コンサルタントとして優秀な仲間と共に様々な業界のIT戦略の策定やプロジェクトマネジメントを経験しました。しかし、プロジェクトごとに全く異なる業界を担当している中で、知識は幅広く得られるものの専門的な知識や自分の強みが身についていないのではと感じ、「自信を持って事業を運営したい」という思いで転職活動をはじめました。
いくつかの企業のお話を聞かせてもらったのですが、ビズリーチの「インターネットで選択肢と可能性を最大化し、社会の負をなくしたい」という熱い思いに惹かれて転職を決めました。

現在の人材マーケットは、お金を掛けた企業の求人ほど求職者に表示される、または求職者に紹介されるビジネスモデルが大半を占めています。そのため、必ずしも求職者にとって最適な求人が届けられやすい状況になっている訳ではなく、企業にとっても求人にフィットする人材に届けられる訳ではない状況になっています。求人企業と求職者の間にはお金の力学が働いており、どんな求人があるのか、どんな求職者がいるのか端から見ても分からない“ブラックボックス”が存在し、最適なマッチングを実現できない構造になっていることを課題に感じてきました。
マッチングが最適化されないことで、求職活動や採用活動に時間を掛けなければならなくなり、結果として求職者と求人企業の出会いの機会を妨げることに繋がります。また、薦められるがまま活動してしまうことで入社後にミスマッチが生じれば、企業は無駄なコストがかかり事業成長を進められない要因になりますし、求職者はキャリア構築をしにくくなってしまいます。
その負を取り除こうというのが、ダイレクトリクルーティングの思想であり、ビズリーチに惹かれた理由はそこにありました。

スタンバイでは、ビズリーチが対象とするハイクラスの方以外にも対象を広げ、非正規雇用の方や学生、主婦/主夫など誰もが自分に合った求人を見つけられるようにしたいと考えています。日本で働く全ての人がこれまでの自分のキャリアから新たな選択肢や可能性を掴みにいける社会にできれば、求職者は自分らしいキャリア構築ができるようになり、企業は採用により事業成長を加速させることができるはずです。スタンバイの事業づくりを通じて、日本社会の課題のど真ん中に向き合えることは、とてもチャレンジングでやりがいを感じています。

社会課題の解消へ、事業が目指す方向を示していく

プロダクトドリブンのスタンバイでは、プロダクト部が事業目標を達成できるか否かが、事業全体や会社そのものの成長を大きく左右します。部長として、売上数字に最大限コミットしていくことは重要なミッションであり、事業の成長を通して人材マーケットに価値を提供していくことが、プロダクト部の存在意義です。
マッチングプラットフォームとして、仕事探しに困っている人たちの課題をどれだけ解決できたのか。どれだけスムーズに仕事に出会えたのかという観点で、コンバージョン率などの数値目標も見ています。

スタンバイには、「求人検索エンジン」サービスという性質上、応募数やその先の採用数までを追っていくのは難しい側面がありますが、より本質的な提供価値を目指し、プロダクト改善を続けています。
さらに、需要と供給のバランスを整え、企業と求職者双方の可能性を広げるために、ミスマッチ指数のトラッキングも目指しています。
社会課題の解消を表す指数を可視化することで、より良い仕事を提供できるサービスにしていく。こうした中長期スパンでの課題解決やサービス改善の方向性を示していくことも、部長としての大事な役割だと考えています。

グループアセットの活用、シナジーの最大化を実現させていく

人手を介さないマッチングの最適化に向けて、技術面でもデータ面でも十分なアセットが欠かせません。スタンバイには、人材マーケットに精通したVisionalグループのアセットのほか、機械学習やデータ分析面で日本有数のプラットフォームを持つLINEヤフーのアセット活用ができる、大きな強みがあります。
これまでも、「Yahoo!しごと検索」とスタンバイのサービス統合によるユーザー移行や、クチコミサイト「Yahoo!しごとカタログ」とスタンバイの連携などにより、求職者が企業の実態を理解した上で応募を検討できるようなサービス改善を進めてきました。
グループ間のシナジーを高めるプロジェクトは、これからますます立ち上がっていきます。LINEヤフーの発足により、さらに強化されたアセットとの連携にも期待が高まります。どのような価値提供のあり方が可能か、事業成長を見据えた議論を始めています。メンバー1人ひとりがプロダクトづくりに自分ごととして携わることで、このサービスを手掛けたと自身の代表作にしていけるようなフェーズにあると思っています。

求めるのは「コト」に向き合える人

人材マーケットの課題解決や、グループアセットやデータを活用したマッチングの最適化など、私たちが掲げているテーマは壮大です。すぐに実現できる構想ではないかもしれませんが、間違いなくチャレンジしがいのある社会課題。そこに対して、建設的に議論をすすめながらプロダクト開発に向かえる人に、ぜひジョインしてほしいと思っています。

データを大事にプロダクト企画やデザインを考える点もスタンバイならではです。ユーザーストーリーや操作性の気持ちよさといった数字で表しにくい部分も、きちんとデータを見ながら機能改善につなげていきます。データサイエンティストなど統計に強いプロフェッショナルも多く在籍しているので、データに強くなれるという面白さもあるでしょう。
ものづくりのプロセスでは、プランナーやデザイナー、エンジニアがそれぞれの立場から、どんなプロダクトを目指し、どうしたら実現できるかを議論し、提案し合っています。事業会社だからこそ、事業をいかに伸ばしていくかにコミットできる人、その先にある社会課題という「コト」に向かえる人と、一緒に働きたいと思っています。

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