なにをやっているのか
一般社団法人intellectual innovations(以下II社といいます)は、『学び合い、教え合い、共に観光の未来を創っていく』をミッションとし、自らが先端の学び手として、企業や地域の垣根を超えた学びの場を提供しています。現在は、宿泊施設の総支配人向け研修プログラム「GM GYM」、複数の地域・宿泊施設が連携してフィールドワークやスタディツアーを展開している「TOUCA」、立教大学や武蔵野大学アントレプレナーシップ研究所での「教育プログラム」などを通じて観光業界の新たな選択肢を作りたいと考えています。
🏨シェアードサービス事業
宿泊業界で今一番問題の人手不足。増え続ける宿泊施設に対応する総支配人・GMという重要な役割を担う人が足りていない現状があります。そんな課題を解決するべく現役のGMや未来のGMに向けた「GM GYM」という6ヶ月間の研修プログラムを実施しています。II社だけでなく、複数の企業のメンバーが年齢やポジションの垣根を超えて”Be a mentor, Be a buddy”のコンセプトのもと運営し、参加企業・受講生もシティホテルからリゾート、ラグジュアリー、ビジネス、旅館で働く方など多種多様です。
□GM GYM https://www.gmgym.co.jp/
🍃地域連携事業
地域や観光に関わる人々の中間プレイヤーになるというVisionのもと、日本全国の中⼩規模の観光等事業者とパートナーシップを組み、⼈材育成・活⽤の機会を、複数企業間でシェアし各社・各地域の課題を解決する『TOUCA』の運営を行っています。
現在は、参加者が6拠点から3拠点を選択し、3ヶ月ずつ現地業務を経験しながら、各拠点の経営者・メンバーとともに、自らのキャリアの在り方や、各地域・施設の課題解決、観光のあり方について「学び」「考え」「知己を得る」ためのフィールドワークと、1泊〜2泊の短期間で”新たな視点を得る”ことが目的のスタディツアーを実施しています。
TOUCAのように、エリアも運営会社も異なる観光関連企業が、複数社共同でプロジェクトを運営することは珍しく、異なる地域性・特色を持った各施設から様々な切り口の経験ができる貴重な機会となります。参加者にとっての学びはもちろん、その提供者である参画地域や参画企業も積極的な学び手として、知見を共有しながら、有機的に繋がり、そしてお互いを補完していく前向きな協力関係を体現していくことで、日本の観光を前進させてきたいです。
□TOUCA https://touca.jp/
🏫教育プログラム事業
一般的な授業や研修等ではただ知識や情報を与えることが「学び」とされ、学んだ後実務的な知識として活かされないという課題があります。また、時代や環境が急速に変化していく中で、学びの提供者側も学び直す必要があるにもかかわらず、その必要性を理解されずに放置されてきました。この現状をアップデートすべく、II社は「学び合い、教え合う」をテーマに、⼤学、⼤学院等教育機関の正課授業、⾏政の助成事業、企業研修の企画運営、学⽣コミュニティの運営を通じ、学⽣や社会⼈に質の⾼い教育プログラムを提供しています。
また、教育プログラムの一環で地域や事業者との関係性の中で働きながら学ぶインターンシップを企画運営することで、大学生の学びを拡張する機会を提供しています。大学授業の延長線で行い、座学での学びを実践に移す場として全国各地でインターンが実施されました。
II社が関わるプログラムの一部をご紹介します。
□京都大学観光MBAにてユニゾン・キャピタル株式会社(代表取締役:林⻯也、川崎達生)と共同し、2つの寄附講義「観光事業戦略論」「京都観光資源論」を開講
: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000112726.html
□武蔵野大学にて東京都「大学等と連携した観光経営人材育成事業」の一環として「観光経営人材育成講座」をコーディネート
:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000145.000067788.html
□株式会社水星(旧株式会社L&Gグローバルビジネス)(代表取締役:龍崎翔子)と共同し、業種・業界を横断して活躍する観光人材を育成するための「Tourism Academy SOMEWHERE 」を設立
:https://www.tourismacademy-somewhere.com/
□福岡県 柳川藩主立花邸 御花 学生インターンシップ
:https://www.jwu.ac.jp/unv/jwu_times/20220314.html
なぜやるのか
~学び合い、教え合い、共に観光の未来を創っていく~
観光業界は裾野が広く、多種多様な“プレイヤー”が存在しています。この図でのプレイヤーとはひと・団体・企業・地域を指します。例えば、観光地で働く人・観光学を学ぶ大学・宿泊施設を運営する企業など、さまざまな人たちで観光業界は成立しています。
ただしこれだけ広く定義できる観光というものがビジネスとなると、至るところに「境界線」が存在します。(図1参照)「宿泊」を例にとると、宿泊施設はホテル・旅館・民宿・ゲストハウス等にジャンル分けされますが、それぞれ特定の会社やコミュニティーにのみ所属し、その外側にあるベストプラクティスを知る機会がない場合も多いのではないでしょうか。
せっかく多種多様なプレイヤーが混在する業界にもかかわらず、プレイヤー同士のつながりが希薄であることは業界の可能性をなくしてしまっているのでは…と。地域や企業間にある「境界線」を溶かして、各プレイヤー同士の知識や経験を「学びあい、教えあう」ことに可能性があると考えています。そこで地域や観光に関わるプレイヤーの橋渡し役として、私たちが「中間プレイヤー」となり、地域や企業の垣根を超える取り組みをしています(図2参照)。
地域連携事業の『TOUCA』では、文化観光・サステナビリティツーリズム・生活観光など、先進的な取組を行う6つの地域のプレイヤー同士が、学び合い、高め合うことのできるコミュニティを立ち上げ、その中間に立って共通のプロジェクトを実施することで各地域の知見や魅力を共有しあいながら、一つの地域、事業者だけでは解決しにくい事柄にもチャレンジしています。
また、シェアードサービス事業の『GM GYM』では、当社から一方的に学びを与えるのではなく、複数社から参加する受講生同士とプロフェッショナル(メンターGM)の間に立って、相互に学び合い、相互に刺激を与え合える、場とコミュニティをデザインする役割を担っています。
📝TOUCAについて詳しく知りたい方はこちら
https://touca.jp/
地域でも、ひとでも、どのような単位であっても、何かが得意なこと、何かを知っていること、それらをもって上下関係ができるのではなく、学ぶことと教えることが良き相互関係のなかで育まれ、その結果として観光の新たな未来を一緒に創っていきたいと思っています。
どうやっているのか
📌IQよりEQ
私たちはメンバーの人柄を重要視しています。知識や経験は何歳からでも獲得していけますが、人間性は一朝一夕で培われるものではありません。プロジェクトで多くの人と関わるからこそ、さまざまな状況で相手のことを考えられる人と一緒に働きたいです。自身の中に業界内外の課題感と問いを持ち、想いやりあるコミュニケーションで課題を解決していける人が活躍できる環境です。
📌フラットな組織
Intellectual Innovationsでは先輩や上司にあたる人が手取り足取り教えてくれるというわけではありません。メンバーの各人が自身の仕事において責任を持ち、プロフェッショナルとしての自覚を持ったうえで業務を行う自主性を求められる会社です。誰かに「これをやってください」と言われるより、プロジェクトや組織を俯瞰して、必要なことを自分で考えて実行できる人を求めています。
📌コミュニティを大切に
私たちは観光・宿泊業界の中で複数のコミュニティの中にいて、プロジェクトごとに関わる人が変わります。一つの企業では出来ないことを、Intellectual Innovationsが間に入って中間プレーヤーとして連携を促すことで今までになかった価値を生み出すことが私たちのミッションです。コミュニティを大切に、そしてコミュニティ同士をかけ合わせる触媒のように化学反応を起こしたいと思っています。
📌時間や場所に縛られない
Intellectual Innovationsのメンバーはフルリモートワークで、日本各地に点在しています。フルタイムで働く人もいれば、複業的に曜日で働く日を設定する人もいれば、自身の事業の合間にプロジェクトに参加する人もいます。時間や場所に縛られない柔軟さから生まれる創造性を力に、さまざまな業界や壁を越境して働くことができると考えています。