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【PMインタビュー】目指しているのは業界のパイオニア。エンジニアとして働く魅力は未だかつてないサービス開発に携われることと、社長の熱量

航空貨物に特化したデジタルプラットフォームを開発し、航空貨物業界のDX推進を手がけている株式会社CargoLabo。設立当初からシステム開発を支えているのが、今回お話を伺った柳香さんです。

パートナーとして事業立ち上げに携わり、日常業務の効率化に向けて日々取り組んでいます。システム開発の仕事のやりがいや、業界全体が抱えている課題についてお聞きしました。

柳香 勇樹 / プロジェクトマネージャー

電気店の営業からプログラマへ転身し、システム開発に従事。電車運行システムやWebサイト開発、アプリ開発など11年にわたるキャリアを積んだ。2020年より株式会社エンプレイに入社。プロジェクトマネージャーとして活躍する。ジャパンヒュペリナー株式会社(現:株式会社CargoLabo)には業務委託として関わっている。

業務委託でジョインして3年。人を大切にするシステム開発を目指す

ーーまずはエンジニアとしてのキャリアについて教えてください。

実は最初からエンジニアを目指していたのではなく、元々は電気店でアルバイトをしていました。ネットの契約を取る仕事をしていましたが、自身でも世の中の役に立つシステムを作りたいと思い転職。2008年からエンジニアを始め、15年ほどキャリアを積んできました。そのうちの10〜11年はプログラマとして活躍。客先に常駐し、開発を続けてきました。

電車の車掌が乗車シミュレーションに使うシステム開発、車のハンドルに搭載されているパワーステアリングの開発も3年ほどしていましたね。他にも業務用エアコンのリモコン開発、Webサイト開発、アプリ開発も広く手がけました。

最も印象に残っている案件は電車運行のシステム開発。エンジニアとして最初に手がけたので、とても勉強になりました。そこから株式会社エンプレイに入社し、プロジェクトマネージャーとして経験を積んで3年ほどになります。株式会社CargoLaboとは業務委託の関係です。

ーーCargoLaboにアサインされて、どう感じましたか?

「業務委託先でPMをやってみないか」と社内会議で依頼され、稲葉さんの提案内容の詳細も見せてもらいました。やることもたくさんありそうだし、プロジェクトの規模感も大きなものが中心でした。率直な気持ちとしては「大丈夫だろうか」と不安になりました。

ーー柳香さんから見て、稲葉さんはどのような存在ですか?

第一印象として残っているのは「目力の強さ」。一緒に仕事をスタートして今は3年目。強いのは目力だけではなく、意志もなのだとわかりました。

一度やろうと思ったら、最後までやり切る力があります。そしてアイデア力もすごい。業界の課題に目をつけ、不足している部分に「こういう対応策はどうだろう」とアイデアを持ってきてくれます。

現在は週1〜隔週で打ち合わせをしているほか、プライベートでゴルフやフットサルに行ったりもしています。

航空貨物業界の未来を大きく変えるデジタルプラットフォーム

ーー現在の仕事内容について教えてください。

プロジェクトマネージャーとして開発管理、メンバーの管理をしています。必要に応じてクライアント先に訪問し、追加が必要な機能を考えて提案。開発メンバーに指示を出すのも、大切な仕事です。

私の主な役割は4つあります。

(1)稲葉さんと同行、クライアント先へ訪問
(2)クライアントへの支援・システムによる解決方法の検討
(3)プロジェクトが始まった後のフォロー
(4)開発状況・メンバーの管理

稲葉さんがクライアントへのアプローチを担当しているので、同行した際に「システム開発の立場」から提案内容をフォローすることもあります。

使用言語はJavaScript。データベースはMySQL、インフラはAWSを使っています。フロントはReact.js、バックエンドはNode.jsですね。開発プロセスは4つのフローです。

(1)クライアントの要望をふまえてどのような変更を加えるかを把握し、要件定義を作成。現場の運用も考慮しながら反映させます。
(2)決定した要件を仕様書に残します。
(3)仕様書に起こしたものを元に、実際にプログラミングをします。
(4)プログラミングしたものをテストします。

こちらの工程の全てに関わっています。

ーーシステム開発を通じて、どのような課題を解決しているのですか?

航空貨物業界の解決すべき課題として、個人的に感じていることが2つあります。

1つは「アナログ手法で仕事を進めている会社がこれほど多いのか」ということです。貨物輸送の予約は、まだまだ電話が中心。柔軟に対応できる点が電話を使うメリットなので、システム導入によってDXが進むと、そうした柔軟性が損なわれるイメージを持つ方も多くいます。

もう1つは、業界を横断したデジタル化が出来ていないことです。今は各社個別にデジタル化を推し進めているため、その中で複数のルールが存在するようになってきています。「この会社にはこういうやり方」のように会社同士の枠組みが強くなると、他社の新規参入も難しくなるでしょう。そうなると今までの運用と何も変わらない体制が残り続けて、当社としても業界全体の底上げに貢献できなくなる可能性も出てきます。

そこでフライト予約だけでも運用を全社で統一し、業界全体のDXを進め、課題解決を目指したいと思っています。航空貨物業界のDXを手がけるパイオニアとして、予約プラットフォームを国内で開発している会社は他にないだろうと自負しています。

そのためにもユーザーを多く集め、運用実績を積み上げていく必要があります。運用について意見をいただけるユーザーを増やし、議論を交わしながら技術面・安全面に配慮したシステム開発を進めたいです。

ーー開発をする上で苦労した点をお聞かせください。

最初のシステムリリースは大変でした。まずは今の航空貨物業界の運用そのものをシステムに取り入れようと考えたため、稲葉さんと一緒に現状について確認するところから始めました。

航空貨物の料金の付け方、貨物輸送の予約の仕組みなどについて私は全然知らなかったんです。そのため、システムの仕様変更がかなり増えてしまいました。毎日のように打ち合わせを重ねて、なんとか形にできましたね。

それでもクライアントの説明が理解できるようになるまでに、1年ぐらいかかりました。また今までのキャリアではプログラマとして作業にあたることが多かったので、こうして顔を付き合わせて仕様について話し合うのも初めての経験でした。顧客折衝の経験が深まりましたし、航空貨物業界の知識やプロジェクト管理のスキルも身につきました。

ーーどのような点に仕事のやりがいを感じていますか?

開発しているシステムはすべて自社開発。顧客に依頼されて開発するシステムとは違って、全部自分たちで考えられるわけです。ユーザーの日々の運用にいかに近づけ、使いやすいシステムにしていくかが問われます。そこは面白いところですね。稲葉さんも、自分たちでイチから考えて決めていくスタイルを支持してくれています。

やりがいを感じた瞬間はやはり最初のシステムリリースの時。2020年7月からスタートし、2021年12月に完成。1年5ヶ月かかって、やっとできてリリースできたので嬉しかったです。リリース直前は夜遅くまで頑張った時もあったので、ベンチャー企業っぽさも味わえました。良い思い出です。

不具合発生率0%を目指し、プロジェクト管理を徹底していく

ーーチームとしてどのようにコミュニケーションをとっているのですか?

在宅ワークの際には、Slackを利用しています。コミュニケーションはチャットでのやり取りが中心。それでも難しい場合はオンラインでつなぎ、直接話をしています。

週2回は進捗状況を共有するミーティングを開いています。出社して作業をすると業務効率が良いんですよ。分からないところも直接質問して聞けますから「出社しよう」と誘うこともあります。そのため月2回は出社日を設けています。メンバーはみんな自走しながら仕事を進めてくれるので、助かっています。

ーーチーム作りで大切にしたいことはありますか?

「人」ですね。これはチームビルディングの観点だけでなく、システム開発の仕事をする上で何よりも大切にしてきた価値観でもあります。

私たちが作っているものは「プログラム」ですが、使うのは「人」です。だからこそ人を大切にした働き方を実現したいですし、ユーザーに対する接し方も優しく大切にしたい。「こういう設計にしたら使いやすいかな」「ここまで作業を引き受けると、仲間の手も回らなくなって大変かな」と、気づかいながら仕事を進めています。

エンドユーザーや開発に携わっているメンバーを大切にできる仕事がしたいです。

ーー最後に、今後の目標についてお聞かせください。

プロジェクト開発においては、高い品質を維持していきたいです。不具合0件を前提に作業し、本番環境下で不具合発生率0%にするために少しずつ考えたいですね。

品質維持に加えてスピードも大切です。デジタル化が少しずつ進み、システム改良もスピードを上げてやっても遅れないような開発を続けたいです。

そのためにも、プログラマ時代に経験してきた良いことをすべて取り入れ、形にしたいです。リリースが終わって区切りがついたらいつも振り返るようにしています。今後も改めること、取り入れることを考え、ベストプラクティスを探しながらやっていくと思います。


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