なにをやっているのか
snow peakとの共同事業『LOCAL WEWAR IWATE』
フランスへの海外販路拡大
私たち京屋染物店は、岩手県南の城下町「一関(いちのせき)」で100年以上続く染物屋です。一関は、世界遺産「平泉」から近く、浄土思想や伝統芸能、数多くの伝統工芸品が生まれたことで知られる街。そんな歴史と伝統をあわせもった街で、私たちは大正7年から染物を軸としたものづくりに取り組んでいます。
京屋染物店が手がける主な商品は、半纏や法被、浴衣、手拭い、のれん、幕、風呂敷など。企画・デザインから染め、縫製までをワンストップで提供する「自社一貫生産」が特徴です。トータルでプロデュースすることで、細部までこだわりのあるものづくりを実現しています。
染色方法は、本染め・手捺染(てなっせん)・引き染め・藍染めなど多彩。染職人がひとつずつ手染めで完成させています。手染めだからこそ出せる色の深みと奥行きが、たくさんのお客さまに愛されています。
▼有名ブランドとのコラボレーション
このようなものづくりに対する真摯な姿勢が評価され、有名ブランドからお声がけいただくことも多くなりました。たとえば、アウトドアメーカー Snow Peak社と手がける「LOCAL WEAR」シリーズや、手塚治虫氏が生んだキャラクターとのコラボアイテムも発表しています。
「LOCAL WEAR IWATE』プロモーション動画→https://youtu.be/ixXyq6IAo4E
▼フランス・パリで得た手ごたえ
「世界を彩る染物屋」を標榜する京屋染物店では、グローバルマーケットへの進出にも力を入れています。特に、ものが持つストーリーや価値観に重きをおくフランスとは相性がよく、フランス国内のさまざまな企業からお声がけをいただいております。
海外向けプロモーション動画→https://youtu.be/yKzyJg1B9-o
これからも、私たち京屋染物店は、日本の伝統美を世界へと発信していくべく、世界を視野に活動していく考えです。
なぜやるのか
私たちの仕事の本質を教えてくれた一着の半纏。
復興には祭りの力が必要。
―― 企業理念 「和の追求」
私たちにはひとつの原体験があります。それは、忘れもしない東日本大震災のとき。津波の被害が大きかった海岸沿いの街に住む若者たちから、ある依頼をいただきました。「祭りで着る半纏(はんてん)が、ボロボロになってしまったのでつくり直してほしい」と。震災直後の自粛モードが広がる中での祭りの開催。なぜか理由を聞いてみると、「こんな時だからこそ、祭りをするんだ」「だから、祭りで着る半纏を復活させてほしい」と、そう話してくれました。
日本、とりわけ地方において、祭りは古くから人と人をつなぐ役割を果たしてきました。そこで着る半纏は、「絆纏」とも書き、絆を纏う(きずなをまとう)という意味も持ちます。お揃いの絆纏を着ることで、地域の人たちとの絆が深まり、繋がっていく。私たちは、そういった調和や縁を大切にする和の文化や思想をとても大切にしています。
海岸沿いの被災地では、住むところはバラバラになってしまった今も、祭りのときにはかつての仲間たちが集い、にぎわうのだそうです。京屋染物店は、生み出すすべての作品に、「和」の気持ちを込めています。これからも、ここ一関から世界へ、作品を通じて「和」の心を発信し続けます。
京屋染物店100周年動画→https://youtu.be/1yIAXnLq_CI
どうやっているのか
それぞれの自己実現のために、志し高いメンバーと高みを目指しています。
代表取締役社長:蜂谷悠介
▼一緒にはたらくメンバー
京屋染物店では現在19名のメンバーで事業に取り組んでいます。20代・30代が多いフレッシュな会社です。組織は「お客様担当(営業)」「デザイナー」「染職人」「縫製職人」「仕上げ梱包担当」の大きく分けて5つのチームに分かれています。役割は違えど、すべてのメンバーが「和を追求し、世界を彩る染物屋になる」という同じ目標に向かって活動しているため、チームワークは抜群です。
半纏製作動画→https://youtu.be/MZ2miWopb8Y
▼会社を個人の自己実現の舞台へ
代表は「社員ひとりひとりに成長してほしい、会社を自己実現の舞台にしてほしい」という想いを持っています。そのため、定期的に勉強会を開催し、社員ひとりひとりの意見やアイデアを吸い上げながら、経営に反映しています。個人が会社の駒になるのではなく、自身でキャリアを描き、それを実現するために会社が支援していく――そんなカルチャーのある会社なので、個人として力をつけたいという方には最適です。
染職人が製作した京屋染物店オリジナルソング『色一番』
https://youtu.be/002wT3KLhEQ
▼「kintone AWARD 2017」グランプリを受賞
創業から100年以上の老舗企業ではありますが、新しいツールやシステムの導入は積極的に行っています。導入したサイボウズ社のビジネスアプリはその一例。ITツールの導入により、情報共有の円滑化、業務効率化、ペーパレス化などを成功させました。2017年には、サイボウズ社主催の「kintone AWARD 2017」グランプリを受賞。「日本で最もインパクトのある業務改善を実現した企業」として表彰されました。