創業1.5年で機械学習を含む最先端技術を社会実装できたワケ - 燈株式会社のアルゴリズムエンジニアリング | 燈株式会社
CTOの三澤です燈株式会社の共同創業者であり,CTOの三澤颯大と申します。東京大学工学部計数工学科を卒業した後,同大学大学院情報理工学系研究科にも在籍しています。燈では技術的な方向性の策定・開発...
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皆さんこんにちは!2023年4月より燈(あかり)株式会社に働くことになった小倉裕貴です。本記事では私が燈と出会ったきっかけから燈に入ることを決意するまでのストーリーを書いてます。
簡単に燈について説明すると、燈は東京大学松尾研究室発のスタートアップで2023年2月に3年目に入ったばかりのベンチャー企業です。現在はAIを中心とした最先端テクノロジーによって建設業界のDX推進などを行っています。
タイトルにある【新卒カードに燈を選んだ理由】については最後に述べてますが、私が燈に入るまでのストーリーを読みながら燈がどんな会社なのかやベンチャーのスピード感など感じながら読んでいただけると嬉しいです!
本題に入る前に簡単に私の紹介もしておきます。
・バイト三昧な学部時代
学部時代は法政大学のデザイン工学部システムデザイン学科に所属してデザインなどについて幅広く学び、学校以外ではほぼ毎日のように飲食店や塾、養鶏場など様々なバイト先でバイト三昧な生活を送っていました。
学部3年の頃、プログラミングの授業を受けて「AIってなんだろう?自動化ってどんな仕組みでできるんだろう」と疑問を抱き、AIに興味が湧いたことをきっかけに転機が訪れます。
・AIベンチャーカラクリにてインターン開始
当時バイトをしてたラーメン屋でのツテでカラクリ株式会社というAIベンチャー企業のCTOと出会い、「無償でいいのでインターンをさせてください!」と懇願したところ、プログラミングがほぼ未経験にも関わらずその熱意を買われインターンをさせていただくことになりました。(出会いは色んなところに潜んでますね!)
・東大院受験
私が配属されたカラクリのR&Dチームには技術力の優れてる方が多く在籍しており「私もあの人たちのようになりたい」と思うようになりました。多くの社員さんがカラクリと掛け持ちして東京大学の岡田研究室にも在籍していたため、私も半年間独学で大学数学を勉強し、無事受験を突破して東大の岡田研究室の一員となることができました。
・修士での日常
研究ではスパースモデリングやベイズ推論を用いて物性値のパラメータ推定などを行なっていました。
また研究以外では、入学して3ヶ月後に同期とデータ分析やAPI開発をする会社を起業したり、カラクリでのインターンなどで日々機械学習やAPI開発の勉強に励んでいました。
バイトやインターンなどさまざまなことをしてきましたが、特に優れてるところがあるわけでもなかったので「とにかく頑張ります!!」という熱意だけでなんとかやりくりしてたと思います。
燈との出会いは「灯(ともしび)」というサークルがきっかけでした。東大に入学の数日前に燈が協賛企業を務める灯というkaggle(AIコンペ)に参加するための東大サークルをツイッターで見つけ、1期生としてサークルに入りました。灯ではkaggleに出るだけでなく、毎月勉強の進捗を報告する必要があり、研究や仕事の合間にヒーヒー言いながら勉強していたのをよく覚えています。
修士1年の夏、灯で行われた技術力に関するアンケートに答えたところ、運営の方から「燈のCTOである三澤が話したがっている」と連絡を受けました。当時は燈のことなど全然知りませんでしたが人と話すのは好きだったので「是非したいです!」と返答しました。東大に入りたてで新しい出会いにワクワクしながらzoomに入ると、始まったのはなんと面談ではなく面接でした。アイスブレイクではBERTなどの言語モデルについて話したのですが、私の知識がまだ浅かったので三澤さんが一方的に話すことになりました。三澤さんの豊富な知識に衝撃を受けたり、そもそもよくわからん状況に困惑したり。。。その後は研究や学ちかなどの質問の受け答えをしていたのですが、ずっと状況を把握できず困惑しながら回答したのを今でも覚えています。最終的には無事認めてくださったらしく、最後に「インターンしませんか」との言葉をいただきました。ただ当時は私も起業したてで忙しかったこともあり燈への入社はお預けとなりました。
なんでも知ってるCTO三澤さんの記事はこちら
燈と灯は合同で毎週の金曜夜に勉強会(主に機械学習の論文紹介)を開催しています。
修士2年の4月、小田川さんによる一風変わった「AIエンジニアのためのWeb開発入門 スキーマ駆動開発編」という題目の、TypeScriptやGraphQLに関する発表がありました。当時私もたまたまGraphQLの勉強をしていたこともあり、創業1年の会社で、同い年の方が、私よりもずっと高いレベルで開発してることを目の当たりにし、小田川さんに、そして燈に興味が湧きました。
つよつよ小田川さんの記事はこちら
11月に灯の懇親会(@燈オフィス)で小田川さんや他の社員さんと話すことができ、今度は私の方からインターンをしたい旨を伝えてインターンを行うことが決定しました。
12月、インターンの日程や内容を決めるミーティングを丸尾さんと行いました。
私は急遽博士進学を辞めて11月から就活を始めたり、インターンや起業した会社の仕事、そして1月が期日の修士論文を書いていたりとそれなりに多忙だったのでインターン開始時期を翌年の4月で提案しました。最初は承諾してくださったのですが、「今始めても、なんだかんだなんとかなるよ」と煽ってくる展開に。勢い任せのベンチャーっぽい煽りだなと思ってたのに!!まんまと煽りに乗ってしまい次の週からインターンをすることが決定しました。その時の記憶は今でも鮮明で「頭のキャパがいっぱいでとにかく気持ち悪い。でもなんか生きてる心地がする!」と感じたのを覚えています。そしてその決断がターニングポイントになります。
1月に修士論文の提出を無事に終えて残りの不安要素は就活の結果のみとなり、燈のインターン含め様々な仕事をして気を紛らわせながら就活の最終面接の結果を待ちました。
2月の1週目、ついに一番行きたかった大手企業から内定をいただき、晴れて社会人になれることが決まりました。燈の方々にも、内定を頂いたことを嬉々として報告したのですが返ってきたのは「おめでとう」ではなく「待ってくれ(内定承諾を)」というまさかの展開。それまでも軽い口調で「燈に入るのどう?」と言われることはありましたが、真面目に言われたことはなかったので驚きと喜びと困惑に同時に襲われました。
そして2月の2週目、燈からも正式にオファーを頂き、大手と燈共に2月末までに内定承諾の返事をすることを迫られました。今後の人生に大きく影響する就職先に貴重な新卒カードを大手に使うか、インターン始めて2ヶ月の良くわからないベンチャーに使うかとても悩みました。また、大手を受けるにあたってたくさんの方々に相談に乗って頂いたこともあり、ベンチャーを選んだら恩知らずな人間になるのではないかという葛藤もありました。ただ、正直な自分の気持ちを確かめた時、すでに心は燈にあることに気づき、お世話になった方々に打ち明けて燈に入社することを決意しました。
ここまで引っ張ってきてしまいましたが、最後に本記事のタイトルになっている私が【新卒カードを燈に使った理由】について話して行こうと思います。
端的に話すと私が燈に決めた理由は主に燈にいる人に魅力を感じ、わくわくしたからです。
インターンを始めてすぐに魅力を感じたのはオンボーディングのメンターである三澤さんと丸尾さんです。お2人の詳細は記事にあるので省きますが、人当たりがいいのはもちろんのこと技術力も高く、話しを聞いてるだけで勉強になり尊敬できたからです。また、燈には私よりも年齢が低い方が多く在籍されていますが、年齢問わず私よりも優れたスキルを持っている方が多くとても刺激になります。元々私は尊敬した人を目標にする傾向があったため、燈にいる人たちの魅力はとても私に刺さりました。
我らが丸尾さんの記事はこちら
私は小心者なので大きな夢や理想を聞くと萎えて、もっと足元見た方がいいんじゃないかとか思ってしまうタイプです。しかし、CEOである野呂さんをはじめとした燈の社員さんたちの大きなビジョンを聞いた時、それが実現できたときどんな世界が見えるんだろうとワクワクしたのを覚えています。
また、丸尾さんが「報告だけじゃなくて間違ってていいから積極的に意見を出してほしい」と話してくださったおかげで、自分の力で会社の発展に貢献できる、このような体験は大手企業ではなかなか味わえないし今しかないと感じ入社を決意しました。
ワクワクといったら吉野さんの記事
インターンの開始時期が最初に提示した卒業後の4月ではなく12月だったからこそ、大手を辞退して燈に入社するという選択肢ができたと思います。本当にタイミング次第で何が起こるかわからないですね!
燈の魅力は伝わったでしょうか?スピード感や燈の人たちをなんとなくイメージできたでしょうか?もしこの記事を読んで私と同じようにワクワクした人がいたらそれはもう燈に来るべきじゃないですか?笑
最後にCEOである野呂さんの記事を置いておきます。もっと燈に興味ある方がいたらこちらの記事や、本記事で登場した他の方々の記事も是非ご参照ください!