今回は今年度からCOOに就任された仲林さんにインタビューをしました!株式会社ZIHENの紅一点として活躍する彼女の紆余曲折とは!?
それぞれ自分の畑があって、それを耕すべきではないか
――お願いします!それでは今までの経歴を簡単に教えてください!
メガベンチャー企業で障害者の就職支援などをしていました。この会社は新卒で見つけましたが「障害は人ではなく、社会の側にある」という理念に惹かれました。
そこで障害がある側を変えていくのではなく、社会の側を変える必要があるんじゃないかって。一種のマインドチェンジがあったんです。そういったところに面白さを感じて入社しました。
――転職しようと思ったきっかけは??
実際現場で仕事をしてみると、ストイックな重い問題に触れることが多い。障害の中でも精神障害の方からは「死」に関する相談が頻繁にありました。そういった中で、うまくサポートできない自分にフラストレーションがたまりながら、自分の精神も悪い方向に進んでしまいました。自分は相談者に、そして会社に何か与えられているのか、と。自分の存在意義を自問自答する日々でした。そこで一度環境を変えてみようと転職を考えました。
――ではそこからみんなの塾にjoinした決め手は?
もともと諏訪間さん(塾長)と友人で、SNSで起業したことを知りました。自分が苦しい時期に、同世代の友人が大きなチャレンジをしようとしてたことに衝撃を受けました。と同時に尊敬の念も湧いてきて。そこで実際に塾に見学に行き、そのときに塾長から「日本一の塾を作ろうよ」という言葉をもらったんです。私の人生を変えてくれたひとことでした。
今は自分の存在価値を感じられています。今になってすごく思うのは、みんなそれぞれ自分の畑があって、それを耕すべきではないかということです。
新卒の時は理念や人事の方の話に共感し、企業を選びました。でも、その会社には障害者支援が一番やりたくて、全力を注いでいる方々がいたんです。
大学の進路選択の時点では教育関係の仕事を志していました。教育学部に進み、専門は数学を専攻して。ゆくゆくは教育の仕事がしたいって思っていました。そういった教育に対する一貫性を貫くべきだったと今では思います。一社目は自分の畑ではなかった。
そういう意味ではみんなの塾は「自分の畑」であるからこそ、自分の存在価値を感じられているのではないかと思いますね。
信頼してくれているから裏切りたくない
--ベンチャー企業からベンチャー企業への転職ですが、何か大きな違いはありましたか?
1社目は2000人規模でかなり大きく、ベンチャーとは言いながらすでに出来上がった企業でした。その中で初期を知るメンバーから「創業初期の成長期は面白い」という言葉をよく聞いていました。
私も1から作って、大きくなっていく過程に参画したいと思ったんです。そういった過程を経験できていることが大きな違いですね。
当塾も昔はみんながとんがってました。想いだけで走っていたというか。いい議論もあるけどぶつかり合いも多かった。最近ではそこから一段ステップアップして、組織として動けるようになってきました。ベンチャーの混沌期みたいなものは抜け出しましたかね。(笑)
こういった変化って面白いなって思います。「ベンチャーでは変化が面白い」って話はよく聞きますけど、体感しないとわからない部分が大きいと思うんです。この変化を実際に経験できたことが私にとっての財産ですね。
――みんなの塾に入って何か変化できましたか?
入社以前から、塾長に「新規校舎を持ってもらいたい」「それでこそ一緒に働く意味がある」と言われていました。実際、入社して半年目のタイミングで、新規校舎の立ち上げを経験しました。この経験が私の人生において大きなターニングポイントになりましたね。本当の意味での「責任」を知ったのもこの時でした。今までは責任を取るって何をすればいいかわからなかったので。
「責任」の意味を知れたのは、すべてを自分で決められる環境にあったからだと思います。物件探しから内装決めまで、すべてを任せてくれました。そうすると自己選択に関する責任が生じるんです。やると決めた以上は言い訳できない。そういう思いが人生で初めて生まれてきました。
だからこそ思考は止めませんでしたし、販促活動などでは自分で一件一件チラシを配ったりもして、本気で向き合いました。
――働く人間として成長できたのですかね??
そうですね。前職でミニプロジェクトのリーダーをしたこともありますが、上手くいかなくても「できませんでした」「すみません」と伝えること以上に何をすればいいのかわからなかったんです。思考を放棄してしまっていたと思います。新卒だし仕方ない、という精神が自分の中にもあったのかもしれません。今から思うと、ダメ社員ですね。。。(笑)
――そこからマインドの変化があるまでにはどのような過程がありましたか?
一緒に仕事する中で塾長は一任してくれます。ある時期では冷たく感じることもありました。「ミク先生が考えて」「ミク先生が決めといて」と投げられるんですよ。一緒に考えてくれないんじゃないか?どうなってもいいのかな?て考えたこともありました。
でもそこまで任せてくれているんだから、信頼してくれているんだから裏切りたくないって気持ちに変わったんです。最終的には自分で決めている、だから成果を残さなきゃという気持ちに変わっていきました。マインドの変化の一番の要因は、私を本気で信頼してくれたことが大きかったと思います。
――長い人生の中で大きな変化ですね!
こういうマインドチェンジできて本当によかった。誰かに言われてではなく、体感して変わるものなので。みんなの塾にjoinして、変われてよかったと心から思います。
中学の時に数学の先生を好きだったのも要因です(笑)
――それでは仲林さんがそもそも教育に興味を持ったきっかけはなんですか?
私には七歳離れた妹がいます。私は姉であり、小さなお母さんだったんです。その妹に平仮名・片仮名・足し算・引き算・掛け算・割り算を全部教えました。
私が9歳の時に、2歳の妹にです。私が小学校で学んできたことを妹に教えて、天才児を育てることに躍起になってました(笑)
その中で無理やり教え込むのではなく、ヒントベースで妹の「わかった」を引き出す工夫をしていました。実世界に基づいた具体例を盛り込んだり。そうやって伝えてあげるとどんどん理解度が上がるんですよね。そんなことを9歳時点で感じていたんです。これが初めての教育における成功体験ですね。
――かなり早く教育に興味持ったんですね!
あ、あと中学の時に数学の先生を好きになったことも要因です(笑)
なるべく難しい問題を持ってくと、たくさんコミニュケーション取れるから先生でも解けないような問題を持っていくようにしたんです(笑)そうやって質問を繰り返しているうちに、自分自身も数学が好きになっていきました。中学校と高校の教員免許を数学で取ったのもそこからですね。
――(笑)。動機はアレですが、何はともあれ先生を気に入って、好きになって、勉強をするという方法もあるということですかね。仲林さんは「誰が教えるか」も大切だと思いますか?
「どのように」が一番大切では?ないかと思います。ここは必須になると思います。その点では「誰が」はトリガーになる人がいればいいですけど、必須というわけではないと思いますね。私が言っても説得力ないですが(笑)
――はい、ゼロです。(笑)
塾業界に女性の風を吹かせたいですね。
――現在、職場では紅一点ですがその点はどう感じていますか?
もちろん女性とも働きたいです!うちは女性にはすごく働きやすいと思います。
取り決めがゆるいんですよ。ネイル禁止とか服装規定がほぼないので。そういう面で自由に働けているのでストレスが少ないです。この仕事は女性だからできることもありますし。保護者面談では、お母様と女性同士ということもあり心を開いてくれやすいです。また、女の子の生徒は女性の先生を気にいる傾向もありますね。
なので女性の先生がもっと増えたら!と思います。
かつては塾では、「夜遅くまでの勤務」が女性の働き辛さになっていましたが、時代は変わりましたね。家事や育児などがある場合は、オンライン授業でも働けますし。私は塾業界に女性の風を吹かせたいです!女性が入社してくれることで、職場に多様性をつけたいですね。
――仲林さんが教育において目標としていることはなんですか?
教育を通して自己肯定感を向上させたい。が一番ですね。
――というのは?
生徒にとっては、勉強をしている時間が生活の大部分を占めているので、「分からない」「できない」ばかりだと自己肯定感が下がってしまうんです。それをコンプレックスに感じてしまう子もいます。でもできるところを褒めてあげる、そうすると考えたら僕にもできる!よしやってみよう!という気持ちが湧くと思うんです。
なのでスパルタ式の教育は、私にとっての教育ではないですね。勉強を通して、子供が「考えてみたらわかった!」「意外とできるかも!」を引き出すことが私にとっての教育です。その経験を通して、あらゆることに前向きになってくれたり、社会に出てからも自分の可能性を信じてチャレンジできるような人を育てられたら、私自身もすごく嬉しいです。
--COO(最高執行責任者)に就任しての心境の変化はありましたか?
大きく分けて2つやりたいことがありますね。
一つは既存のものをよくする。展開していくことです。
お金を投資してでも良い人材を採用する。そして既存教室の教育の質を上げることも大切ですね。そのためにプロ講師認定の取得を全講師に義務化しています。
もう一つは新しい事業を展開することです。現在、通塾生のほとんどは小1から浪人生です。そこに大人の学び直しコースを設置したいですね。大人になってから、大学を再受験したい人やもう一度勉強したい人もいると思うんです。そういった人の思いをかなえる手助けをしてみたいです。
また、学ぶことは高尚な遊びだとも考えています。私は専門は数学なので数学の魅力を伝えたい。勉強って他の遊びを凌駕する面白さがあるじゃないですか(笑)
できれば老人ホームでも学びを提供したいという野望もあります。私の祖父も老人ホームに通っているんですが、歌を歌ったり、折り紙とかはつまらないって言うんです。そういう方の中には学生の時に満足にできなかった「学び」に価値を見出すこともあると私は思うんです。なのでそういったサービスもできたらなと思います!
多様な大人と子供が接点を持つ場所に。
--それでは最後に一言、お願いします!!
一緒に飲みに行って楽しい人、一緒にゴルフできる人と働きたいです!これは私の趣味友達が欲しいだけですが(笑)
私は好奇心旺盛なので、楽しい人で個性豊かな人と働きたいですね!個性豊かなメンバーと互いに刺激しあいながら成長していきたいです!!みんなの塾という場所が、多様な大人と子供が接点を持つ場所にできればと思っています。
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