こんにちは。
セラク・みどりクラウド事業部のエキスパートエンジニア・スクラムマスターの原田です。
みどりクラウド事業部では、毎週1回・朝30分を使ってミニ勉強会を開催しています。
勉強会を開催する理由や、勉強会テーマであるアジャイル・スクラム勉強会の選定理由については第1回のストーリーで紹介していますので、よろしければこちらも併せて御覧ください。
第6回の勉強会では、アジャイルな進捗管理・カンバンボードを採用する理由について講義形式で実施しました。
講師は引き続き、Scrum Alliance認定のスクラムマスター(Certified ScrumMaster)である私・原田が担当させていただいています。
勉強会で使用したスライド
まずは、勉強会で使用したアジャイルな進捗管理・カンバンボードを採用する理由のスライドについてご紹介します。
カンバンボードによる進捗管理
アジャイルなプロジェクトでは、進捗管理にWBSではなくカンバンボードを採用することが多いと思います。
スライドの中でも説明していますが、WBSによるタスクの進捗管理の現場では複数のタスクが同時並行で着手され、なかなかタスクが完了にならないという光景を見たことがあるのではないでしょうか?
カンバンボードの肝としては、タスクが完了しているのか・完了していないのかがはっきりと見える化されることだと考えています。また、同時並行で着手されていることも付箋の量で見える化されます。
次回の勉強会で説明しますが、タスクの同時並行着手はタスクが早く終わるように見えて実は終わるのが遅くなってしまう悪手です。
カンバンボードはこのタスクの同時並行着手を減らし、タスクが着手されてから完了するまでの流れを最適化するためのツールなのです。
カンバンボードについては以下のオライリー本が大変参考になりますので、興味がある方は手にとってみて下さい。
学生症候群とは?
スライドの中でもご紹介していますが、以下のTEDのプレゼンをぜひ観て欲しいです。
※英語によるプレゼンですが日本語字幕がありますので、吹き出しアイコンからJapaneseを選択して下さい
プレゼンターが訴えているとおり、タスクを先延ばしにするのか早めに着手するのかはそのタスクの期限が大きく関与しています。
期限が無いタスクや、期限がだいぶ先のタスクは先延ばしにしてしまいやすいのです。そのため、タスクを先延ばしにせずに計画的に終わらせていくには、タスクに短期的な期限を設定することが重要です。
カンバンボード上で以下の流れでタスクの期限設定や完了までの流れを可視化することによって、タスクの着手や完了が先延ばしされ難くできることもカンバンボード導入のメリットであると考えています。
- 大きなタスクを分解
- 期限を設定
- 並行着手を見える化して防ぐ
- タスクが完了しているか完了していないかを見える化する
雑談Timeで参加者から出たコメント
最後に、雑談Timeと称して勉強会参加者でディスカッションを行っています。
そのディスカッションで出たコメントを一部ご紹介します。
- タスクを先延ばしにするかどうかはその人の意志の強さや性格によるところなのかと思っていたが、期限が影響していたというのは新しい発見だった。確かに期限が設定されていない作業は後回しにしやすいので、まずは期限を設定するように気をつけたいと思う。
- カンバンボードは単にタスクを見える化するためのツールかと思っていたが、期限内に終わっているかどうかを可視化したり、平行着手を可視化するためにも使えるとは知らなかった。
このように、セラク・みどりクラウド事業部では定期的な勉強会の時間を確保し、開発メンバーの知識や技術の底上げを行っています。
面白そうだなと興味を持っていただけたら、勉強会では他にどのようなテーマを扱っているのかもご紹介できますので是非お話をしましょう。お待ちしています。
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