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【22年新卒】「桶谷さんに来年も担当してほしい」と言われるようになった新卒の話。(case:桶谷あゆこ)

今回は、パンクチュアルの沼津営業所でふるさと納税事業を担当する桶谷あゆこにインタビューしました。

◆桶谷あゆこプロフィール◆
福岡女学院大学を卒業後、パンクチュアルで初となる新卒社員として2022年4月に入社。沼津営業所のメンバーとして沼津市ふるさと納税事業を担当。

■現場実践を積みながら、対応力とスキルを身につけた

ー桶谷さん、今日はよろしくお願いします。新卒で入社されてまもなく1年が経過しますが、桶谷さんにとってどんな1年になりましたか。

とにかくスピード感が早い会社なので、あっという間でした。私は今、ふるさと納税事業を担当しているのですが、ふるさと納税は毎年12月に駆け込み需要で一気に寄附が伸びます。4月に入社してから夏を経て、市場が活況になる秋、そして一番忙しい年末、寄附が落ち着く年明け以降と一年間の流れを掴んだ、そんな年でもありました。

やはり入社して初年度だったので、先輩方に頼りながらも手探りで業務を進めてきた部分はあって。季節が一巡したことで、例えば出荷数がどういう季節やタイミングで伸びるのかなど、来年度以降はより具体的なイメージをもって、事業者さんへの提案や業務にあたることができるかなと思っています。

ーこれまでの1年でどのような業務をこなしてきたんでしょうか。

入社してすぐ1か月の研修を経て、晴れて沼津営業所に配属になりました。当初は先輩方に教わりながら地域を回り、7月くらいからは独り立ちして自分で計画を立てながら事業者さんを訪問するようになりました。

訪問先では「ふるさと納税とは」といったご説明をしたり、先方の事業内容や今の事業の状況をヒアリングしたりして、そのうえでこちらから出品のご提案を行います。

ご提案までに何度かコミュニケーションを重ねることが多いですが、それでも提案内容への反応は様々です。類似商品の事例を元にご提案したり、先方の希望とすり合わせをしながら、無理なく出品いただける方法を探っていきます。

パンクチュアルの場合、こうした事業者さんの対応だけでなく、寄附者対応や掲載作業などの事務的な作業も一貫してメンバーが担当します。いろんなスキルが必要ですが、やりながら身につけていきました。

ーそれは確かに、様々なノウハウが求められそうですね。道のりは順調だったんでしょうか。

なかには辛いこともありましたね。私は人の話を聞くのが得意なので、訪問先で事業者さんと直接コミュニケーションを取ることは楽しいんですが、電話だけは大の苦手で。

先のお話しとも通じるのですが、パンクチュアルでは寄附者さんからの問合せ対応なども各メンバーが担うため、様々な立場や属性の方とコミュニケーションをとらないといけないんです。その手段として電話を使うシーンが意外と多くて。

初めはかかってくる電話をとることや、顔見知りじゃない方と電話すること自体がすごく苦痛だったんですが、そうは言っていられないのでひたすら数をこなしながら慣れていきました。電話が終わるたびに、周囲の先輩や同僚にアドバイスをもらって、「電話力」を改善していきましたね。今ではもう、すっかり慣れました。

■魅力にあふれた地方のまち。知らずにいるのはもったいない!と地方就職を決意

ーそもそも、桶谷さんがパンクチュアルを目指されたのはどういう経緯だったんでしょうか。

私は福岡県の出身で、県内の大学に進学して心理学を専攻していました。福岡は都会ですし、専攻内容も特に地域と関わりがあったわけではありませんでした。

元々は大学院への進学を考えていたんですが、迷いが生じて土壇場で進路変更をしたんです。周りに後れをとりながら就職活動を始めて、自分が惹かれるがままにエントリーする中で、応募企業の傾向から「地域に関わる仕事がしたいんだ」と気がつきました。

今思い返してみると、祖父母が鳥取と石川に住んでいて、福岡とはまちの規模にかなりギャップがあったんです。私にとってはふるさとの原風景のような田舎でしたが、年を経るに連れ寂れていく景色に、危機感のようなものは持っていましたね。

パンクチュアルの求人に出会って、全国の営業所で直接地域の事業者さんとお話ししながら地域貢献できるという点に、すごく魅力を感じました。相手の意見や気持ちを引き出したり、円滑なコミュニケーションを学ぶ心理学を専攻していた強みが活かせられるかも、とも思いましたね。

ーそこからご入社に至ったのですね。福岡から高知本社のパンクチュアルへの就職、周囲の反応はどうでしたか。

地元の友人の多くは社会人になった今も九州にいて、大学の同期たちも福岡か、もしくは東京など都会への就職が多数派でした。その一方で、私の決断を意外だと捉える反応はあまりなく、「あゆこっぽいな~」という意見が多かったですね。家族は、初めは本社が四国にあることや転勤が多いことについて心配していましたが、今では「あゆこに会いに行けば、行ったことのない町に出会える」と喜んでくれています。

最終的に私が地方就職を決めたのは、持って生まれた純粋な好奇心と、地元しか知らずにいるのはもったいないなと思い至ったからです。全国の自治体への転勤があるパンクチュアルは、そんな私にとって「もってこい」の就職先でした。

そんな私の決断を応援してくれた友人達は、沼津にも遊びに来てくれました。私プロデュースの『沼津ツアー』でおもてなししましたよ。

■地域の人の思いを引き出し、カタチにする仕事

ー桶谷さんにとって、お仕事をする上でのやりがいはどういったところにありますか。

事業者の方々と密なコミュニケーションを重ねて、頼られる関係性になれるのはやっぱり嬉しいですね。事業者さんのやりたいことや希望を聞いているときは「どうやったらカタチにできるかな」と一番ワクワクします。

まだ独り立ちして間もないころに、勇気を出してお電話した飲食店を営む事業者さんから「実はふるさと納税に出品したいと思っていた」と嬉しいリアクションをいただいたんです。早速訪問し、先方のご希望をお伺いしました。そこで「来店者数を増やしたい」というニーズを伺って、当時沼津ではまだあまり例のなかった「お食事券」のご提案をさせていただいたんです。

年末を迎え予想以上に寄附が入り、その後事業者さんから感謝の気持ちをお伝えいただいたときは嬉しかったですね。事業者さんの思いに応えるために、どうすればいいか企画を練って、提案する。そのためには他の自治体の事例やアイディアを掛け合わせたりもします。それがうまくハマったときは、大きなやりがいと喜びになります。

ーコミュニケーションの積み重ねで掲載内容が決まり、同時に事業者さんとの信頼関係も構築されていくんですね。

そうですね。ほかにも、私たちが培ってきた専門的な知識やナレッジで、事業者さんの返礼品をブラッシュアップすることもあります。

最近レンタルバイクの出品依頼があったのですが、すでに他の自治体で出品実績があって、それに合わせてくださいというご要望だったんです。ただ出品内容を拝見すると、寄附金額が1万3千円という、とても中途半端な額でした。

そこで事業者さんに、寄附を多く集めるためには金額設定が大事であることをお伝えしました。寄附者目線でいうと、キリの良い1万円や3万円といった額が“勝手のいい寄附額”なんです。すると事業者さんも納得してくれて、より良い形で返礼品として出品することができました。私たちのご提案が役に立って、結果として寄附が増えて地域貢献につながることは、やはりすごく嬉しいですね。

ーあらゆる角度から、事業者さんのサポートをされているんですね。

そうですね。やはり地方の事業者さんだと、そもそもインターネット上で商品を売る事への抵抗感や、前提知識が不足しているケースも少なくありません。顔が見えない相手からのクレームが怖いといった声も聞きます。そういった場合には、EC出品のいろはについてもご丁寧にご説明したり、どうしても難しい部分があれば代わりにお手伝いすることもありますね。

そうしたやりとりを、あちこちの事業者さんとしているうちに、「桶谷さんに来年も担当してほしい」なんて嬉しいお声をかけられることもあって。こちらがサポートするばかりではなく、沼津の人たちの温かさにも支えられていますね。

■地方就職の魅力は、手触り感のある暮らしを楽しめること

ー初めて沼津に住んでみて、暮らしはどう変わりましたか。

事業者さんとのかかわりを通して、これまで知らなかったまちの魅力をたくさん知れるので、日々好奇心が満たされてすごく充実しています。

プライベートでも地域のイベントやマルシェに行ったりしますが、そこで知った情報が仕事にも繋がったり、相乗効果を生んでいることも嬉しいですね。

ー桶谷さんのように、新しいことを前向きに楽しめる人がパンクチュアルには向いていそうでしょうか。

そうですね。やっぱり知らない土地に興味があったり、そこでの暮らしを楽しめる人は向いていると思います。

あとは、とにもかくにもスピード感のある会社なので、それをうまくやりこなしながらポジティブに仕事に向き合える人は相性がいいと思います。寄附を集めるためには、スピード勝負でのサイト掲載やコンテンツ制作が求められるシーンもあります。丁寧さももちろん大事ですが、要領よくこなせる力も必要ですね。

とはいえ、そのあたりのノウハウは、先輩やメンバーがしっかりサポートします。なので、何より地域が好きな人に、ぜひ入ってきてほしいですね。

ーありがとうございました。

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