【INTERVIEW#13】シンクタンク志望から美容サロン経営コンサルタントへ。タイミングとご縁が重なり出会った、”自分が本当にやりたかったこと”とは。
安斎 智彦
慶應義塾大学文学部を卒業後、アメリカのモントレー国際大学院国際政策学部で国際政治を学び、新卒で某大手流通・小売業の会社へ入社。その後、美容サロン向け広告会社へ転職し、5年後にはオーナーとしてエステサロンの経営をスタート。サロンコンサルティングの経験を活かして2017年にビューティガレージへ入社し、現在はコンシェルジュ室の室長としてサロン経営コンサルティングやメンバーのマネジメントに従事している。
ビューティガレージ(以下、BG)のコンシェルジュ室として入社後、サロン経営コンサルタントとして開業や集客支援、独立開業セミナーの講師など多岐に渡って活躍する安斎さんに、これまでのキャリアや仕事に対する考え方などを教えていただきました。
ーまずは、これまでのキャリアについて教えてください。
大学院卒業後、最初はアメリカの研究機関や政策シンクタンクで働くことを考えていましたが、就職活動のタイミングでリーマン・ショックが起こり、日本に帰国しました。そして、新卒で某大手流通・小売業の会社へ入社し、SV(スーパーバイザー)として、店舗の業績を伸ばすための施策立案やスタッフの育成など、店舗運営の管理・監督を3年経験しました。ゆくゆくはその会社で海外転勤の可能性もあったのですが、色々とタイミングが重なり、結婚を機に静岡県への移住をして美容サロン向けの広告会社へ転職を決めました。
そこでは、広告営業担当として、美容サロン経営における市場調査や需要分析を行いながら、サロンのコンセプトやメニューをゼロから作成したり、サロンの売上アップに貢献しました。そして、広告営業を経験した後にエステサロンの経営をスタート。
サロン経営では、計数管理や労務管理、ファイナンスといったバックオフィス作業にも力を入れ、売上と経費のバランスを取りながらサロン経営を行っていました。そして経営のノウハウをパッケージ化してサロンへのコンサルティングサービスをスタートさせるなど、約2年半で本当に色々と経験をしましたね。
ー元々、美容業界に興味があったんですか?
正直なところ、最初は美容業界にあまり興味はなかったです。
広告会社は飲食系営業への配属として入社をしたのですが、実際に配属されたのが美容サロン向け広告営業で。しかし、広告営業担当として多岐に渡るサロン経営のコンサルティングを通して経営のノウハウを身につけたことで、美容業界への興味・関心が高まり「実際に自分でサロン経営をしてみたい!」と思うようになりました。
また、今までは本当に仕事に時間を費やしていたので、フレキシブルな働き方をしたいという想いとちょうど子供が生まれたタイミングも重なり、サロン経営に挑戦しました。
本当にタイミングや縁が重なって、最終的に美容業界に興味を持ったというかんじですね。
ーサロンオーナーから、改めて事業会社で働こうと思った理由は?
サロンオーナーを経験して、”私は自分で企画をして、自分で手を動かすほうが向いていると感じたから”ですかね。
私はオーナーとして、自分で考えたものをスタッフに棚卸しをすることはできますが、施術をするのはあくまでスタッフなので、「自分だったら、こうしてもう少し売上が作れるかもしれない・・・」と思いつつ、施術スタッフに実務を任せることに歯がゆさを感じていました。
端的に言えば、”私はオーナーに向いていない”ということですかね。(笑)
サロンオーナーを経験したからこそ、自分に向いている仕事や仕事に対する考え方をより明確にすることができたので、本当に良い経験でした。
ーでは、転職活動でBGのコンシェルジュ室に興味を持った理由は?
「ここであれば、今までの自分のキャリアを活かして何かしらの貢献ができるのではないか?」と思ったからです。
オーナーの頃から仕入先としてBGのオンラインショップを頻繁に利用していたのと、ITやソリューションサービスを活用して美容サロンの開業から経営をトータルサポートする、業界でも注目の企業だったのでBGのことは知っていました。そしてBGの求人を見た時に”コンシェルジュ室”というポジションが出ていて、より詳しく調べていくうちに「私がやりたかったことは、これだ!」と思い、すぐに応募をしました。
ー実際にBGに入社してみて、いかがでしたか?
BGに入社してみて一番に感じたことは、”一人一人に裁量権がある”ということですね。
私が入社した時のミッションとして、”開業のサポート件数を増やす”という課題だけをいただいて、それをどのように達成するかについてはすぐに任せていただきましたし、自分で考えた企画がすぐに実行しやすい環境だと思いました。元々、「自分で企画を考えて自分で手を動かしたい」という想いで転職をしたので、その想いをすぐに実現できたのはすごくやりがいにもなりましたね。
ー「コンシェルジュ室」は、どんな仕事をしているんですか?
一言でいうと、 “美容サロンの経営コンサルタント”としてサロンの「開業」、「集客」、「経営」に関する支援を行っています。
開業支援としては、これから美容サロンの開業を検討しているお客様の事業計画のお手伝いや資金調達をサポート。また、海外出店を目指すお客様に向けた海外進出支援セミナーの企画・開催などもしています。
集客支援としては、ホームページや名刺、ロゴの作成、Googleマップを使用したMEO対策のサポート。経営支援としては、助成金、補助金のコンサルサービスや人材採用サービス“採用係長 for Salon”など、BGが業務提携をしている社外サービスの販促や営業活動をしています。
今後は、2022年に自社サービスとして提供開始したSalon.EC(https://salon.ec/)を活用して売上を伸ばすための支援(カスタマーサクセス)にも力を入れていきたいと思っています。
コンシェルジュ室は、CEO直轄部署として様々な事業に関われるので、とてもチャレンジングなポジションですね。
ーその中で、安斎さんの仕事内容を教えてください。
私はコンシェルジュ室の室長として、チームメンバーのマネジメントの他、新サービスの立案からローンチまでを一貫して携わっています。
BGのグループ会社であるBGベンチャーズ(https://www.bgventures.jp/)の投資案件などに対して、“どういう形で訴求していくか”ということを社内関係部署と議論して決めています。
また、開業支援のオウンドメディア運営や独立開業セミナーの講師なども私が担当したりしています。
ー安斎さんが仕事をするうえで心がけていることはありますか?
“アウトプットを出す”ということです。
基本的に、私が考えたことは、誰かに共有したり、資料にしたり、提案したりすることを日々心がけています。仕事って、誰かのアウトプットが誰かのインプットとなって繋がっていくと思うので、片方が貰うだけでは仕事は成り立ちません。「誰かに意見を貰ったらしっかりとアウトプットで返す」ということを意識しています。
例えば、部内のミーティングでは自分が一方的な話し手にならないように、私が伝えたことを、メンバーがどう考えたのか、どう思ったのかを発表する機会を設けています。自分の意見や質問を本当に小さなことでも良いので、アウトプットをしてほしいということを常に伝えています。
仕事の中で、誰かの些細な意見や質問が自分のアウトプットのヒントになることも少なくないので、”内容が当たっているか外れているか”ではなく”自分の考えを表明する”、そういったコミュニケーションを取る環境を意識して作るようにしています。
ーコンシェルジュ室で活躍する人の共通点を教えてください。
「自分で考えたり、勉強したりすることが好きな人」ですかね。
コンシェルジュ室では、“サロンコンシェルジュ検定”という年1回実施する社内検定も作っていたり、新サービスのローンチに向けて詳しく調べたりと、様々な知識を常日頃からインプットしなければなりません。そのため、多方面に興味を持って何でも勉強する人がコンシェルジュ室には向いているのではないかと思います。
ーそれでは最後に、コンシェルジュ室としての目標を教えてください。
極論、「サロンビジネスの全ての課題を解決すること」が理想です。
少なくとも「こういう場合はどうしたらいい?」というサロンからの些細な疑問も、“BGにいけば、必ず何かしらの解を得られる”という状態に持っていきたいですね。
また、BGのビジョンは“サロンコンシェルジュNo.1企業”なので、「お客様に関わる社員全員がサロンコンシェルジュになる」という目標もコンシェルジュ室のミッションの一つです。
そのために、開業や経営の支援をしていく中で得られた知識やノウハウを社内全体に共有していくことにも力を入れていきたいです。
Beautygarage(ビューティガレージ)
ECサイト:beautygarage.jp
コーポレートサイト:beautygarage.co.jp
当社の開業・経営支援:https://www.beautygarage.jp/topics/solution
安斎さん、とても貴重なお話をいただきありがとうございました!
当社では、自分で考えてどんどん新しいことにチャレンジしていきたいという方をお待ちしています。