【INTERVIEW#8】公務員志望から一般企業への入社を決意。「自分に負荷がかかっても目の前の課題を解決したい」何事にも自責思考の根底には。
船津 出帆
群馬大学教育学部を卒業後、東京大学大学院へ進学。大学院在学中にビューティガレージ物流センターのアルバイトを開始し、就職活動を経て2022年4月に新卒入社社員として同社へ入社。
2022年度新卒入社社員としてビューティガレージ(以下、BG)に内定後、内定者インターンとして物流センターの業務効率化に取り組む。2022年4月に入社後、4ヶ月間の研修を経て「システムチーム」に配属が決定した船津さんに、学生時代の取り組みやBGへ入社を決めた理由などを教えていただきました。
ー学生時代、学業ではどのようなことに力を入れていましたか?
大学では教育学部理科専攻、大学院では環境音響学(音響と建築)を学んでいました。
その中で、大学では主にプログラミングに力を入れて研究をしていました。中学校の理科で学んだ”坂に物を転がした時、どのように動くか”という実験を利用して、私が作ったAR(拡張現実)のソフトを使用した実験を大学生向けの授業で行ないました。
また、元々音楽が好きだったので、”音楽の勉強”と”AR(拡張現実)のアプリ開発”を両立させるため、卒業研究では「音を可視化できるアプリを開発しよう!」と考え、”音楽ホールでの騒音の広がり方”を可視化して実際の学習の場に活かす研究や、”一般目線でどこまで使えるのか”という検証を行なっていました。
この研究の目的は「AR(拡張現実)を教育の場に持ち込むというきっかけ作り」だったため、私が開発したアプリでICT教育が進んでいくうえでのきっかけになってほしいという想いで研究を続けていました。 大学卒業後も、大学院で同じ視点で建築的な要素も組み込みながら開発に取り組んでいました。
参照:船津さん作成の論文より
ー群馬大学教育学部理科専攻、その後東京大学大学院に進学を決めた理由は?
高校の時、科学・物理の先生のおかげで授業を受けることが楽しかったので、物理・科学がとても得意科目でした。 私も将来はこういう先生になりたいという夢ができたのと同時に、科学離れがどんどん進んでいく実態を目の当たりにして、「理科って思っていたより難しくないじゃんって思ってもらえる先生になりたい!」と思い、大学では教育学部の理科を専攻しました。
その後、大学在学中にプログラミングに出会ったことをきっかけに「好きな楽器を自分の手で作りたい」という夢に変わり、大学院に進学を決めました。
ープログラミングに興味を持ち始めたきっかけは?
最初は大学2年の冬に、ゼミの先生から「今後、このゼミではプログラミングをやってもらう予定だから、丁度良いイベントがあるよ」と言われたことがきっかけでした。
まずは”電子工作でIoTに触れて一つの作品を作ってみよう“というハッカソン(イベント)に右も左もわからない状態で参加しました。”スイッチを押すとライトが付く”みたいな基礎的なことを学んだのですが、実際に作ったものが動くととても感動して、そこからプログラミングを大学の卒業研究にすることに決めました。
ー課外活動ではどのようなことをしていましたか?
大学では、吹奏楽サークルや子供向け科学教室のボランティア団体、運動サークルなど複数の団体に所属していました。 その中でも特に力を入れたことは、吹奏楽サークルの団長としての活動ですね。
ー吹奏楽サークルではどのような取り組みをされたんですか?
“凝り固まった自由度の低い団体”から”みんなで楽しく音楽を楽しむサークル”にしていくことで「古い慣習を変える」ということにチャレンジしました。
”みんなで楽しく音楽を楽しむサークル”はとても普通なことのように思いますが、私が所属していた吹奏楽サークルは、昔からのしがらみがとても強く大変なことでした。
私が入部した当時は、4分の3がOBで構成されていて学生の人数が少ない状況でした。その影響から、年に一度の演奏会もOBの意向で曲目や全体の構成など全てが決まってしまうなど、昔からOBの権力が強かったことで歴代の団長やメンバーが圧力に耐えきれず辞めてしまうということが多々ありました。
私は入部した時から「シンプルに音楽を楽しみたいだけなのに、こんなプレッシャーをかけられて自由にできないのはおかしい。このことが原因で新しい学生メンバーも入部しにくく、どんどん規模の小さなサークルになってしまうのではないか?」と感じていました。
ーその時、船津さんもサークルを辞めたいとは思わなかったんですか?
辞めたいという気持ちよりは「自分に多少負荷がかかったとしても、この問題を解決してより良いサークルにしていきたい」という気持ちが強かったですね。
そのため、大学3年で団長になったことをきっかけに、「私たち学生ができるイベントをどんどん企画して、シンプルにみんなが大好きな音楽を楽しもう!」という方針で、OBの意見も聞きつつも学生がやりたいイベントを学生中心で取り入れていく方向へ変えていきました。
例えば、大学の学園祭実行委員の学生と一般の吹奏楽サークルの方々に協力をいただき、協賛の手配から開催まで自ら企画し、学園祭で演奏参加をしたり、私たちが他サークルの演奏にゲスト参加させていただいたり。今までは年に一度の演奏会だけだったところから、どんどん学生メインで演奏する機会を確保する取り組みを行ないました。
そのことが原因で、OBから反感を買ってめちゃくちゃ揉めて、学生メンバーには大変な思いはさせてしまうこともありましたが、結果的にはOBを含めて意見のしやすいとても仲の良いサークルにすることができましたし、今までにないイベントに挑戦したことで”みんなが成長するきっかけ作り”ができたと思っています。
ーBG物流センターのアルバイトはどのような経緯で始めたんですか?
一緒に参加していた吹奏楽演奏会の知人(BG社員)にアルバイトを探していることを話した時に「うちの会社で物流センターのピッキングアルバイトを募集してるよ」と教えていただいたことがきっかけです。その後、BGのことを色々と教えてもらい、自分でも調べた時に「“美容業界を変える”という強い志を持ちながら、美容×IT×物流を中心に新しい事業をどんどん展開していて、なんだかめちゃくちゃ面白い会社だな」と”BGのパーパス” に惹かれ、すぐに応募しました。
ー就職活動中は公務員を目指していたとお聞きしましたが、一般企業も受けていた理由は?
正直なところ、公務員については「大学で教育学部を専攻していたから教員試験も受けようかな?」というくらいの気持ちで、本当にやりたいこととしては”プログラミング経験を活かして一般企業で働く”ということでした。私は音楽が好きだったので、就職活動では楽器の研究開発にも興味がありましたが、ちょうど就職活動のタイミングと物流センターで一緒に働く社員やアルバイトの信頼を得られて、様々な業務を任されたタイミングが重なり、「このままBGに新卒入社して、物流や社内の課題を自分の手で改善していくのも面白そう!」と思い、BGの新卒採用へエントリーをしました。
それ以降は、教員試験も受けようかと考えてはいましたが、ほぼ頭の中ではBG一択でしたね。
ー様々な企業がある中で、最終的にBGに入社を決意した決め手は?
「入社をしたらこれをやりたい!」というイメージが強く持てたということです。
私は就職活動をするうえで「自分がやる仕事のイメージが明確に持てるか」ということを大切にしていました。物流センターのアルバイトをする中で、”美容業界でITをやっていて、上場しているので基盤としては安定しつつもベンチャー的な要素もあるので課題も多い”という点で「この会社でこういうことをやってみたい!」という明確な目標が持てたので、そこは公務員との圧倒的な違いがありましたね。
また、物流アルバイトで関わっていた社員が親身に話を聞いてくれたり、アルバイトにも関わらず、自分が出したアイディアを採用してくれるような雰囲気だったのもそうですし、新卒面接の時も「これ、本当に面接なのか?」というくらい和やかな雰囲気でした。そのため、この会社で自分がやりたいことを積極的にやらせていただきながら、サポートもしてくれる雰囲気を感じていたので、自分の物事への取り組み方と雰囲気がすごくマッチしているなと確信していました。
内定後も、物流センターの社員みんなから「これからもよろしくね!」って言ってくれたので、本当に嬉しかったことを今でも覚えています。
アルバイトの時に考えていた”BG入社後にやりたいこと”とはどんなことですか?
様々ありますが、例としては”自動で出力される梱包時の箱サイズの最適化”や”物流で使用しているソフトの改善”です。この業務効率を上げることで、目標としている出荷件数をどんどん上げることができるのではないかと考えていました。そのため、「入社して自分の手で変えたい!」と思っていました。
ー何事に対しても「自分の手で課題を解決したい」という自責思考で捉える理由は?
幼い頃からみんなのまとめ役をすることが好きで、小学校3年生時の学級委員から始まり、リーダーを率先してやっていく機会が多くありました。私が思うリーダーに対する考え方は「縁の下の力持ちになること」だと思っていて、私はみんなが活躍できるためのサポートをしたいと考えていました。そのため、”自分が目の前の課題を見つけて積極的に動きながら、メンバーが動きやすいように援護しつつミスの補修などもすることで支えていく”ということをモットーにしていたので、リーダーでない時も自分がそのように捉えるようになっていったのかなと思います。
ー内定後、内定者インターンではどのようなことをしていましたか?
物流アルバイトの経験を活かして、現状の課題を洗い出し、できるものから少しずつ取り組んでいきました。まずは入社後にやりたいこととして考えていた「物流の箱サイズ改善について」、今使っているシステム上の設定を調べるところからスタートしました。その他、物流の進捗モニターの更新。1時間の出荷件数や受注件数などの情報を物流スタッフ全員に共有するモニターを改善しました。今までのものは情報が古く、よく止まるなどの障害があったので、より必要な情報を分かりやすいように変えていきました。
進捗モニターはインターン中に完成し、導入後は物流センターからの声として「新しくなって数字が正確」「様々な情報を見やすくなった」という声もいただき、ペース管理もしやすくなったことで出荷件数の増加に貢献することができました。
ー入社後の営業部門での研修を通して、今後システムチームで改善していきたいことはありますか?
“部門間の温度差”を縮めることです。
営業部門の視点とシステム部門との視点が異なるため、お客様に直接接している営業部門がシステムチームに相談をした際に、システムチーム側としては「これは問題ではない」という見方をしてしまう部分もあります。そのため、今後は研修で学んだことを活かして、私が営業部門側の問題を営業部門目線で改善できるよう努めていきたいです。
ー研修中に船津さんが心掛けていたことはありますか?
課題の大小に関わらず、営業部門が困ったことは何でも私に共有してもらい、私で解決できないことはシステムチームの上長に伝えていくことで、システムチームのメンバーにも一緒に現状を知ってもらうよう心掛けていました。 私(新卒)の意見でも上長も受け入れ、即日に対応してくださるので、改めてとても風通しの良い会社だなと感じました。
ー最後に、今後の目標について教えてください。
まずは、来年の年間MVPの表彰で新人賞を取りたいです!
そのためには、「困ったら、とりあえず船津に言ってみよう」という雰囲気を作るところからやってみようと思っています。「システムチームってなんか堅くて言いにくいよね」っていう雰囲気にはしたくないので、この1年で様々な部門から頼ってもらえる存在になりつつ、自分ができることも一つずつ増やしていき、仕事をどんどん獲得していきたいと思っています。また、システムチームを中心に「他部門と営業部門との架け橋になるシステムづくり」をしていきたいです!
Beautygarage(ビューティガレージ)
ECサイト:beautygarage.jp
コーポレートサイト:beautygarage.co.jp
船津さん、とても貴重なお話をいただきありがとうございました! 当社では年齢や勤続年数に関係なく、どんどんチャレンジしていきたいという方をお待ちしています。 皆様のご応募、心よりお待ちしております!