こんにちは!日本語プログラム事業責任者の新徳雅隆です。
皆さん、新型コロナウイルスによる影響が日に日に増している中、どのようにお過ごしでしょうか。皆さんが健康で過ごされていることを祈っていますし、もし体調が悪くなられている方は1日も早い快復をお祈りいたしております。
コードクリサリスは現在、3ヶ月間みっちり:フルスタックソフトウェアエンジニアになるイマーシブと初心者向けのファウンデーションズを完全にオンラインに移行しております!
ここでオンラインと聞くとなかなか多くの人から以下のコメントをいただきます。
オンラインだと直接授業を受けるのとちがって、インタラクティブさは落ちる
同じ場所にいる空気感があるからこその体験がしたい!
僕はこれらのコメントを否定はしません。なぜなら僕もこの気持ちは理解できるからです。ですが一方で、実はこれは勘違いな部分もあることがわかったのでこのブログを書くことにしました。
まず質問したいのですが、同じ場所にいるからこその空気感だったり、直接授業を受けるときのインタラクティブさの正体だったりって何でしょう?ここから前に進む前に考えてみてもらえると嬉しいです。
さて、僕なりの答えは以下です。
1.完全に言語化できないときにボディランゲージが使える
2.クラスメイトと一緒にいるから切磋琢磨できるあの空気感
これに対していろいろ試行錯誤してきた中で見えた、僕の答えを今日は提示します。そしてこの答えはもっと改善されると思っています。なぜなら僕たち Code Chrysalis 自体がアジャイルで動いており、どんどん改善しているからです。2020/04/10時点での答えをここに示します。
完全に言語化できないときに同じ空間であればボディランゲージが使える
ボディランゲージが使えるはもう今どきのツールであれば、問題ないですよね。FaceTime, LINE, Zoom, Google Hangouts, Skype, 他にもいろいろありますが、ボディランゲージはしっかり見えるし、見せられます。ですが、まずなんでボディランゲージを必要とするのかを書いてみます。
例えば皆さん、LINEを使って話しているときと電話とではまったく伝わり方がぜんぜん違うと思いませんか?LINEではなかなか自分の思っていることをしっかりと伝えられない!そんな経験ありませんか?それは当たり前なのです。というよりも100%言葉だけで伝えることは原理的に不可能なのです。なので電話すると声の調子とか抑揚とかで相手の感情がわかったり、逆に自分の気持ちが伝えられたりして伝えやすい。
「電話をかけたほうが早い」という人が一定数いますよね。よく、「電話すると時間を奪うから文章で書いてくれ」派と「電話をかけたほうが早い」派がぶつかるのは、前者は文章で書く努力をもっとしてくれという主張で、後者は文章以外の伝達方法を使いたいという主張です。
特にビジネスの場においてはとにかく言語化する努力が求められますよね。言語化できないということはマクロに捉えれば、そのビジネスは同僚にも伝えられず、お客様にも伝えられないものであり、価値が伝えられないことを意味するからです。
一方で、Code Chrysalis のように何かを学ぶ場ではどうなのでしょうか。なにかを学ぶ時点では圧倒的に語彙力は少ないことが考えられるから、言語化するのがとても難しいですよね。学ぶときは人に教えを請いたいと言ってくださる方がたくさんいるのですが、これは言語化するのが難しいけど、教師は生徒さんの表情、ボディランゲージや声色でその理解度を推し量ることができるから、コミュニケーションが簡単なのです。受験勉強のときに、個別指導のように個人に対して時間が割かれるものがあるのはこれが理由だと思います。
ここまでで「そうだよね」と思っている皆さん、少し考えてみてください。学習のプロセスって結局どういうものなのでしょうか?
僕は学習とは言語化だと考えています。
知らない概念を徹底的に自分の言葉にする。自分の言葉にするためにノートにメモを取り、自分で調べて言葉として理解し、演習問題を通して考える過程でどんどん言葉にする(AだからB、BだからCと考えていって問題を解きますよね)。
なのである程度生徒さんが言語化する(それを強制される)環境が、学習に対して効率的だということです。逆にひたすら教材が揃っていて、どんどんそれを解けば終わりというような言語化するタイミングが少ない環境は何か得た気がしないということです。例えば以下のようなフィードバックをよくCode Chrysalis の卒業生からもらいます。
オンラインにある教材をひたすら読み、問題を解くスタイルのものはどんどん進みはするんだけど結局何を得たかわからない。Code Chrysalis のプログラムを卒業した後、何ができるようになったかとても明確にわかった!
これは Code Chrysalis のプログラムは言語化させる仕組みがたくさんあるからです。
そしてさらにボディランゲージも使える
じゃあボディランゲージは使えない環境になっているのかというと事実はその逆です。会話、表情、身振り手振りで双方向にコミュニケーションできる場をオンラインで提供しています。
最初に書いたとおり、FaceTime, LINE, Zoom, Google Hangouts, Skype, 他にもいろいろありますが、ボディランゲージはしっかり見えるし、見せられます。
ボディランゲージをどんどん使って良い。教室と同じ体験を提供しています。ですが、その一方でオンラインかどうか関係なく、言語化することはとても大事で、それを練習する場を提供しています。
クラスメイトと物理的に一緒にいるから切磋琢磨できる
人間は環境の生き物です。
こんな経験ありませんか?テレワークしているとなぜか隔離された状態になっていると感じて、同僚とのコミュニケーションがうまくいかなくなっていく。言葉がとてもダイレクトでネガティブなものになっていき、負の感情がふつふつと湧き上がる。
逆に同じ空間にいると、なんでかわからないけど柔らかい感情になっている自分に気づく。相手に対して物腰柔らかい言葉が出てくる。テレワークだとどんどんきつい言葉を発してしまっていたのに同じ場所にいるだけでなぜかどんどん打ち解けられる。
これは実は僕の経験です。笑
クラスではありませんが、僕はテレワークはとても難しいものだと感じていました。直接話せば相手を配慮して話せるものが、なぜかテレワークでSlackやLINEといった非同期通信になった途端、どんどん言葉がシャープになってしまう。
そして実際に会って話してみると急に自分が柔和になることに気づく。そして自分が柔和になるからか相手も柔和になってどんどん話がポジティブに進んでいく。
こうして僕はテレワークはあまり上手く機能しないのではないかという「仮説」を持ちました。そしてここ最近その仮説を覆すこともできました。
どうやって覆せるのか。めちゃくちゃシンプルです。オンラインでもいいからとにかく会話の機会を持つことです。気軽にどんどん顔を合わせてくだらなくてもいいから話すことなのです。
オンラインだと上手くコミュニケーションできないし、リアルに会ってこその体験が得られない。それは嘘です。それは単純にあなたが少しでも能動的にコミュニケーションする機会を持とうとすれば劇的に変えられるものなのです。
そしてもう1つ重要な事実は、これは今後の世の中において必要なスキルになるということです。なぜならまずこの新型コロナウイルスによる影響はいつまで続くのかだれもわからないので、テレワークで働く環境がいつまで続くのかわからないということ。
そして今回のこのウイルスによるパンデミックという避けられない要因で強制的にテレワークにシフトした結果、いくつかの企業が「なんだ、テレワークでも成果出せるじゃん」ということに気づき、それが社会に浸透していってどんどんテレワークが浸透する可能性が大きいこと。ちなみにテレワークできる技術はとっくに社会には揃っていて、それを各企業が適用するかどうか、それだけです。
こうなるとリモートであっても人間関係を適切に築ける人間が重宝されるのです。当たり前ですよね。人間関係をディスラプトするような人材は退場になるのは、リモートであれなんであれ関係ありません。
僕たちは今このリモートであってもクラスメイトと仲の良い人間関係を築き、インタラクティブに生活できる、そしてその機会を得られる環境を提供しています。
クラスメイトとはオンラインでだって切磋琢磨できるのです。切磋琢磨というのは仲の良い友だちができて、「一緒に頑張ろうね!」と一体感を持つことですよね。どうやってやるのかはもうわかりますよね。少しでも能動的にコミュニケーションする機会を持とうとすればできます。
ではCode Chrysalis はこれを促進するためにどうしているのかというと、学ぶための交流と仲良くなるための交流をたくさん用意しています。ツールを使ってそれが簡単に行えるように場を設定しているのです。最初はぜひ半強制で自分に参加を強いてみてください。僕の伝えていることを感じてもらえると思います。
僕たちは、先生に教えてもらってクラスメイトと一緒に目標に向かって頑張るあの教室を、目の前に先生がいて隣にクラスメイトがいる教室を、オンラインで提供しています。
そして自分の価値をここぞと高めるために、言語化する練習とオンラインでも他人と触れ合える環境を通して、とても楽しい、そしてどこよりも実りのある体験を提供しています。
さらに生徒さんからもらったフィードバックはすぐに振り返って適宜適用しています。こうやってどんどん皆さんと創り上げる。これも私たちのインタラクティブな教室の一部です。
ぜひ興味のある方はコードクリサリスにご連絡ください。