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【事業紹介】メディカルUnitとは?「患者ファーストクリニック」で社会課題に一石を投じる

こんにちは、グライダーアソシエイツ コーポレート広報チームの吉原です。

グライダーアソシエイツでは「make brighter tomorrow.」のミッションのもと、新規事業として現在メディカル事業に取り組んでいます。 

「メディカル事業って具体的にどんなことをするの?」「なぜ今メディカル事業を?」そんなギモンにお答えすべく、今回は「メディカルUnit」の事業責任者である早坂直之さんに事業内容や今後のビジョンについてインタビューしてきました。 

ぜひ最後までお付き合いください!

目次

  • 1. メディカルUnitの役割・意義とは

  • 2.「メディカル事業」について

  • 2-1. 新規事業発足の経緯

  • 2-2. 現在行なっていること

  • 2-3. Unitとしての強み

  • 3.メディカルUnitが目指す理想の世界

  • 4.おわりに

1. メディカルUnitの役割・意義とは

グライダーアソシエイツのミッションは”make brighter tomorrow”、つまり「社会課題の解決を通じて、日本の将来を明るくする」こと。2012年設立以来「メディア・コンテンツ」領域へフォーカスしてきましたが、今後は現在社会課題が表出しているさまざまな領域にコミットしていくことが必要だと考えています。

「メディカルUnit」は、弊社が新たに挑戦する領域の一つ「メディカル領域」で、ミッション達成に向けた新規事業を立ち上げるために発足したチームです。目指すは「患者ファースト」の「ストレスゼロクリニック」を創りあげること。

グライダーアソシエイツが考える「メディカル領域」の課題とは?どういったアプローチで課題解決を目指すのか? 今回は本事業責任者の早坂さんに登場いただきながら、事業のビジョンや業務内容などを見ていきたいと思います。

2.「メディカル事業」について

事業責任者:早坂直之(はやさか・なおゆき)
1982年 神奈川県出身。慶應義塾大学商学部卒業後、三洋電機にて半導体マーケティング、インテリジェンス(現パーソルキャリア)にて営業・医療系人材紹介事業立ち上げ、マクロミルにて営業・人事・広報を経験し、2015年よりグライダーアソシエイツに参画。営業・メディア渉外・管理部門の各責任者に従事。
2020年よりラジオ放送局J-WAVEにて経営企画室長を担う。
子どものかかりつけ医に感動したことがきっかけで医療サービスの立ち上げを志すようになり、2024年1月よりグライダーアソシエイツに復帰、現在に至る。

2-1. 新規事業発足の経緯

──まずグライダーアソシエイツにおける「メディカルUnit」の立ち位置を教えてください。

「弊社のミッションである”make brighter tomorrow.”とはすなわち”社会課題解決を通じて日本の将来を明るくする”ということです。そのミッションを実現するための新規事業として、メディカル領域での事業開発を行なっています」

──具体的にはどのような事業を行なっていくのでしょう?

「メディカル領域ではすでにさまざまな課題が表出しており、それらを解決するための新しいソリューションも次々と生まれています。

そんな中で私たちが焦点を当てたのは、いち患者として感じていた課題である『医療機関にかかった際の”煩わしさ”や”情報不足”』です。それらを解消し、徹底的に患者目線に立った『ストレスゼロクリニック』の設立を目指しています」

──患者にとっての理想的なクリニックを創る、ということですか。

「はい。これは私がこの事業を立ち上げたきっかけでもあるのですが、最近両親や子どもの付き添いもあって、医療機関に通う機会が増えてきました。

その際、『医療機関によってこれほどまでにサービスの質が異なるのか』と驚いたんです。
今通っている医療機関のドクターはすごく丁寧な方で、診察も的確かつスピーディ、受診日の夜には『その後ご状況いかがですか?』とアフターフォローの電話までしてくれる、本当に信頼できるドクターです。
が、他のクリニックでも同様かと言われるとそんなことはなくて。もっと時間を割いてしっかり説明してほしいな、と歯痒く感じることも多かったんです。

また、自分自身が医療機関にかかるときも同様ですが、とにかく「待ち時間」が長い。受付後に待って、診察室の前で待って、会計前に待つ。その後の薬局でも待つ。でも診察時間は5分程度…。「何をしに来たんだっけ?」と…。

これは皆さんも同様の感覚だと思うんですが、「医療機関は待ち時間が長い」がいわば当たり前になってしまっており、それゆえクリニックに行くこと自体が億劫になってしまう。心理的に医療へのアクセスがしづらい状況になってしまった。これによる健康管理の機会損失・社会的経済損失はかなり大きいと感じており、何とかしないといけないと思っています。

一緒にプロジェクトを進めているメンバーも『クリニックに受診した際に、個人情報の記入や問診票が紙で運用されていることへの煩わしさや、問診票に記入した病歴や処方歴をしっかり確認されずに診察が終わってしまって不安を感じた』というような実体験がたくさんあるそうで、『そういった患者にとっての煩わしさや不安が解消された”患者ファーストのクリニック”が増えていけば、もっと誰もがストレスなく安心して医療機関にかかれるのではないか?』という発想が出発点になっています」

──もともとメディカル領域に携わっていなかったからこその、素朴な視点ですね。

「はい。そこが我々の強みであり、新規事業としてメディカル領域に進出する意義でもあると思っています」

──どういうことでしょうか?

「私たちはこれまでメディカル領域の事業を手掛けたことがない、いわば素人です。医療の専門知識も、長年その業界に携わってこられた方々に比べれば全く及びません。

その一方で、我々が今まで経験してきたビジネス知見や経営・事業ノウハウ、または『antenna』というメディアで得てきたものを医療領域に転化活用することは出来るはずだし、違う価値を提供できるはず。業界の当たり前を知らないからこそ、「患者ファースト」を追求した最適且つ新しいモデルを是々非々で検討出来る。また、『antenna』などのデジタルビジネスで培った業務フローの最適化やオペレーションの効率化といったナレッジやスキルは、医療という分野にも大いに還元できるのではないかと考えたんです。

例えば、先ほどの『個人情報の記入や問診票の紙運用』という問題は、ペーパーレス運用にすることで患者にとっての煩わしさを軽減できるでしょうし、医療機関側にとってもデータ入力作業が減ることで事務作業の時間やミスの削減につながります。『待ち時間が長い』という点においても、より便利で細やかな予約のシステムがあれば時間短縮につながるはずですよね。

国としても生産性向上や質の高いサービス提供を目的として、電子カルテを共有していこうという動きを進めていますが、プロフェッショナルである医療従事者の方々の経験や知識と、我々のような会社の”ビジネス的なアイデア”を持ち寄ればきっと今よりも良質な医療サービスが提供できるようになるはずだと思っています」

2-2. 現在行なっていること

──メディカルUnitが描く「患者ファースト」の「ストレスゼロクリニック」を実現させるために、どのような動きをとっているのでしょう?

「『ストレスゼロクリニック』実現に向けてハード面とソフト面の両輪でチャレンジしたいと考えています。つまり、医療施設を実際に自分たちで開設・運営し、そこに患者ファーストなシステムパッケージを実装していくということです。

当初は「医療モール(診療科が異なる複数のクリニックや薬局が同一箇所で営業する施設)」を運営し、そこに開業される各々のクリニック(経営は別々)に患者ファーストな「共通システム」を導入するという形式を模索していました。ただ、様々な議論の変遷を経て、我々が医療経営の主体者・関与者にならないと、どうしても「患者ファースト」のソリューションが片手落ちとなってしまう。それでは理想を実現できないと考え、我々自身がクリニック開業者になることを含め、複数のビジネスモデルの検討と事業推進をしております。

とはいえなかなか私たちだけでできることではないですから、医療従事者の方々や医療DXサービスを提供する企業など、志を共にしていただけるパートナーの方々と日々議論をしながら、且つ将来的な協業なども検討しながら事業推進しています。

一方で、我々グライダーアソシエイツの色を出していくことも非常に重要。「今までにない」「前例にない」というワードはantennaを運営してきた時から大事にしている価値観です。

患者にとっての「新しい医療体験」、そして医療従事者にとって「新しい医療経営」、両者が共存できるようなプロジェクト企画を現在進めていますので、詳細はまた時期をみてお知らせ出来ればと思います。

そのほか、ユーザビリティを担保するためのソフトウェアの開発設計や政府の方針・マーケットなどの調査などを行なっていますね。特に政府の動きはしっかりチェックするようにしています。

──政府の動きを注視するのはなぜでしょう?

私たちのプロジェクトは政府政策の影響を受けやすいものですし、”患者目線”でありつつ”医療従事者目線”も持ち合わせるためには、最新の医療のあり方や問題点を常に追いかけていく必要がありますから。厚労省やデジタル庁等の行政、日本医師会をはじめとした医療団体の情報はこまめにチェックすることは最低限必要なことです。

2-3. Unitとしての強み

──次に、Unitとしての強みを教えてください。

「先にも話しましたが、業界素人なので、“プロ患者視点”と“ビジネス領域での経験”、それと“熱意”でしょうか。言っていると恥ずかしい内容ですけど(笑)、ただ、この3つに共感してくださる業界プレイヤーの方々がいらっしゃるのも事実。専門的な知識・ノウハウはそこでうまく掛け算が出来ればよい。我々の青臭さは今だけの専売特許だと、逆に思えることは強みですよね。

また、どんな小さなことでも、それが患者の安心や快適さにつながるのであれば業界の”当たり前”を疑っていきたいですし、それが私たちに課せられている役割の一つだとも考えています」

3.メディカルUnitが目指す理想の世界

──今後はどういったことにチャレンジしていくのでしょうか?

「まずは『ストレスゼロクリニック』をしっかりローンチすることですね。その上で、ローンチして満足するのではなく、そういった患者目線の医療機関をフォーマット化し、広げていくことで医療業界の”当たり前”を変えたいです。

今の医療は”患者の負担が当たり前”になってしまっているように感じていて。先ほど話したような『診察は長時間待つのが当たり前』と思っている方は多いですよね。これによって大きな損失(健康・経済活動)が生まれていることに真摯に向き合いたい。

これは決して当たり前のことではなく、むしろ、『患者が安心して快適に医療行為を受けられる世界』が私たちの考える”当たり前”なんです。そして、そのために医療従事者サイドの課題解決することも合わせ鏡。クリニック経営・働き方・報酬などなど、その両方を解決することに邁進していきたいです。

そういった意味では他業界に学ぶべきこともあると思っています。特に飲食・サービス業界など、『消費者目線』を大事にしている方々から吸収できることは多くあるはずですし、業界を問わず、メディカル領域をより良いものにしていくためであれば貪欲に学んでいきたいです」

4.おわりに

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

メディカルUnitのビジョンや熱意を少しでも感じ取っていただけていたら幸いです。

──最後に、この記事を読んで、「グライダーアソシエイツって面白そうだな」「メディカルUnitってやりがいがありそうだな」と感じた方に向けて、メディカルUnitを今後どのような組織にしていきたいかを教えてください。

「私たちが取り組んでいるメディカルという領域は専門的な知識も求められ、新規事業として取り組むにはハードルが高いのではないかと思われる方が多いと思います。実際、日々研鑽が求められますし、簡単な領域でないことは確かです。

しかし、先ほどお話しした通り、”業界の常識”にまだ浸かっていないからこそ持てる視点やできることが必ずあります。

まずはこのプロジェクトを成功させて、『想いがあれば誰でも社会課題解決への貢献はできる』ことを社内外に示したいです。そして業界の垣根や立場を超えて社会課題解決にチャレンジするムードがつくれたらと思っています」



会社概要 
社名|株式会社グライダーアソシエイツ(GLIDER associates, INC.)
本社|〒141-0031 東京都品川区西五反田8-1-3 PMO五反田 9F
企業HP|https://glider-associates.com/
設立|2012年2月6日
代表者|杉本 哲哉
事業内容|社会課題の解決につながるコンサルティング業務、クリエイティブ制作、自社サービスの企画・開発・運営、インキュベーション投資
関連会社|株式会社craft.

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