1
/
5

インパクトサークルは何をしている会社なのか?

こんにちは!インパクトサークル株式会社の採用担当です。
本日は、インパクトサークルが展開する2つの主要な事業をご紹介します。

・インパクトファイナンス事業
・インパクト可視化事業

についてお話しして参りますので、「社会課題の解決に貢献したい方」や「新しいビジネスモデルに挑戦したい方」はぜひ最後までご覧ください。

インパクトサークルの事業

ーインパクトファイナンス事業とは?

インパクトファイナンス事業とは、フィリピンと日本でドライバー(又は漁師)として就業を希望する個人向けに、働く手段として車両やボートのローンやリースを展開している事業です。

例えば、フィリピンでは、生活の足として広く普及する「トライシクル」と呼ばれる三輪の自動車を、個人ドライバー向けにローンとして提供しています。

この事業の特徴は、単にローンやリースを提供するのではなく、就業環境とセットで提供するということ。従来の貸付評価のように過去の収入や信用情報といった実績だけを重視するのではなく、「ローンを提供することでドライバーの収入がどのように維持・向上されるか」といった“インパクト”を評価し、それに基づいてファイナンスをつけることがポイントになっています。

ーインパクト可視化事業とは?

インパクト可視化事業とは、企業や事業/個人がどのような社会的なインパクトを起こしうるのかを見える化することで、リスクや経済的リターンだけでない、インパクトという新たな意思決定の評価軸を提供する事業です。

プロセスの設計から始まり、データ収集、そしてレポーティングに至るまでの全体をカバーし、コンサルティングBPOとして、外部の企業に提供していこうと考えています。

実際に、日本の大手企業を含め、多くの企業から自社の事業がもたらすインパクトの可視化について相談を受けている状況です。しかし、今後はコンサルティングBPOだけでは大手コンサルティングファームやシンクタンク等と競合し、人気商売に陥ってしまう可能性があるため、よりシステム化して効率化をすることに注力していきたいと考えています。

インパクトファイナンス事業

ーインパクトファイナンスが生まれた背景

世界銀行によると、銀行口座を持たない低所得層は世界に約14億人。そうした低所得者は、過去の収入や資産を重視する従来の融資を受けられず、安定した収入を得るチャンスも限られてしまっているのが現状です。

​​例えば、フィリピンには約400万人のドライバーがいると言われていますが、そのうち約100万人は自分の車を持っておらず、他人から車を借りて仕事をしています。そのため、常にレンタル費用を支払い続けなければならず、支出が止まらないという問題があります。その結果、自分の車にもならないし、永遠に貧困から抜け出せない状況になってしまいます。

そのような方々に対してファイナンスを通して就業機会を創出し、貧困脱出の機会を提供したいと生まれたのがインパクトファイナンス事業です。

とはいえ、誰にでも貸し出しているわけではなく、地場のトライシクル組合と提携をして、組合で働く方限定で貸し出しをしています。加えて、仮に返済が滞った場合は、車両自体を回収して次の方に貸し出しするというモデルでリスクヘッジを行った上で、ファイナンスサービスを展開しています。

ーインパクトファイナンス事業の可能性

インパクトファイナンス事業の可能性について、最も抽象度を高く言えば「インパクトが様々な意思決定に結びついて社会が良くなる」ということに尽きると思います。

というのも、インパクトファイナンスの活用方法はとても幅広いと考えていて。例えば、投資の観点から言えば、インパクトファイナンスによってインパクトが可視化されることで、個人投資家の満足度が向上し、それがさらに別の投資を促進する可能性があります。要するに、満足度が高まることで、他の人々にも影響が広がり、さらなる資金が集まるようになるんです。

また、法人に関しては、パーパスの実行という点で、法人投資家は受託者責任を持っており、資金を良いことに使う必要があります。インパクトが可視化されることで、この責任をしっかり果たすことができるようになります。

ー勝ち筋

インパクトファイナンス事業は、インパクト可視化事業と表裏一体であり、インパクト可視化の実証実験場として位置づけています。自社でインパクトファイナンス事業があるからこそ、インパクト可視化のノウハウが蓄積され、その可視化によってファイナンスがさらに成長する、という仮説に基づいてスタートしました。これがまさに勝ち筋となり得るのではないかと考えていますね。
具体的には、ただ単にファイナンスを提供するだけでなく、そこで起きてるインパクトをデータとして収集し、それをレポート化することで、どのような行動変容があるのかを可視化しています。
ポジティブなインパクトが起きていれば、それはお客様が成功している証拠です。そこを深掘りすることで、ファイナンスやオペレーションを強化し、インパクトをさらに拡大するための施策を講じることができ、それが事業の成長につながると考えています。
このように、ただファイナンスを行うだけでなく、そのインパクトを可視化し、それをまた事業の成長に還元していくことが、勝ち筋になるのではないかと思います。

ー今後の展望

まず、立ち位置としては、自分たちが銀行のようにリスクを取ってどんどん拡大していくというよりも、実績が積み重なった際には、他の金融機関を支援する存在になる方が現実的だと考えています。

例えば、既存の消費者金融は、パチンコに依存している面もある一方で、それで生活を支えられている人もいて。これは少し極端な例えかもしれませんが、そのような状況を可視化できたら良いと考えています。

最終的には、インパクト可視化事業と統合されていくような形になるかもしれないですが、その中の一つとして、ファイナンスに特化した部分で、さまざまな企業を支援していく予定です。

さらに、少し飛躍すると、インパクトが明確になることで、お金が適切に循環するようになるのではないかと考えています。というのも、なぜお金が流れないのかというと、従来の与信判断基準が固定されているからです。しかし、インパクトサークルと金融機関が連携し、さまざまなデータを集めてインパクトを可視化できたとき、それは新しい与信判断基準を生み出す可能性があります。

例えば、仕事がない人が新たな仕事を得た場合、通常の与信基準では信用力がないと判断されるかもしれませんが、その人がものすごい努力をする可能性があることがわかれば、それも一つのインパクトです。このように、インパクトを可視化することで、新しい与信の考え方を生み出すことができたらとても面白いと思いますね。


インパクト可視化事業

ーインパクト可視化事業が生まれた背景

大きな課題として、必要なところにお金が十分に流れていないという問題があります。というのも、ESGやSDGsの取り組みもありますが「社会的なインパクトが出そうだからこうしよう」というような経営の意思決定には至っていないことが多いと感じています。

そのような課題に対して、インパクトを可視化することで、お金を流したり、経営の意思決定を行ったりすることが事業コンセプトの中心にあって。経済的リターンやリスクだけでなく、社会的なインパクトを見えるようにすることで、お金の意思決定だけでなく、経営や採用などさまざまな分野に反映されることを目指しています。

アプローチの特徴としては、インパクトがとても幅広いものである中で、特にミクロな部分、例えば個人の変化や定量化が難しい部分を重視している点にあります。こうしたミクロな部分を見えるようにすることで、意思決定の変容や新たな投資の意思決定が生まれる可能性があると考えています。これが、インパクトサークルがインパクト可視化に取り組む意義です。

ーインパクト可視化の可能性

インパクト可視化事業は、スコープが広く、例えば特定の事業部やプロダクトのインパクトを可視化することで、社内の投資資金を獲得したり、プロモーションに活用したり、働いている人々のエンゲージメント向上に役立てることが可能だと考えています。

これまでは「お金がいくら儲かるのか」という視点が共通の言語となっていましたが、インパクトという新たな評価軸が生まれることで、意思決定が大きく変わる可能性があります。これまで「良いことだけどお金にはならない」という理由で後回しにされてきた事にも、インパクト可視化が影響を与える可能性があるのではないかと考えています。

例えば、大企業の新規事業部は、重いミッションやパーパスを背負い、事業を通した社会貢献や自分たちの存在意義を示すことが求められていることが多いのですが、。どのように評価をしたら良いのか分からないというご相談をいただきます。そこで、インパクト可視化を通じて、どのようなインパクトが考えられ、なぜその事業が存在し、何を目指しているのか、それをどのような指標で世の中に訴求できるのかを明確にすることができると考えています。

個別の社名はまだお伝えできませんが、このようなニーズが確実に出てきており、今後もその取り組みに力を入れていきたいと考えています。

ー勝ち筋

勝ち筋がある=「市場や顧客ニーズが顕在化していて、そこに強みを持っていること」だとしたら、現時点では市場が存在せず、顧客のニーズも明確に顕在化しているわけではありません。

そのような状況で何が重要かというと、まずは試行錯誤を重ねることです。実際に可視化を行ってみた結果、どのような変化が起きたのかを実績として持っていることが大切だと考えていて。それが結果的にインパクトファイナンス事業にも繋がるのですが、インパクトファイナンス事業で成果が出れば、他の取り組みにも展開できる可能性が広がります。

さらに、成果をどう活用するかといった出口の作り方もとても重要です。可視化の仕組みを作り、レポートを作成するだけでは、そのレポートが何のために作られているのかが曖昧になってしまうことがあります。そこでインパクトサークルでは、最終的にどう活用するかを最初から考えた上で可視化を設計し、それが実際の成果に結びつくようにしています。
このような実績が積み重なることで、企業からの信頼が高まり、依頼が増えていくと考えています。

ー今後の展望

少し抽象度が高い話になりますが、事業活動を通して、企業や個人の意思決定にインパクトが活用される社会を目指しています。具体的には、企業が価格だけで判断するのではなく、それ以外の要素も考慮すると別の選択肢が浮上する、といった状況です。個人においても、何かを購入する際に「社会的にはこういうリターンがあるから、AではなくBを選ぶ」といった判断が行われることが理想的なビジョンです。

では、インパクトサークルが何をするのかという観点で考えると、インパクトが効果的に活用される状態を作るためには、インパクトが有用であり、インパクトを意思決定に組み込む意味があると思ってもらえないと意味がなくて。そのためには、いかに効率的にインパクトを活用してもらえる状態を作れるかが重要だと思っています。

現状では、啓蒙活動やソリューションBPOコンサルティングからスタートしていますが、今後はシステムを構築していく予定です。具体的には、自分の事業のインパクトがどのようなものかを可視化し、管理できるシステムを作り、それをレポーティングできるようにすることを目指しています。その結果、利用者にとってリターンが得られる状態を作ることが、中長期的に取り組むべきことだと考えています。

最後に

インパクトファイナンス事業や可視化事業は、可能性が無限大である一方で、まだニーズが顕在化しておらず、実績も少ないため、難しい部分があることは確かです。こうした状況だからこそ、一緒に事業を作り上げてくださる方に参画していただけたら嬉しいです。

ゼロから事業を立ち上げていくフェーズだからこそ、苦労も多いですが、その中に面白さを見出しながら挑戦したい方からのご応募をお待ちしております!

インパクトサークルでは一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

前谷 佳佑さんにいいねを伝えよう
前谷 佳佑さんや会社があなたに興味を持つかも