なにをやっているのか
<インパクトファイナンス事業>
フィリピンと日本で個人向けのローンやリースを展開している事業です。
例えば、フィリピンでは、「トライシクル」と呼ばれる三輪の自動車を、個人ドライバー向けにローンとして提供しています。
この事業の特徴は、従来の貸付評価のように過去の実績を重視するのではなく、就業環境とセットで提供するということ。具体的には、「ローンを提供することでドライバーの収入がどのように維持・向上されるか」といった“インパクト”を評価し、それに基づいてファイナンスをつけることがポイントになっています。
<インパクト可視化事業>
企業や事業/個人がどのような※社会的インパクトを起こしうるのかを明確にしていく事業です。
この取り組みにより、新たな意思決定に繋がったり、それをサポートできるような判断軸を提供し、より多くの人々が選択の機会を得られる社会を作っていきます。
※社会的インパクトとは:人々の生活がどれだけ改善されたか/されそうかの影響度合を指す。
(例:何人の貧困削減に繋がったか。何人の教育機会に影響を与えたか等。)
簡単にまとめると、このような事業です。
・発展途上国等に、社会的インパクトを与えるための資金提供をする
・社会的インパクトを与えるまでのプロセスや、創出したインパクトを可視化する
なぜやるのか
▶︎インパクト可視化の可能性
インパクトを可視化することで、例えばこんな可能性があります。
<社内や社外の人々を動かす>
例えば特定の事業部やプロダクトのインパクトを可視化することで、社内/社外の投資資金を獲得したり、プロモーションに活用したり、働いている人々のエンゲージメント向上に役立てることが可能です。
これまでは「お金がいくら儲かるのか」という視点が共通の言語となっていましたが、それだけではない軸が生まれることで、意思決定が大きく変わる可能性があります。これまで「良いことだけどお金にはならない」という理由で後回しにされてきた事にも、インパクト可視化が影響を与える可能性があるのではないかと考えています。
どうやっているのか
インパクトサークルは、こんな方と共に働きたいと考えています。
▶︎マインド面
まず、マインド面では、前例主義にとらわれず、それを覆すことに挑戦できる方です。「これまでこうだったからこうだよね」という考え方では、インパクト可視化の議論は進みません。固定観念を乗り越え、「どうすれば価値を生み出せるのか」を前向きに考えられる方、また、そのプロセスを楽しめる方に参画していただきたいですね。
事業化は簡単ではないので、社会課題や社会貢献に対して強い思いを持ち、それを仕事を通じて取り組んでいきたいと考える、ある程度理想主義的な方が適していると思います。
よく「理想としてはそうだよね、社会的に求められるよね」と言われることがありますが、価値を定義する際に「それが実際にいくらの価値を持つのか」や「本質的に得をするのは誰か」を突き詰めて考えると、まだ多くの仮説が重なっている段階だと思います。例えば、「人材採用に活用できます。」と言うためには「どのような訴求がどのような人に響き、それがなぜ変容を促すのか」といった具体的なロジックを作る必要があります。「インパクトだからこうなる」と説明するためには、実績を積み上げることが不可欠だと思います。
理想論だけではなく、現実的なマネタイズや説得力のある説明ができることも重要で、そのバランスを保つことが求められると思いますね。
▶︎スキル面
スキル面では、まず、相手の理解を深め、その内容を構造化してポイントを整理し、全体像を把握した上で重要な論点を見極めることができる方を求めています。そして、その上で目的を擦り合わせてスケジュールを組み、プロジェクトをマネジメントする能力が必要です。
端的に言えば、事業開発を進める際に営業活動を行いながら、「あなた方のインパクトはこうですよね」と話しつつ、実際に目指す事業でどのような結果が生まれているのかを把握し、相手の話を聞きながら構造化した上で「このインパクトを可視化すれば、この目的が達成されます」といった提案ができる方が理想です。
このようなスキルセットは、コンサルティング業界で活躍されていた方はもちろん、まだフレームワークが確立していないため、それを一緒に作り上げていくことが求められると言う意味では、スタートアップで無形商材を作りながら営業してきた方などにもご活躍いただけるのではないかと思います。
データの定義や収集、分析、レポート作成に関しては経験がない方もいると思います。その点については、分業体制を整え、レポート作成の手法やフレームワークの策定を共に進めていく予定です。