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【Arbletインタビュー】 Arblet代表 清水の"医療工学"にかける想い

こんにちは、Arblet(アーブレット)採用担当です!

Arblet 第一弾のストーリー&インタビューとして、弊社代表の清水に「なぜハードウェアなのか」「なぜ医療なのか」を聞きました。
Arbletはまだまだ小さなスタートアップですが、この記事を通じて代表 清水の人柄や医療工学への熱い想いを感じて、弊社に興味を持っていただければ幸いです。

面白いことを探してたどり着いた、医療工学への興味

Q. まずは清水さんの学生時代からお話を聞かせてください、どんな若者だったのでしょうか?

私はカナダのマックマスター大学(McMaster University)を卒業したのですが、高校時代から海外留学をしていました。学生だった当時から「周りの人と違うことがやりたかった」という思いと、「早く家を出たい」という想いをもっていました。
カナダを選んだのは、スノーボードやスキーといったウインタースポーツが出来る地域というのが理由でしたね。

今でこそスタートアップの代表という立場ですが、高校生の頃はそこまで遠くを見ていなくて、「生物・医療系の仕事に関わっていきたいな」と漠然と考えていました。
小学生の頃に「医龍」を見て、「格好いいな、何か面白いことがないかな」と興味がもてるものを探していました。そんな折、たまたま親戚が大学の医学部で研究をしていたこともあり、そこに出入りさせてもらっていく中で、より医学や研究分野について興味を持ったのが最初のきっかけでした。

Q. そのような環境で将来は医者になるという気持ちはなかったのですか?

国や地域にもよるのですが、私が進学を考えていた地域では日本でいう医学部というものは学部ではなく、いわゆる大学院の位置付けになります。そのため、まずは学部で何かを学んでから進学することになります。
私が大学で選んだのは工学部だったのですが、高校時代に物理・数学が好きだったということ、高校時代の恩師が一番勧めていた学部だったというのが大きな理由でした。

Q. 大学時代はどのようなことを学ばれたのですか?

大学一年目は工学全体の授業を幅広く受講し、二年目から専門領域を学んでいくというスタイルでした。
電子系のバイオメディカルエンジニアリング、化学系のバイオロジカルエンジニアリングという2つの選択肢を考えたのですが、化学よりは電気・物理系の方が得意で興味もあったので、バイオメディカルエンジニアリングを専攻しました。

電子系ということもあり、センサーや回路設計はもちろん、医療機器はなぜ・どのように機能するのか、それらを実際に自分で作ってみるといった授業がありました。
そこから発展的に「こういった活用ができるよね」というディスカッションをすることもあれば、実際に病院で医療機器に触れて機材の使い方を学び、そこで得られたデータをどのように使っているのかなど、医療工学を一気通貫で学ぶことができました。
北米の数ある大学の中でも稀な学部だったので、貴重な経験を積むことができましたね。

大学3年生の頃に大学院に進んでGoogleへ就職するか、起業するかとぼんやり考えていました。
そんな折に当時公開された「ソーシャルネットワーク」を見て、起業を意識し、大学卒業後に起業しました。

「病院以外の場で、どうやって日常生活のヘルスケアデータを取っていくか、その手法をどうやって確立するのか」この答えが"デバイスも自分たちで作る"ということ

Q. なぜ医療×ハードウェアのスタートアップという方法を選択されたのでしょうか?

私がやりたかったことに「病院以外の場で、どうやって日常生活のヘルスケアデータを取っていくか、その手法をどうやって確立するのか」があります。

創業した頃の話になりますが、当時はFitbitやApple Watchが出始めたかなという頃で、データの取得頻度・精度・粒度が粗いといったマイナス面が目立ちました。
「データの取得頻度を増やす・精度を上げる、粒度の細かい"実際に使えるデータ"を取るには、どうすればよいのか?」という疑問があり、私の結論としてはデバイス自体を自分たちで作る必要があるというものでした。
当時はセンサーというと加速度センサーぐらいしか搭載されておらず、もっと様々なセンサーを搭載しないと満足のいくデータは取得出来ない、そうするには自分たちでハードウェアも作らなければいけないという想いがありました。

私自身の海外在住経験から、日本が海外に誇れる産業は何があるのかと考えた時に"ものづくり"だと考えているのですが、昔と比べて随分と落ち込んだ印象があります。
そこで日本の誇れる産業として医療分野はどうかと考えたのですが、同時にハードウェア無しの医療は考えられないとも思いました。

一番のキモになるセンシングをソフトウェアで補うのは難しい、そこで何かしらのハードウェアが必要ですが、ハードウェアは作るのにお金も時間もかかるし大変です。
しかし、私の経験からもハードウェアが無いと医療工学でやっていくのは無理だという考えもあり、納得のいくデータが取れるハードウェアの作り込みには苦労しました。


"日本のヘルスケア産業を将来どうしていくか、どうすべきかを一緒に考えられる人"と一緒に市場を開拓したい

Q. 創業から数年経ち、社会環境も変わってきたように思います。清水さんはどのように捉えていますか?

"こういったデータを取れたら面白い"というように興味を持ってくれる人はいましたが、私は"取得したデータをどう使うか"ということが重要だと考えています。
創業当時は、データが取れたら面白い・でもデータが無い・データを集めることからやらないといけない、このループで頓挫していた企業が多いと感じていました。
当時から現在までをふり返ると、どの企業も既存のデバイスはデータ粒度が粗く、使いどころが難しいということに気がついてきたのではないかと捉えています。

現在、一般的に機械学習・データサイエンスというと、画像認識や金融系のデータ処理、自然言語が思い浮かぶのではないでしょうか。私たち医療工学系スタートアップでも機械学習は利用していますが、それらに比べると興味を持ってもらえる人がいません。
これは身近にないこと、触れる機会が少ないことが原因だと感じていて、ウェアラブルデバイスに触れることで世の中の人に技術やサービスに興味を持ってもらえる機会を増やしたいと考えています。

Q. 社会環境・市場も変わってきていて、これからマーケットを切り開いていくというフェーズですね。どのような方と一緒に働きたいと考えていますか?

日本のヘルスケア産業を将来どうしていくか、どうすべきかを一緒に考えられる人と一緒に市場を盛り上げていきたいですね。
これからの時代、色々なしわ寄せがやってくるのは私たち20〜30代です。社会的な課題に立ち向かっていく、人に興味をもって向き合いたい、そう思っている人にはぜひ仲間になって欲しいです。

Q. 最後に今後の展開をお聞かせください

現在はウェアラブルデバイスやデータ基盤を作っていますが、それをどう扱っていくかの目処が立ち始めています。直近の戦略として、まずは日本のすべての人にこれらを届けられる仕組みを数年でやっていく予定です。

今のタイミングは現実味が見えてきたこれらの戦略を一緒に考え・進めることができます。
ビジネスがスケールし始めるタイミングでもあるため、スピード感を維持しつつ、目的に向かって考えながら進めていける、やり甲斐のあるフェーズです。
ぜひ一緒に日本のヘルスケア産業を、市場を開拓して盛り上げていきましょう!

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