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実践から見えてきた、地方×DXの生々しい課題とニーズ

みなさん、こんにちは!
株式会社プレイノベーションの菅家(かんけ)です。

前回のストーリーに引き続き今回も地方におけるDXについて書いていきたいと思います。

実践から見えてきた、地方×DXのポテンシャル|株式会社プレイノベーション / PLAINNOVATION, Inc.|note
みなさん、こんにちは!株式会社プレイノベーションの菅家(かんけ)です。 今更ですが2020年も大変お世話になりました。2021年もどうぞよろしくお願いいたします! さて、新年に入って新しいチャレンジとして、この度noteをはじめることにしました! これまでプレイノベーションでの仕事に関する発信は、あまりしてこなかったので、2021年からは徐々にアクセルを踏んでいこうと思っています。 ...
https://note.com/plainnovation/n/n75f29a641253

僕たちプレイノベーションがローカルでDXを実践するなかで見えた生々しい課題やニーズ、それに対して自分たちがどんなソリューションを提供し、課題解決に取り組んできたか、について言える範囲でお届けたいと思います!

ローカルDXの“生々しい”課題

前回は「地方×DX」(ローカルDX)の可能性について僕の考えを書いてきましたが、ローカルDXを推進するためには、多くの課題があります。その最たるものがデータやデジタル技術を活用するノウハウと人材の不足です。

これからの時代、あらゆる産業でデータやデジタル技術を活用することは自明であり、その現実からは避けて通れません。

地方には素晴らしい企業が沢山ありますが、大きな企業でもデータやデジタル技術を本質的に活用する文化や体制が整っているところは少ないのが現状ではないでしょうか。

特に言えるのは、いわゆる情報システム担当者がいない会社が多いこと。いたとしても、マンパワー・スキル不足であったり、そもそも所属が営業部だったり、総務部だったり……「ITがなんとなくできるから担当している」というケースが多い感覚で、そのため業務の片手間になることも多いの現状ではないでしょうか。

そんな多くの課題が山積しているなか、福島のベンチャーであるプレイノベーションには多くのご依頼が届きます。そのほとんどが会社の未来をかけたDXの推進に関するご依頼です。従業員数数十名から数百名、何千名まで、組織規模はさまざま。ありがたいと思う一方で、ノウハウと人材不足の問題を痛感させられ、なんとかせねばと日々奮起しています。

また、このようにご依頼をいただけるのは、僕自身が自分の手で会社をゼロから立ち上げ、ビジネスをしてきた経験も、他のコンサルやベンダーとの良い意味での違いを生んでいるのかもしれません。ゼロからイチをつくりあげる労力、そして地方で起業するという覚悟。僕自身もDXを通じて多くのことを経験してきたので、これらも合わせてビジネスの血肉になっていると思います。

実際、地方の企業からはどんなニーズがあるの?

プレイノベーションに実際ご相談いただいている内容や、実際に解決に向けて取り組んできた内容、つまり地方のDX関連のニーズを思いつくまま(大雑把)に書き出してみました。


「データやデジタル技術を活用した新しいサービス/事業をつくりたい」

「会社の基幹システムにある顧客データとECサイトのデータを突き合せして分析したい」

「店舗と本部、工場で現在はExcelでの情報共有を行っているが、とっても非効率なのでデジタル技術で解決したい」

「顧客のLTV向上に向けたオムニチャネルを実施したい」

「会社にデータドリブンな意思決定ができる文化を醸成したい」

「自社の実情に即したDX事業計画と推進部署をつくりたい」

「データやデジタル技術を活用した新会社をつくりたい」

「ロボットアプリをつくりたい」

「ドローンで収集した映像や点群のデータを活用したい」

「データとデジタル技術を活用した新規事業を進めたいが推進できるプレイヤーを探したい、あるいは社内で育てたい」

「大手企業や自治体、スタートアップと協業したい」

「アプリを開発したいがどれ位の費用やスケジュールがかかるか知りたい」

「ITを使って会社にかかってくる電話の回数を減らしたい」

「IoTを活用して休日の社員出勤数を減らしたい」

「プログラミング講習会を開催してほしい」

「ITツール(Googleカレンダーやスプレッドシート、zoom等)の活用方法を教えて欲しい」

「災害の現場情報を収集し情報発信する仕組みをつくりたい」

「市民のアイディア、イベントを収集するためのWEBサイトをつくりたい」

「自社で持ち合わせているローカルアプリと勤怠日時を連携するための簡易勤怠管理アプリ構築してほしい」

「地域の企業を簡単に検索できるアプリをつくりたい」

「農家と飲食店をつなぐためのECサイトをつくりたい」

「1分で見積もりを作れるシステムを構築したい」

「現場の情報共有アプリをつくりたい」

「書類作成の手間が大変なので自動作成してくれるシステムが欲しい」

「コロナ禍でテイクアウトやデリバリーに対応するための予約サイトが欲しい」

「子どもの食生活を改善するために食育について楽しく学べる遊びをつくりたい」

「保育所と自治体担当課をクラウドでつなげ行政提出書類の作成・提出をスマートにすることで保育所の業務負担を最小化したい」

「商業施設にファミリー層を集客するためにVRなどのデジタルアトラクションをつくってほしい」

「商談時間増加に向けてファミリー層の滞在時間を増やすイベントをタブレットを活用して企画して欲しい」


などなど、ニーズは多種多様。改めて整理すると以下のような感じです。


・データ分析やIT活用関して興味はあるし、これからの時代は対応していかないといけない気がしている

・また、メディアや他社事例を聞くと、ITを活用することで業務改善や新規事業といった新しいことができそうな気がするし、自社で取り組みたい内容はぼんやりとイメージはできる

・とはいえ、具体的な進め方やかかる費用、出てくる課題、その解決策などを誰に相談して良いか分からない

・周りにITに詳しそうな方や業者がいても、それぞれ得意領域が異なるらしく、自分が欲しい回答が得れているのか分からない

・業者に見積もりを出してもらっても、その見積金額が適切か分からない

・自社にITを導入しても、社員が使いこなせるか分からない

・自社の事業や組織に馴染むかも不安

・結果的に、時間だけが過ぎていき結局、IT活用が進まない


どうかたちにしているの?

プレイノベーションはいつも何をしているのか分からないと言われるのですが、先ほど触れたとおりのニーズに応えるために、手段を選ばず色々やっています。日々行っていることを書き出すと、ざっとこんな感じになります。


経営課題、現場課題や検討中の新規事業などの相談に乗って、一緒に解決策を考える

・新規事業開発プロジェクトや業務改善プロジェクトの企画サポート

・プロジェクトマネジメント支援(アジェンダ・タスク・ロードマップ管理サポート、会議のファシリテーション等)

・マーケティング調査(ユーザヒアリングや、ユーザ観察、アンケートの実施・分析)

・フィールドワーク(現場視察)

・データ分析、あるいはデータ分析ツール自体の開発

・各種研修プログラムの企画・運営(プログラミング講座、デザイン思考講座、経営戦略立案ワークショップ)

・PoC(実証実験)の設計・実施・評価のサポート

・大手企業やスタートアップとの協業実現に向けたサポート(API連携、共同マーケティング施策の立案・実行等)

・事業計画の策定支援

・MVV(企業理念)のリニューアル支援

・CI(コーポレートアイデンティティ) / VI (ビジュアル・アイデンティティ)の制作請負

・業務支援アプリやECサイト、サービスサイトといったデジタルプロダクト開発・運用保守の請負

・デジタル人材(エンジニアやマーケター等)の紹介/スポット派遣

・クリエイティブ人材(カメラマンや映像作家、デザイナー、イラストレーター等)の紹介/スポット派遣

・デジタルアトラクションの企画・制作・運営(お絵かきVRアプリ開発、食育カードゲーム制作、イベント実施)

・自治体クラウドサービスの開発


ニーズも多様なだけに解決手段も多様になるのは当然のことかもしれません。ただし、上流から下流まで関わること、そしてときには一気通貫で手がけられること。これが地方でDXを推進するうえで求められるバリューなのかもしれません。

色々と書きましたが、まとめると以下のようなこんな感じです。


お客さま、プレイノベーション、弊社取引先さまの垣根を越えたチームをつくる

お互いの業界について相互理解を深める(例:建設会社はDXを、弊社は建設業を)

チーム一丸となって、調べる、考える、議論する、行動する、を繰り返す

・デジタルプロダクトを(可能な限りクイックに)つくり、ユーザに使ってもらい、改良する

・つくったデジタルプロダクトを広げる仕組みを考え、つくり、試してみる

・アクションを繰り返すなかでチームが成長していき、また新しい挑戦に取り組むことができるようになる


といったように今回は、私たちが実践するなかで見えた、ローカルDXに関する生々しい課題とニーズ、それに対して自分たちがどんなソリューションを提供してきたか、について紹介をしてきました。

課題やニーズが多いということは、紛れもなく底知れないポテンシャルがあるということ。プレイノベーションの実力もまだまだですが、地方企業の一役を担う存在になれたらと思っています。

次回のストーリーでは具体的な事例をピックアップして紹介する予定ですので、次回もこうご期待ください!

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