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暗号資産マーケットを切り開いてきた金融ベンチャーが創業10周年記念パーティーを開催して見えてきたこと

創業10周年という節目。
これまでの10年の歩みを振り返るとともに、次の10年に向けて再出発する絶好の機会です。

ビットフライヤーは2024年、創業10周年を迎えました。
これまでの10年間を支えてくださったゲストの皆様をお招きし、創業10周年記念パーティー「Galaxy Night」を開催しました。

「ブロックチェーンで世界を簡単に。」をミッションに、金融ベンチャーとして今日まで走り続けてきたビットフライヤーがこれからの10年で何を目指し、何を成し遂げるのか。
「感謝と決意」が詰まったパーティーの模様をお届けします。


10周年記念パーティー その名も「Galaxy Night」


2024年8月27日。都内のホテルに約300人のゲストをお招きし、10年に1度の創業記念パーティーを開催しました。
その名も「Galaxy Night」。
「大気圏を超えて宇宙(Galaxy)に突入する特別な夜」という思いが込められています。

そもそも「bitFlyer」の名称は創業者であり代表取締役CEOである加納裕三の大の飛行機好きに由来しています。
そして「Galaxy Night」はこれまでの枠組みを超えて可能性が無限に広がる宇宙に突入し、次の10年に向けて限界突破する!という決意の表れです。

お客様をはじめ、暗号資産業界の発展にご尽力いただいている国会議員の先生方、取引先の金融機関、株主など、これまで当社を支えていただいた多方面の方々にご参加いただきました。


代表 加納が語った「暗号資産の10年間」

「2014年からの10年間はクリプト(暗号資産)が世の中に認められた時代だった」
日本の暗号資産マーケットを切り開いてきた加納がこの10年間を振り返って語りました。

ビットコインの存在をほとんどの人が知らなかった2014年にビットフライヤーは創業し、その価値と可能性を多くの人に知ってもらい、「ブロックチェーンで世界を簡単に。」のミッションの実現を目指して事業をスタートしましたが、それはそれは苦難の連続でした。10年の歴史をぎゅっと凝縮して振り返ります。

10年の歴史を振り返る

創業して1か月足らずで当時世界最大級の暗号資産交換業者だったマウントゴックスがハッキングを受けてビットコインが大量に流出する事件が発生。業界は世間から厳しい目を向けられ、当社の信用も失墜しました。大手金融機関からも信用を失い、お客様の資産を預かるための銀行口座を開設させてもらえないという事態も経験しました。それでも、信頼回復のために業界団体を立ち上げ、一歩ずつ社会の理解を得る活動を続けてきました。創業初期はビットコインを売買する人が少なく、お客様同士の取引が成立しない状況だったため、当社がビットコインを仕入れ、それをお客様に販売するという「販売所」サービスを日本で初めて立ち上げ、徐々にお客様を増やしていきました。

そして2017年。転機を迎えます。改正資金決済法(仮想通貨法)が施行され、暗号資産業界が社会から認められる大きな契機となりました。当社でもお客様が飛躍的に増え、ビットコインの取引量は世界1位 * を記録しました。創業4期目で営業利益137億円という驚異的な数字を残し、代表の加納は乗りに乗った金融ベンチャーのトップとしてメディアから連日取り上げられ、一躍時の人となりました。

しかし2018年。業界はどん底に突き落とされます。コインチェックから約580億円相当の暗号資産が流出するハッキング事件が発生し、またしても業界の信頼は失墜。ビットコイン価格は大きく下落し、業界全体に業務改善命令が出されました。当社もその対象となり、加納は責任をとって株式会社bitFlyerの代表取締役を辞任し、株式会社bitFlyer Blockchain の代表に就きました。
また、コインチェック事件が発生した日、当社はIPO(新規株式公開)に向けた上場承認プロセスで、東京証券取引所の理事会承認を得る予定でした。IPO実現直前で業界を揺るがす事件が発生したことでIPOは白紙となり、1年半に及んだ準備は水の泡に。

ただ、加納はこれで諦めません。自主規制団体であるJVCEA(日本暗号資産等取引業協会)を立ち上げ、当社だけでなく業界全体の立て直しを図りました。政府や関係省庁と連携し、あらためて制度や規制のあり方を議論し、お客様に安心して取引していただける環境の整備に尽力しました。その結果、日本の法体系は世界的に見て最も先進的で、顧客保護を最優先にしたものとなりました。

そして2023年3月。加納は4年ぶりに株式会社bitFlyerの代表取締役に就任し、当社は第二創業期を歩み始めました。ビットコインは今年4回目の半減期を迎え、価格は史上初の1,000万円に到達しました。ビットフライヤーが創業した当時、1 BTC の価格は8万円程度。この10年で125倍もの価値になっています。


Galaxy Nightで、加納はこう語りました。

最初の頃はルールもなく、いわば無法地帯だった。それがさまざまな事件を経験し、暗号資産の価値が正しく認められる社会にしたいという想いを持つ人たちの尽力によって法整備がなされ、今の健全な市場が形成された

今では当たり前のようにビットコインの価値が認められ、世界中で取引されていますが、ここに至るまでは極めて険しい道のりでした。

* 2018年3月20日時点 Coinhills 調べ

これからの10年 金融を超えていく

そして、ビットフライヤーはこれからの10年で何を成し遂げるのか。
加納が発信したメッセージは「beyond Finance(金融を超えていく)」でした。

銀行・証券・保険など、金融の世界には様々な業態がありますが、金融に関わるモジュール(機能)をバラバラに行っていることで非効率や無駄が生まれています。
beyond Finance の世界では、このモジュールをブロックチェーンが担い、業態を横断して自動化することで無駄が減り、金融がより効率化すると考えています。
発想を転換し、縦(業態ごと)から横(モジュールごと)の時代に変革するという考え方です。

そして、beyond Finance の世界でビットフライヤーが目指すのは、この先の暗号資産市場で絶対的に必要なモジュールとなる機関投資家向けのカストディ(保管・管理)事業の立ち上げです。

米国やカナダなどでビットコインの現物ETFが上場し、既存金融から暗号資産マーケットに資金が流れ込むというこれまでなかった現象が起きています。そしてこの流れは近い将来、日本にも必ず訪れると考えています。その時、ETFの裏付けとなるビットコインを安全に保管し管理する機能が必要です。そして、暗号資産の管理は特別な技術とセキュリティが必要です。既存の伝統的な金融機関は法定通貨や証券の取扱いには長けていますが、それと同じように暗号資産を扱うことは極めて困難です。創業から今まで、独自のテクノロジーとセキュリティのもと、暗号資産を安全に管理し続けてきたビットフライヤーだからこそ、機関投資家向けのカストディ事業を担えると考えています。この事業の実現に向けて2024年7月にFTX Japan を買収し、社名を「お金を預かる」という意味を込めて「 Custodiem(カストディエム)」に変更しました。

カストディ事業に取り組む意義を加納は次のように語りました。

ブロックチェーン技術は非中央集権的なテクノロジーだが、カストディに関しては中央集権的であるべきだと考えている。お客様の資産を一か所に集めることでオフラインで保管する比率を高めることができる。ハッキング被害のリスクが高まるのはブロックチェーン上で暗号資産が移転するときであり、オフラインでの保管比率が高まればセキュリティ上は非常に効果がある

カストディ事業においては安全に保管するということが最も重要であるからこそ、大きな器でお客様の資産を預かることが必要です。いずれやってくる社会のニーズに応えるべく、ビットフライヤーはこれからの10年で社会の公器としての役割も目指していくという決意の場となりました。


アバンギャルディがスペシャルゲスト出演!

そうした決意表明に続いて、なんとなんと Galaxy Night には世界中から人気を集めるパフォーマンス集団「アバンギャルディ」がゲスト出演してくださいました。「謎のおかっぱ集団」のキャッチフレーズで、観る人を魅了する独特なダンスが特徴的なグループです。

「バブリーダンス」という新たなジャンルをゼロから生み出し、世界にはばたく姿をビットフライヤーに重ねてご出演を依頼し、快諾していただきました。

15分間のステージは圧巻でした。会場全体がアバンギャルディのパフォーマンスにくぎ付けでした。ご参加いただいた方々からも「生で観られて感動した」というコメントを多数いただきました。世界中から人気を集める理由がよく分かる最高のパフォーマンスでした。


当社クリプト事業部のメンバーがステージへ

さらに!
ビットフライヤーの立役者の1人である金光碧率いるクリプト事業部のメンバーがステージに上がりました。パフォーマンスの締めはアバンギャルディの定番となっている「かもめが翔んだ日」。こちらを最初から最後まで踊り切りました。

こちらも会場は大盛り上がり!
忙しい合間を縫ってみっちり練習した成果が出ましたね!お疲れさまでした。


CFO佐々木亮太「IPOを実現し上場企業として発展へ」

パーティーの締めは、2023年にビットフライヤーに参画したCFOの佐々木亮太です。
投資銀行のエースバンカーがなぜビットフライヤーのCFOに転身したのか。
その理由をビットフライヤーの今後に重ねて語りました。

もともとは投資銀行という伝統的な金融機関にいた。ビットフライヤーに参画したのは、革新的な金融を実現し続けるビットフライヤーと伝統的な金融機関での経験を融合することで新しい価値を創造したいという思いからだった。
ビットフライヤーはIPO(新規公開株式)を目指している。クリプトを扱う会社が株式市場に上場することは、まさに既存金融と革新的な金融の融合だと考えている。それを実現することが私の使命。IPOを実現し、上場企業として発展していく。


10周年 ここからが本番

多くの方々にご参加いただき大盛況となったGalaxy Night。10周年という節目で創業記念パーティーを開催したことは、これまでの歩みを振り返り、またこれから歩むべき道を明確にする意味でとても価値のある機会となりました。
「ブロックチェーンで世界を簡単に。」という創業から変わらないミッションの実現は、ここからが本番だと思っています。ブロックチェーンや暗号資産がもっともっと暮らしに身近で欠かせない存在となるべく、ビットフライヤーはこれからも業界のファーストペンギンとして道を切り開き続けます。

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