今回はリディファインダイニングの立ち上げメンバーで、一度他社での修行を積み、2019年にカムバックした社員「松井武志」のご紹介をします。
ーー初めて飛び込んだ飲食業界。ガムシャラに毎日を過ごしていました。
27歳 10月~品川の京風うどん屋の立ち上げを経験しました。
その当時、歌手を目指しており、飲食店未経験からのスタートでしたので、毎朝6時から研修をする日々を送っていました。
当時の料理長から言われた言葉は「技術を貯金していると思って、毎日を過ごしなさい。」でした。僕自身は、目の前の事で一杯でしたので、貯金してる実感は全くなかったです。(笑)
ーー遂に迎えたグランドオープン!満を持してキッチンに立つ。
無事に研修を終え、いよいよグランドオープンを迎えました。いざ調理をしようとしたその瞬間に極度の緊張から体がフリーズしてしまって。。ただただプリンターから出て来る伝票を眺めていました(笑)
他のスタッフに助けて頂きまして、その場はなんとかなりましたが、デビュー戦は清々しいほどに完敗でした。
翌日以降も研修通りの実力が出せないままでした。
社長と一緒に帰宅している際に、精神的に限界を迎えていましたので「辞めたい」旨を伝えようとしました。すると、同時のタイミングで「お前、辞めるなよ。」と社長から言われ。(笑)
もうドキッ!としまして。(笑)
その一言で「もう一度頑張ろう」と踏みとどまった次第です。
ーー目の前の事に精一杯。自分しか見えてなかった時代。
うどん業態を撤退後、居酒屋業態のサンダーバード、とり吉、もつ吉の運営に携わりました。
特にもつ吉本店では社員、アルバイト関係なく当社の特徴である「お客様目線で考えて行動に移す」を実行できるスタッフが数多くいて、刺激的な毎日でした。
ただどうしても、出来るスタッフ達と自分を比べてしまい、ジレンマを抱え、ここでも「辞めたい病」が発病します(笑)今自分に出来る事に集中して、メンタルを保っていました。
もつ吉本店での経験を基に、とり吉に異動。当時は現執行役員の登神が店長をやっていまして、登神目当てで来店されるお客様、登神と絆が深いスタッフが多い。正直な所、私にとっては非常にやりづらい環境でした。
ーーある時、ふと自信がついた。いつの間にか増えていた「技術の貯金」
そんな状況下を克服する為に、とにかくお客様の顔を覚え、スタッフとは、夜遅くまで仕事について意見交換をしました。もう必死でした。(笑)
結果的に「相手の事を思う行動」にシフトチェンジする事が出来ました。それからは自然と今まで教えて貰っていた事が出来る様になりました。遂にあの研修時から増やしていた「技術の貯金」を引き出すことが出来ました。(笑)
ーー会社の急成長。幹部との意見が合わなくなり、退職を決意。
飲食業の楽しさも分かるようになりました。おかげで順調に仕事が出来ていたのですが、飲食業は奥が深いもので、今まで培った引き出しだけでは越えられないハードルがやってきました。まさに大スランプでした。
そんな中、会社の業績は急上昇で新店ラッシュを続けていて、幹部と共有する情報も時間も少なくなっていきます。「停滞している自分」と「発展する会社」。少しの言い方の違いであったり、それぞれの視点を基に話をするから、対立構造も生まれていきます。
自分の中で「もっと現場の意見を聞いてほしい」という思いが募ります。マイナスの意見を言っているつもりはないのに、どうしてもネガティブな話になる。この状況だと、どうにもならないと思い、退職を決意しました。
ーー転職先は、「現場最優先主義」の会社。
飲食業での転職をしましたが、転職先は「お客様の手書きのアンケート」を一番大切にしている会社でした。
「戦略、戦術がはっきりとしているので、業務にもメリハリが効いていて、仕込みは極力しない。接客も良い意味で標準化しているものでした。
当社で今まで学んできた、「手仕込みにこだわり、一人一人のお客様のニーズを受け取ろうとする」スタイルとは真逆に感じました。
この転職先で、今まで学んで来たことを活かそうと活動するのですが、正直、上手くいきませんでした。むしろそんな事をしなくても売上は上がっていきます。
この場所ではこの場所のやり方があるという事です。
お客様を幸せにしようとする志は同じなのに、こんなに真逆なやり方があるのだと実感しました。会社もそれぞれありますし、人もそれぞれいる事を実感するタイミングでした。。。
人生の転機をきっかけに。「人の幸せ」を真剣に考えて出た、一つの「答え」
転職先で勤務している時に一つの大きな出来事がありまして。。。
男女が永遠を約束しあった上で成立した関係の後に生じた、将来の為にパートナーシップを解消する出来事(平たく言うと、離婚ですね。(笑))を経験しました。
その経験の中で一番感じた事は、パートナーに対しても、仕事に対しても、まずは理解する事が大事という事です。相手の事を理解した上で自分の行動を選択する事が、お互いの幸せに繋がるんだ。という風に考える様になりました。
今思えば、パートナーにも依存していたし、会社にも依存していたのだと思います。
当時の上司の言葉や行動を振り返ってみると、自分の事を考えてくれていたんだな。と理解できるようになりました。
それと同時に、「今の自分なら、あの育てて貰った会社をより良い方向に向かわせることが出来るのではないか?」と考えるようになり、「現場から幸せをつくる会社」創造の為、1年半ぶりのカムバックを決意しました。
「現場から幸せをつくる会社」その目的の達成の為に、頑張ります。
復帰してからは、一人一人のスタッフと向き合い、お客様に寄り添って笑顔を大切に働く事が出来ています。
以前、社長業をされている方に退職の挨拶に行った際、「社長やれば?自分で決めた通りの事が出来るよ?」と言われたのですが、その時は、まさか自分が出来る訳ない。と思いました。
今なら、「求められるのあれば、社長業でもやりますよ。(笑)」という気持ちを持って、日々働いています。
未来の仲間の皆様とは、「現場から幸せをつくる会社」「幸福感を得る事の出来る会社」づくりを一緒にやっていきたいです。人生を豊かにする一環として当社を選んで頂きたいです。ぜひ一緒に楽しみましょう!