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僕の原体験。アリゾナの砂漠で感じたサバイバルとアートが結びついた時と、そこから生まれる事業について

僕はアメリカを旅していた時に、完璧な光景というのを目にしたことがある。
冬のグランドキャニオンを出て北を目指し、ハイウェイを運転していた時だ。
降り出した雪はみるみるうちにタイヤの高さを越えて積もり、先を行く車が次々にスリップしているのが見えた。


”これは運だな”と思い、御守りを握りしめながらなんとか進んだ。

しばらく行くと雪が雨に変わり、ワイパーがいつの間にか、キュッキュッと音を立てるまでになった。

ようやく抜けられたのだと、肩の力を緩め、周りに目をやった。


僕はその光景に目を奪われた。


前方にある雨雲からは稲妻が間髪入れずに地上に落ち、その雲の切れ間からは光が一直線に伸びてハイウェイを照らす。

右には世界最大と言われる柱サボテン(10メートル以上)が無数に生え、左は断崖絶壁、その上空に鷲が一羽悠々と飛んでいる。バックミラーを見るとドンヨリと曇った雲がものすごい量の雪と雨を降らせている。
僕以外にハイウェイに車の影はない。太陽の光が僕の車を照らす。

まるでここが世界の中心であるかのような感覚にとらわれた僕は、なぜだかわからないがクラクションを押し続けた。


“僕はここにいる”

銃を向けられた時も、コヨーテに囲まれた時も、目の前にグリズリーが現れた時も、地雷の埋まる平原を突っ走った時も、ここまでの生きるという実感を感じたことはなかった。

僕は車を止め、外に出た。エンジンを切った後のカチカチという乾いた音がしばらくして消えた。
雷の音が近くに聞こえた。それが収まると、辺りは静寂に包まれた。
無音という音が存在することを僕は初めて認識した。
音がなくなったことに驚いたのか、耳が痛んだ…。


僕が生きる実感を感じたのはこの20年前の体験からだった。思えば僕の中でアーティスト=実感=サバイバーとして生きることを決めたのはこの時だったのかもしれない。そして、この体験を元に表現の世界へ入っていった僕は、必然のように今アートをベースにした会社を起こしました。

この体験をよりクリアに、より高みに昇華して行く。1人でも多くの人と共有し、この激動の世の中を正しくサバイブして行くHow toを確立させたい。

そこで私たちMORIYA inc.はこの体験を通し、生き抜くことに関してのコンセプトとアートを掛け合わせて「サバイバル・アート」のジャンルを確立する動画メディアを作ると共に、動画をベースにしたD2Cのブランディングをしていきます。
そして同時にクライアントからの動画制作も受注。コンテンツ事業を充実させていきます。
メディアを支える広告費がTVからインターネットに移行し他のは皆さんもお気づきかと思います。
その実、年間1000億円のペースで急成長しているのがインターネット広告。
ただでさえハードルが高いと思われがちなアート。経験があっても生きていけない。
ダブルパンチです。
私たちはそういった問題を解決、アート=生きることの魅力を最大限に引き出す企画・制作・ブランディングをワンストップで提供し、テレビ・インターネットを超えたメディアの可能性に挑戦していきます。

次の一手は動画と出版。志を共に!

株式会社MORIYAでは一緒に働く仲間を募集しています

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