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翼を広げよう~Vol.6 スタッフインタビュー  社会部記者としての気概

「翼を広げよう~スタッフインタビュー (民放 | 社会部記者)」Vol.6 は、日本テレビ社会部で記者として活躍している 宮本 康平さんです。

―――Q: 宮本さんは、ウイングから初の民放記者。4か月が経ちますが、社会部は突然の事件、事故など突発の取材が多くて大変ですね。

はい。どこへでも駆けつけることができるように、出局は常にスーツと黒の紐靴です。スマホはもちろんPCもいつもカバンに入れて持ち歩いています。

ーーーQ: 今年元日の能登半島地震の対応もされたんでしょうか?

はい。僕は本来、休みのシフトでしたが、地震発生後すぐに一斉メールが来て、大急ぎで出局しました。もうすでに社会部の中はバタついていて、ピリピリとした空気が張り詰めていました。

現場を仕切っているキャップから、まずは現状把握の指示を受けました。地震発生後間もなかったため、ケガ人の数をはじめ、亡くなった方がいるのかどうか、道路や水道、ガス、電気、通信などのインフラがどうなのか、全く把握できていない状態でした。津波警報も繰り返し出ている中、高台に位置している場所の避難所や市役所などへ、電話をかけ続けました。何よりまずは現地におられる方の身の安全が第一でしたので、それだけは強く意識していました。

通常は、日本テレビ系列局の報道が取材をした上で、情報があがってくるんですが、系列局もこの状態では人手が足りないため、東京から聞き取りを行いました。能登町に関しては、コール音は鳴っても電話自体が全く繋がらない状態でもありました。一方で、日本テレビ報道フロア内の緊急地震速報のアラームも鳴り続けていました。

ーーーQ: ご自身もパニックになりませんでしたか?

僕はこの職場に来る前にも、約5年間民放キー局でディレクターの仕事をしていました。さらなるステップアップを求めて決断し、新たな仕事へと挑戦し始めた所です。これまでの経験が活かされているうちの一つに、やはり突発ものへの対応に、ある程度心づもりがあり、慣れているということがあるかと思います。今いる放送局自体も、既に経験したことのある局の一つでしたし、ニュースの現場は、何か起こることが前提だと自身で体感してきていました。

すぐに次の日は、JALと海上保安庁の航空機事故の対応で、羽田空港での取材でした。滑走路閉鎖の影響で、欠航が相次いでいたため、羽田空港で待機を余儀なくされたり、搭乗する便の変更などで留まっていたりした方々へ、インタビューをさせてもらいました。ご存知の通り、Uターンラッシュと重なり、羽田空港も普段とは全く違う様相で、話を聞かせてもらう方々も家族連れなどが多かったように思います。一方で放送局内は、地震の対応でばたばたしていて、自分自身の担当がその日何になるのかなども含め、自分からとりにいかないと情報はおりてきません。一旦出局して確認してから、カメラクルーと共に、羽田で一日取材してまわりました。何においても、待ちの体制ではだめで、自分から取りにいかないといけない仕事だと思っています。



ーーーQ: 大きな災害や事故など、常に最前線の重圧がありますね?

はい。僕の所属は、社会部の機動班です。15人ぐらいが属していると思いますが、取り扱うニュースの幅が広く、また機動班の名前の通り、その日の要請に、迅速に行動を起こすことが求められる部署です。基礎知識もあればあるだけ、自分のためになるので、政治、経済、科学なども勉強が欠かせません。24時間ニュースもやっている放送局なので、ニュース原稿がものすごく多いんです。一方で、これまで経験してきた番組所属のディレクターの立場では、自分が行けなかった現場へも、記者としては足を運ぶことができるようになった喜びがあります。



ーーーQ: この仕事に決まる前、突然の取材が入る可能性についても「そんなの構いません!」と仰っていた気概が印象的でした。

そもそも学生のうちは、報道志望ではなく、ドラマなどへの興味の方が強かったんですが、ニュースへの興味はありました。夢をかなえ、新卒でテレビ業界に入ってからは、外で経験を積みたいと常に考えていました。自分で取材に行って、原稿を書いて、テロップをつくり、VTRをつなぐという一連の作業の中でも、まずは自分の足で現場に行って取材するという部分にやりがいを感じていると思います。

普段普通の仕事をしていたら、いけない所へ行けたり、毎日やるべき仕事が違っていて刺激的だったり、飽きることはありません。それもこの仕事の魅力の一つだと思っています。

ーーーQ: 3か月目には早くも、放送局から奨励賞を頂いたんですよね?

はい。嬉しいです。

ーーーどんな賞なんですか?

社会部の部長賞として頂きました。恐縮ですが、丁寧な仕事をしていることが認められたことに加え、部員からも推薦があったということで決めてくださったそうです。気恥ずかしいですが、期待にこたえられていればいいなと感じます。ともかく、放送時間をめざして、時間に追われる職場ではあるので、集中力や先を見越した力も必要だと痛感しています。追い込んでいたものがきちんと放送に出たときの充足感は格別です。その上で、視聴者の方に、少しでもニュースを目に留めてもらい、流し見をされない工夫をするなど、自分ならではの丁寧な仕事という部分を活かして大事にしていけたらと思っています。

今は何より、尊敬する先輩記者の方々から声をかけてもらい、感謝してもらえることをありがたいと感じています。職場は、上も下も壁のある人たちがいないので、社会部全体にアットホームな雰囲気があり、働きやすいです。これから、さらに多くの信頼を得て、頼りにされる記者になっていけたらと思っています。


ーーー人当たりのやさしい宮本さん。これからも多くの方へ、ニュースを届けて下さい。


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