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”就活”に対する違和感をきっかけに就活支援企業を立ち上げ ーナナクレマ創業ヒストリー#1

ナナクレマは現在創業して10年を迎えています。入社が浅い私、採用担当もまだまだ知らないことが多い山あり谷ありのこの10年…少しずつ皆さまにお伝えしていきたいと思います。

まずはナナクレマをなぜ創業したのか?代表の武友に起業に至るまでの話を教えてもらいました!

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高校を卒業した後、タリーズコーヒーにアルバイトで入社し、20歳から店長職を経験させていただきました。トータル6年の店舗経験で100人以上の大学生アルバイトと一緒に仕事をした経験から「就職活動に対する違和感」を持つようになりました。
就活の時期になるとすごく落ち込む学生が多くて「大学生が仕事を探すのって、そんなにつらいの?」っていつも不思議で。


あるとき、閉店作業を任せていたバイトリーダーからレジ締めの過不足連絡があったんです。かなりのしっかり者の彼女はその当時就活の真っ只中。お金が20円合わないという内容でしたが、電話の向こうで突然「20円合わない~~泣 うわああああん泣」て大泣きしだしたんです。普段そんなタイプじゃないので相当病んでるなと思い話を聞いたら、就活がうまくいかないんです、と。

私はあまり勉強が好きではなかった子供時代があるので、自分自身は早く社会に出たいという願望があり就職することを肯定的に捉えていたし、自分が大学に行かなかった分、学生という立場から就活(仕事を探すこと)ってとても楽しそう!と憧れていた部分もありました。
この機会がキッカケで、一体就活の現場で何が起こっているんだろう?と興味を持ち始めたことが原点にあります。


ちょっと、まだ話していいですか?笑

店長は5年経験させてもらったんですが、2年目くらいのときに「起業したい」という気持ちを持ち始めました。店舗という舞台と資金を会社に用意してもらってではありますが、モノを仕入れ、売り方を考えること、人を採用し育ててチームをつくること、目標を立ててみんなで取り組むこと。それがとても楽しかったんです。


そういう毎日の中でつらいことも死ぬほどありましたが(黒歴史はまたいつか、、、)「自分でお店や会社をやれば、もっと楽しく仕事ができるのかな」と毎日社長になる夢を描いていました。

店長を経験する中で、いろいろと破天荒な企画や売り方を思いついては実装していたので、本部から目をつけられていたと自覚があります。笑 ただ、のちに私が発案した販売方法が公式に認められ、全国に共有されたり、販売数を伸ばして表彰されたりと徐々に成果につながっていきました。“誰もやっていないからやってはいけない”と思い込み、挑戦しないのはもったいない。誰かの正解を真似するだけでなく、自分で正解をつくっていきたいと起業願望が強くなっていったのを覚えています。

通常の店舗業務とは別に、大学生の就活を支援する企画も行なっていました。
店舗の一角を貸し切り、経営者や事業責任者の社会人ゲストから働くことを学んでもらう「オシゴト塾」を定期的に開催したり、

静岡の企業経営者15名と50名の学生の大規模な座談会イベントを開催したりしていました。日経新聞や各メディアにも取り上げていただいたことで私自身も少しずつ、名前を知っていただくようになりました。



そんなあるとき、店舗に常務から電話がかかってきました。
「来月からマーケティング本部に異動です。」
その時の私は学生支援のサービスを開発して起業することを決めていたので、東京には行かない、お断りしますと伝えたのですが、「起業したい気持ちはわかった。ただ、マーケティングの席はめったに空かない。1年働いてみて楽しければ続ければいいし、つまらない、合わないと感じるなら起業すればいい」
常務からそう言っていただいて、東京に行く決心をしました。

マーケティングの部署ではレジ前の商品の企画や、全国の店舗の好事例を集めた冊子の発刊、お客様とのコミュニケーションを創出するグッズの企画を行なっていました。

今までの店舗経験とは違う新しい環境と仕事に毎日ワクワクして取り組んでいましたが、会社員としての諸々が苦手で、苦痛に感じる瞬間がたくさんありました。
例えば、無数にかかってくる営業電話を断ること。静かなワンフロアのオフィスでお昼にお弁当を食べること。店舗では店長の自分とアルバイトだけだったので、先輩との関わり方もわからない。
そして何より、東京の暮らしが自分に合わないと感じていました。
仕事で経験できることはとてもやりがいがありましたし、その苦痛も乗り越えられないほどではなかったですが、結果的に「楽しいのはどっちか」と考えた自分がいて、静岡に戻って起業する決断をしました。

東京に行ってからも週末は静岡に戻り、就活支援の企画やイベントをしていたのでそこまで大きな変化はないと思っていましたが、株式登記をしたことで実感が湧いたのと同時に「社長って誰でもなれるんだな」と改めて感じました。

ナナクレマという社名についてよく聞かれますが、「ナナ」は数字の7、社会人7年目で起業、ラッキーセブンや七色の虹といった縁起のいい数字として使い、「クレマ」はエスプレッソの成分であり、“なくてはならないもの”“重要なエッセンス”という意味があることを気に入っていたので、タリーズで培った経験を原点として活かすという想いを込めてこの社名にしました。


起業してからの波乱万丈ストーリーはまた、改めてお話ししたいと思います!

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