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依存性パーソナリティ障害入門:基本を理解する

こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。

近年、DV被害などの原因ともなっている依存性パーソナリティ障害が話題になっています。本記事では、そんな依存性パーソナリティ障害についてご紹介していきます。

依存性パーソナリティ障害とは何か

依存性パーソナリティ障害とは、他者に依存することで生活しようと考える障害です。依存性パーソナリティ障害の人は、無意識に他者に面倒を見てもらう代わりに、他者に全面的に従おうと考えてしまいます。

依存性パーソナリティ障害の症状

依存性パーソナリティ障害の人は、小さなことでも他人の指示がないと自分で決めることができません。小さなことでも自分では決められないので、大きな決断も自分ではできないということになります。

そのため、常に他人に従って生きていきます。頭では他人に従うだけではダメだとわかっていても、人に嫌われる恐怖や不安から抜け出すことができません。結果的に、不条理な要求に従ってしまったり、DVに耐えてしまったりといったことが起こります。

依存性パーソナリティ障害の原因

依存性パーソナリティ障害の原因は明らかになっていません。遺伝的な要因もありますが、幼児期の体験も影響すると考えられています。たとえば幼児期に否定されたり過干渉されたりする体験が続くと、依存性パーソナリティ障害につながる可能性があります。

依存性パーソナリティ障害の治療

依存性パーソナリティ障害の治療では、主に精神療法が用いられます。精神療法には、認知行動療法や自己主張訓練などの方法があります。認知行動療法は精神疾患全般で用いられるものですが、自己主張訓練は依存性パーソナリティ障害を含む自己主張を苦手とする精神疾患の人が行う精神療法です。

薬物療法が用いられる場合もありますが、薬物に依存してしまう可能性があるため、他の精神疾患に比べると依存性パーソナリティ障害では薬物治療はあまり行われない傾向です。他の精神疾患を併発している場合は、併発している疾患の治療目的で薬物が用いられることがあります。

依存性パーソナリティ障害の日常生活での対処法

依存性パーソナリティ障害の日常生活での対処法は、些細なことから始めることです。具体的には、些細なことをなるべく自分で決めるようにします。また他人に支配されているような感覚がある場合、たとえ親しい人でも距離を取ることが重要です。

自分がどうするかは自分で決めるべきなので、たとえ恐怖や不安があっても人に決定を委ねないようにする必要があります。小さなことから自分で決める習慣を身に付ければ、いずれは大きな決定も自分自身でできるようになっていく可能性があります。

最後に

依存性パーソナリティ障害は本人に自覚がないケースも多いです。基本的に自分のことは自分で決めないと他人に人生を支配されている状態になります。支配というと大げさかもしれませんが、たとえ良いことであっても他人が決めたことにばかり従っていると自分自身の人生を生きている感覚を得られず、他の精神疾患につながる可能性もあります。

まずは小さなことからでも自分自身で決める習慣を身に付け、やがてプレッシャーがかかる重要な決定も自分でできるようにステップアップしていくことが重要です。

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