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こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
『君たちはどう生きるのか』が注目を集めていますが、作品を見た人の感想としては賛否両論あるようです。大枠のストーリーはシンプルですが、細かい描写に不明点が多く、また宮崎駿が最終的に何を伝えたいのか不明瞭な点も多い作品です。
ジブリ作品がそこまで好きでない人は1回見てよくわからないまま作品を忘れ去り、ジブリ作品が好きな人は繰り返し見て自分なりの解釈を深めている、といったような状況です。人によって作品の受け取り方は異なりますが、宮崎駿の後継者問題や自分自身の今後、若い人に対する考えが詰まった作品と言えるでしょう。
考察要素が多くいろいろな観点から話題になる作品ですが、その一つとして主人公が患っていた心的外傷後ストレス障害(PTSD)が話題になることもあります。主人公は最終的に石だけ持って元の世界に戻る選択をしたので、PTSDを乗り越えてはいないものの、前向きに人生を歩んでいく決断をしています。
本記事では、そんなPTSDについてご紹介していきます。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは何か?
心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、過去の体験により強烈なストレスを感じ、その結果フラッシュバックしてしまうことです。このフラッシュバックによって、悪夢や不安に襲われ、生活に支障をきたします。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状には、記憶がよみがえる、神経が張り詰める、感覚が麻痺する、といったものがあります。中でも代表的な症状は記憶がよみがえることでしょう。
PTSDの人はふとした時に辛かった記憶がよみがえり、再び体験しているような感覚を味わいます。またその結果神経が張り詰めてしまい、不眠やストレスにつながります。
記憶がよみがえることを避けるため、特定の場面を避けるようになり、結果的に日常生活に大きな支障が出てくる場合もあるでしょう。また繰り返し辛い記憶がよみがえると、人間の脳は防衛反応として感覚を麻痺させるようになります。
感覚が麻痺すればPTSDによる辛さもある意味軽減されますが、他の楽しみや喜びも感じにくくなってしまいます。PTSDは一般的に1ヶ月の症状の継続が条件ですが、実際は年単位で症状が継続するケースも多いです。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の原因
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の原因は、強い恐怖、無力感、不安などを感じる出来事です。特に生命の危険が脅かされるような出来事は、PTSDの発症につながる可能性が高いでしょう。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療法
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療法としては、認知行動療法や薬物療法が挙げられます。PTSDも他の精神疾患と概ね同じアプローチで治療していくということです。実際薬物療法で使用される薬は、うつ病に使われる抗うつ薬が一般的です。
最後に
『君たちはどう生きるのか』によってPTSDが話題になり、少し世間的な認知度が高まったと考えられます。本作品の主題はPTSDではないと考えられますが、このように作品の補助的な要素によって疾患などの社会的認知度が高まるケースもあるでしょう。
本作品以外にもPTSDは戦争映画などで名前が挙がることの多い精神疾患なので、映画を見る人などは今後も耳にする機会があるかもしれません。
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