こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
テレビドラマ『ザ・トラベルナース』が話題を集めていますね。
ドラマのタイトルにもなっている「トラベルナース」とは、スーツケース片手に各地を渡り歩き、フリーで医療活動に従事する看護師のことです。
日本ではまだほとんど存在を知られていないものの、アメリカでは全看護師の約1割がトラベルナースとして活躍しているといいます。
ということで、そんなテレビドラマ『ザ・トラベルナース』注目を集める中で、改めて、看護師のキャリアについて紹介をしていきます。
看護師の定義と4つの責務
ナイチンゲールは看護のことを
看護とは新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔、静寂さを適切に活用し、 食事を適切に選択し与えるなど、すべての病人の生命力の消耗を最小限にするよう適切に行うことである。
看護はすべての患者に対して生命力の消耗を最小限度にするよう働きかけることを意味する。
と定義しています。
それに伴い看護師には「健康増進」「疾病予防」「健康回復」「苦痛緩和」といった4つの責務が設けられ、これらを第一に考えて行動しなければいけません。
しかし看護師は基本的に肉体労働である点や夜勤や業務量の多さから激務であると言われており、世の中では看護師不足が危惧されています。
看護師が不足する原因と離職率
看護師の求人倍率をみると、2021年10月時点で2倍を記録しており、供給が追い付いていない現状があります。
その要因として
- 夜勤が多く勤務時間が不規則
- 1人当たりの業務量多い
- 肉体労働である
- 新型コロナウイルスのまん延による離職
が挙げられます。
看護師不足がおきると、病床はあっても処置する人間が少なく、各病棟で病人の受け入れが困難になる他、さらなる業務量過多による医療ミスの発生やキャリアアップの難易度増加が危惧されます。
その中でも自分のありたい看護師にを目指すため、キャリアを考えて行動することが重要となります。
看護師のキャリアの積み方
看護師としてのキャリアは、現場のスペシャリストである認定看護師や、看護部長や主任といったマネジメントを行う認定看護管理者、専門性の高い専門看護師があります。
・専門看護師
専門看護師は水準の高い看護ケアを提供するために、特定の専門的な看護分野の知識や技術を深めた看護師であることを認定する資格です。
2022年2月現在、特定されている分野は14分野あり、がん看護や小児看護、災害看護とその専門的な内容は多岐にわたります。
・認定看護師
認定看護師とは、水準の高い看護を実践するだけでなく看護職に対し指導やコンサルを行う役割を担う看護師の資格です。
救急看護の知識やがん系の療法看護といった、熟練した看護技術及び知識を必要とする看護分野の専門家を指します。
・認定看護管理者
認定看護管理者とは、看護管理者の資質と看護の水準の維持や向上を図ることで保健医療福祉に貢献できると認められた者をいいます。
認定看護管理者認定証を交付されたあとも5年ごとに実績等を踏まえて更新する必要があります。
認定看護師と専門看護師どっちが難しい?
認定看護師や専門看護師はどちらも公益社団法人日本看護協会が企画・認定している資格です。
認定看護師は教育基準カリキュラムに沿った基礎知識が主な出題となり、合格率は90%以上ですが、専門看護師は70%前後の合格率と言われています。
さらに認定看護師は6ヶ月、専門看護師は2年間教育機関で学ばないと受験することができないので、専門看護師の方がやや難易度が高いと言えるでしょう。
注目される潜在看護師
コロナの影響で離職率が増加し人手不足である看護師ですが、現在潜在看護師が注目を集めています。
潜在看護師とは、65歳以下の人で看護師免許を所持しているが看護師として勤務していない人を指し、厚生労働省によると全国に55万人いるとされています。
看護師は三交代や二交代といった夜勤があるほか、激務であるのは否めませんが復職支援制度もあるため、資格保持者は講習会などを受けて少しずつ復帰するのも一つの手です。
現在ではライフスタイルに合わせた自由な働き方ができる病院も増えてきたため、これを機に復帰を検討してみてはいかがでしょうか。
最後に
コロナ禍の影響を直接受けた職業でもある看護師ですが、その需要はますます増えつつあります。
未経験でも可能な補助的な業務もあり、ヘルスベイシスでも医療分野に特化した案件を取り扱っております。ご興味がある方は、ぜひ気軽にお話を聞きに来てください!