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なにをやっているのか

AMI株式会社は、”急激な医療革新の実現“をビジョンに掲げ、超聴診器プロジェクトや遠隔医療サービスの社会実装を目指す研究開発型スタートアップです。 【超聴診器プロジェクト】 開発中の超聴診器(心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器)は、心電・心音の計測データをもとに、独自のアルゴリズム及びデータ処理により、心臓弁膜症をはじめとした心疾患の診断に必要な情報を医療従事者に提供することを目指しています。 【遠隔医療サービス】 遠隔聴診対応ビデオチャットシステムの開発を通じて得たノウハウを元に、聴診DXをサポートする新たな DtoD(Doctor to Doctor:医師-医師間)の解析サービスを提供予定です。将来的には、会社設立当初より掲げている「クラウド総合病院」構想の実現を目指します。 【聴診DX】 200年以上もの長い間、大きく変化していない聴診ですが、私たちは聴診をデジタル化するだけでなく臨床研究・医学教育・AI開発・遠隔医療に利活用することで、医療現場に新たな価値を提供します。

なぜやるのか

超聴診器プロジェクト
①いま、私たちが、聴診器を開発する理由。 「いま」 近い将来、心不全パンデミックが到来すると言われています。その時に必要な検査は、いつでも・どこでも・だれでも・短時間で・侵襲なくできる検査です。私たちは心不全パンデミックに対応するソリューションとして、超聴診器プロジェクトを進めています。 「私たちが」 当社創業のきっかけは、循環器内科医でもある代表取締役CEO小川の「熊本地震・遠隔医療・臨床現場」での想いです。熊本地震ではボランティアで熊本中を飛び回っていながら、高度な医療機器が無い世界を経験しました。全国から協力を申し出てくれる医師がたくさんいましたが、現地に来られない方もいて、その時に遠隔医療を活用するが出来れば、と実感しました。また、臨床現場では心疾患による突然死を減らしたいという想いがありました。 「聴診器を」 スマートウォッチを中心に「心電」の計測は進化していますが、私たちは心臓の器質的疾患などを心音を計測することで発見することを目指しています。以前は出来なかったことかもしれませんが、近年は技術も発達しているため、機器の小型化が可能となり、信号処理技術の向上や深層学習の進化あり、これまでに無い聴診器を作る土壌がそろっています。そして、全てが揃っているからこそ聴診を再定義します。 ②超聴診器プロジェクトの概要 大動脈弁狭窄症という心臓の弁の病気があります。日本には推定約100万人の患者がいると言われており、胸痛・失神・息切れなどの症状が出てからの平均生存期間が3年という、こわい病気です。 この病気を見つけるにはいくつかの方法があり、その一つが「聴診」です。聴診には、「聴診器」が必要ですが、聴診器は約200年前に誕生して以来、ほとんど進化していません。そして、突然死や心不全などの原因になる心疾患のスクリーニング方法についても、進歩しているとは言い難いと私たちは考えています。 ところで、病気を発見した次は「治療」をすることになります。大動脈弁狭窄症についての治療は、以前は開胸手術しか選択肢がありませんでしたが、2013年以降、TAVI(経カテーテル大動脈弁治療)が保険適用になり、治療の選択肢が増えました。負担の少ない治療が選択できる状況になったことで、大動脈弁狭窄症を見つけることが重要になっています。 私たちは、大動脈弁狭窄症を早期に発見することで適切な治療に繋げることが重要だと考えています。さらに、大動脈弁狭窄症以外の心臓弁膜症や心不全といった心疾患の早期発見・スクリーニングも視野に入れて、超聴診器の研究開発を進めています。

どうやっているのか

メンバー写真
鹿児島オフィスの風景
AMIは「急激な医療革新を実現する」というミッションのもと、メンバーが協力しながら自発的に研究開発をしています。メンバーの経歴やバックグラウンドは非常に多様で、ユニークな組織だと私たちは考えています。 医療革新を実現するには医療のことを良く知っていることが大事ですが、AMIには医療従事者(医師・看護師・保健師・放射線技師・臨床検査技師・管理栄養士・心理相談員など)が数多く在籍しています。とはいえ、開発を進めるためにはエンジニアも必要です。 メカ・エレキ設計者、ソフトウエアエンジニア、AIエンジニアなどの専門家集団と医療従事者がコラボレーションしながら、超聴診器や遠隔聴診システムを開発しています。そして、臨床現場を良く知る医療従事者の経験と、エンジニアの知恵を融合できることが、私たちの1番の強みです。 研究開発を進める上で、私たちは本当に優れているもの、高い価値を提供できるものを世の中に出していきたいと考えています。技術を極限まで高めることで、革新的な医療を世界中に届けることができると、私たちは確信しています。「高いところから見たほうが世界は広がる」という言葉が、私たちの合言葉です。