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【代表インタビュー】Webマーケを通して世の中にいいものを広めたい|新卒4年後に独立して100人以上のフリーランスを束ねる秘訣とは

◆プロフィール

川口 健作(かわぐち けんさく)
東京都昭島市出身。2006年に中央大学 経済学部に入学後、2010年に退学し作曲・編曲家としてバンド活動を始める。2014年に中央大学に再入学、フロントエンジニアとしても活動する。2016年に同大学を卒業すると同時に、Webマーケティング会社フルスピードへ新卒入社。新卒ながら営業職として社内MVPを獲得する。同社では動画マーケティング事業部の立ち上げやアジャイル開発、インバウンドマーケティング事業部・SEOコンサルティング事業部のマネージャーを経験。2018年にSEO部マネージャーを最終キャリアに退職して、フロントエンジニアとして独立する。2019年にカッコイイ株式会社を設立、同年に株式会社Passion monsterのCMOに就任。翌年にはiU大学の客員教員にも就任する。2021年6月にコンサルティング会社としてQOOSO PLAN株式会社(現 ケタ違い株式会社)を設立。

Webマーケ業界に興味を持った理由

松久:Webマーケ業界に興味を持った理由を教えていただきたいです。

川口:きっかけは両親の仕事にあります。

父は学習塾の経営者、母は陶芸家として作品を販売していました。ただ、父の塾は受講者が少なく、母の作品も賞を取っているのにもかかわらず全く売れない。当時学生だった私は「いいものが世の中に伝わらない」ことにフラストレーションを感じていました。

どうにか解決できないかと考えていたときに、Web広告というものを知ったことが興味を持ったきっかけです。なので、学生時代の就活ではWebの記事で紹介されていたおすすめ広告企業を片っ端から受けていましたね。その中でフルスピードという会社が私を拾ってくれました。

松久:そうなんですね。その後、独立したいと思ったきっかけはありますか?

川口:同社で2年間働いたのですが、3年目以降にマネージャーとして人をマネジメントすることが嫌だなと感じて、独立することを決心しました。

クライアントの50%がクリニック

松久:お話しできる範囲で、川口さんが携わっている案件を教えていただきたいです。

川口:現在取り組みをさせていただいているクライアントのうち、50%はクリニック関連です。

松久:顧客をクリニックに絞っているということですか?

川口:クリニックに絞っているわけではありません。

きっかけとなったのは2019年に自社で立ち上げた「MOTEO」というメンズ向けのメディアだと思います。

AGA(薄毛)や脱毛、EDに特化したメディアなのですが、知識やノウハウが溜まってきたこともあり、クリニックさんから集客の手伝いをしてほしいと言われるようになりました。

ありがたいことに紹介が多く、さらに私が参画しているStockSun※がクリニックマーケティングを得意としていることもあり、クリニックの案件数が伸びています。

※StockSunとは、案件ごとに業界トップクラスの業者を選定のうえ実行支援まで行う、フリーランスで形成されたWebマーケティング支援会社。川口はクリニックマーケティングのスペシャリストとして参画している。

フリーランスのみで組織形成している理由

松久:フリーランスのみで組織形成している理由はありますか?

川口:人のマネジメントが嫌だという理由もありますが、フリーランスなら雇用という関係に縛られないことにも魅力を感じています。

松久:つまり、フリーランスのみの組織の方が好都合ということですか?

川口:一長一短ですね。

すべての事業がタスクベースで動くので、出社確認などの余計な管理は必要ありません。ただ、完全リモートで行っているため、依頼の言語化やチャットのやり取りを丁寧にする必要があります。また、会社の仕事にはプロジェクトと関係ないタスクもありますが、業務委託のモデルではプロジェクトの範囲内でしか仕事を依頼できません。そのため、スコープ外の仕事は私自身で拾わなければならない。そういったやりにくさもあります。

それでも業務委託という繋がりだけなので、いつ取り組みがなくなってもいいし、逆に見限られてもいい。この関係性がカッコイイと思います。

自分自身、一緒に仕事したいと思われなければ関係性は続かないので、日々意識を持って行動しています。

フリーランスをまとめる上で大切にしていること

松久:100人以上のフリーランス集団をまとめる上で大切にしていることはありますか?

川口:権限委譲することです。

松久:なるほど。フリーランスのメンバーを信用してということですね。

川口:それでいうと、権限委譲をする上で、仕事を任せる際に「信頼」と「信用」は分けて考えています。

信頼とは過去の行動から相手を信じること。ことクライアントワークに関しては、信頼して任せるようにしています。一方で信用とは過去の行動なしに相手を信じることで、自社事業に関しては信用して任せることが多いです。

ただ、ここ1年くらいはフリーランスとして働いてくれているメンバーに対して、定時報告などのルールを追加して縛りを強くしています。

創業当時より案件が格段に多くなって私が隅から隅まで目を馳せることができなくなったこともあり、ルールを設けることでボトルネックはないか等定期チェックできる仕組みにしています。

それで離れてしまう人もいますが、納得して残ってくれている人が多いので、現状は問題なく組織形成できています。

メンバーの共通点

松久:フリーランスのメンバーになにか共通点はありますか?

川口:全員いいやつ。顔採用というか、人相がいい人ばかりを採用しているので。

腐ったリンゴの話と同じで、感じ悪い人が入ってくると組織崩壊する可能性があります。なので組織形成においては、理念に沿わない人をいかに入れないかというディフェンス面を大事にしています。

起業して大変だったこと

松久:起業して大変だったことはありますか?

川口:正直、大変だったことはないです。社員時代より稼働時間は増えましたが、やらされているというよりは自分で選択してやっているので大変とはまったく思いません。

学生時代~ミュージシャン時代の経験で活きていること

松久:学生時代やミュージシャン時代の経験から、現在の仕事に活かせていることを教えていただきたいです。

川口:たくさんありますが、その中でひとつあげるとすれば相手の立場に立って考えることです。

学生時代は自分の思いに同調してくれる人が多かったものの、20歳を超えてからは思いのすれ違いでうまくいかないことが増えました。そこから、相手の立場に立って考えることの重要さを学びました。

松久:ミュージシャン時代の経験から活かせてることを挙げるとすれば何になりますか?

川口:メタ認知力が上がったことです。

ミュージシャンとして音楽に携わっていると、誰も振り向いてくれないと感じることがあります。そこには「自分は売れない」「誰も立ち止まってくれない」といった徹底的な自己否定があります。この経験を通してメタ認知力が上がり、自身を客観的に見れるようになりました。

結論、自分は特別な人間ではないと気づけたことが一番大きいですね。

ケタ違い株式会社に込めた思い


松久:「ケタ違い株式会社」という社名に込めた思いを教えていただきたいです。

川口:「10倍の仕事をする」という私の理念が込められています。

社名を考える際はコンサルタントに依頼して、理念に沿うような社名案を出していました。その中から、お客様の事業を「ケタ違いに成長させる」「売り上げや利益の桁が10倍変わるような仕事をしたい」という意味を込めて「ケタ違い株式会社」に決めました。

仕事をする上で大切にしていること

松久:仕事をする上で大切にしていることはありますか?

川口:幻冬舎の社長の言葉ですが、「GNO(義理人情恩返し)」です。特別な理由はありませんが、常日頃から義理人情恩返しは大事だなと思っています。

今後の目標

松久:今後の目標を教えていただきたいです。

川口:2年後までにコンサル売上10億円達成を目標にしています。現状は2億円くらいですが、10億円達成できれば桁が変わってカッコイイじゃないですか。

ケタ違い株式会社で活躍できる人物像

松久:ケタ違い株式会社で働くことをおすすめする人物像はありますか?

川口:「自分より他人を大切にできる人」「知的好奇心がある人」「人相がいい人」です。

松久:川口さん自身が一緒に働きたいと感じる人の特徴はありますか?

川口:まったく一緒ですね。会社と自分は同じと考えているので。

松久:最後にインターンの採用基準があれば教えていただきたいです。

川口:インターンの応募で採用基準を挙げるとすれば「過去に数字で残せるやり遂げたことがある」「GNOを大切にできる」の2つです。

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