こんにちは!アイデアプラス採用担当です。
アイデアプラスには、クリエイティブ業務のアウトソーシングを提案する「CPOサービス」のほかに、「共創サービス」という事業があります。
今回取材するチームが手掛けてきたのは、ベーカリーやカフェ、企業のオフィスなどの設計・施工。一般的には「空間デザイン」と言ってもいいでしょう。
カフェやオフィスなど、さまざまなジャンルの空間デザインを手掛けてきました。
……ただし。内装を考え、図面を考えるだけがアイデアプラスの仕事ではありません。
その空間は何のためにあり、どんな場所であるべきか?ゼロからお客様と一緒に、本気で考え、カタチにしていきます。
今回話を聞いたのは、取締役の関口と、空間チームの梶間、伊藤の3人。これまでで最も印象に残っている案件をふり返りながら「共創サービス事業」について語ってもらいました。
■プロフィール
関口:三重県出身。40代。休日はキャンプを楽しむ。最近特にお気に入りの焚火台がある。
梶間:神奈川県出身。編集業務に携わった後にものづくり業界へ、そしてアイデアプラスに入社。
伊藤:愛知県出身の21歳。短期大学を卒業後、アイデアプラスに入社。趣味はギター、お菓子作り、ネイル。
施工の依頼だったはずが、気付けば学童のプログラムづくりに。
お客様のイメージを模型を使ってカタチにし、すり合わせることで理想の空間をつくりあげます。
共創サービスに関わるメンバーに、最も思い出深い案件についてお話を伺っていきたいのですが…。
関口「いちばん思い出深いのは、やっぱり『まなべーす』だよね。施設は完成したとは言え、まだ案件としては動き続けてるけど」
伊藤「はい。今年の夏、大府市にOPENした『まなべーす』は、学童・個別指導塾・習い事を一つの施設で完結できる、放課後子育てサポートサービスです。最初は、県内の介護事業者の方が民間学童保育をスタートさせるということで、施設の施工のご依頼をいただいたところからはじまりました」
梶間「先方も介護施設はこれまでたくさん作っているから、同じようなイメージで学童保育施設を設計していたんだよね」
関口「確かにうちのグループ会社では施工もやっているけど、『なぜ学童をやるのか?どんな学童にしたいのか?』が明確じゃないと、お客様の望んでいるものは作れない。だから初回の打ち合わせで先方のオーナーにその疑問をぶつけたら…」
梶間「オーナーさん自身、介護事業をやりながら女手一つで子育てをしてきたので、働きながら子どもを育てる親をサポートできるような場所を作りたいという想いがあったそうなんです。ただ、それを聞いていくうちに、『だったら学童だけじゃ物足りないんじゃない?』という話になってきて…」
伊藤「子どもを預けられるだけじゃなく、一緒に育ててくれたら、親としてはすごく心強いはず。共にそんな施設をつくりましょう、ということで施設のコンセプトから考える、共創サービス事業がスタートしました」
そんな背景があったんですね。コンセプトから考えるとなると、施設の内装や設計も一緒に携わることになるのでしょうか?
関口「もちろんそうなんだけど、内装や設計はもっと後に考えるべきこと。まずは、施設やブランドの『あるべき姿』のディスカッションからスタートしましたね」
梶間「内装は施設の中でやることによって決まるから、子どもをどう育てるか、何をして遊ぶかをずっと話し合っていましたね。プログラムが固まらないと空間デザインも上手くいかないから、何度も練り直して」
伊藤「打ち合わせのファシリテーションやコンセプトの策定も、もちろん私達の仕事です。ほとんど関口さんが主導してくださいましたが…」
関口「そんなこともないけどね(笑)。話し合ううちに『あれもやりたい、これもやりたい』というアイデアはお互い出てくるから、それを一緒に整理しながら、OPENに向かって道を作っていっただけなんだけど」
より良い未来をつくるためなら、重圧も一緒に乗り越える。
それがいちばん難しいと思います…!お取引先の方々は、みなさんの提案をどんな風に受け止められていましたか?
梶間「子育てに強い想いがあるからこそ、オーナーは誰より共感し、賛同してくださいました。ただ、メンバーの方々はあまりピンと来ないところもあったようで…一緒にコンセプトから考えていくのは多少苦労もあったかな」
伊藤「今回の事業では、学生アルバイトとして参加していた方を事業責任者に抜擢していました。結果として彼がキーマンになりましたね」
関口「そうだね。いろいろチャレンジングな取り組みの中で、責任感を持ってやり遂げてくれそうということで決まって。事業の立ち上げフェーズだから、最初は心配も多かったけど……彼が前向きに取り組んでくれたからこそ、周りの人たちもどんどんついていくようになって、現場の雰囲気が良くなった」
伊藤「ただ、それがさらなるピンチにもつながったんですが…」
事業に何か影響があったのでしょうか。
梶間「周りが積極的に動くようになった分、彼の中で絶対にこの事業を成功させなければいけないというプレッシャーを感じて、悩んでしまった時期があって…」
そんなことがあったんですね。そこでサポートしたことはありますか?
関口「俺が会いに行って、直接話しました。今このプロジェクトが前向きなのは彼のおかげだし、短期間で一緒に成長できた実感があった。彼がいないと『まなべーす』は成立しないってことを分かってほしかったんだよね」
伊藤「ゼロから立ち上げる施設だからこその重圧は、私たちも理解できるので…一緒に寄り添って乗り越えて、無事に完成にたどり着くことができました」
関口「施設一つ作るだけなら、図面を書いて現場を仕切れれば良い。でも、俺たちがめざすのは空間デザインを超えて、お客様の未来を一緒に考えること。だったら、関わる人みんなに寄り添って、全員が幸せに働ける環境をつくることも当然仕事のうちだと思うからさ」
ただ目の前の仕事をこなすだけではなく、目的のために動く。まさにアイデアプラスの根幹とも言える考え方ですね。実際の施設は、どんな風になったのでしょうか。
梶間「コンセプトは、『あそびをまなび、あそぶでまなぶ。』壁のない広い空間に、自分たちで基地を作ったり居場所を見つけたりできるような仕掛けを施しました。壁紙から床材に至るまで、細部までこだわっています」
事業とともに、自分も成長できる場所。
図面を見ながら、よりよい空間になるよう意見を交わし合う梶間と伊藤。細部まで妥協せずこだわり抜きます。
先程も少しお話がありましたが…『まなべーす』はこれで終わりではないんですよね?
関口「はい。大府以外にも『まなべーす』を展開し、事業を拡大していく予定です。加えて今オーナーと話しているのは、運営母体である会社のオフィスリニューアル。『まなべーす』や介護事業所も併設したビルを作れたらいいねって言ってるところ」
アイデアプラスがビルをつくる…!なんとも大掛かりな事業になりそうです。
梶間「もちろんビルを建てることが目的じゃなく、オーナーと話をする中で、一つのめざす未来を叶えるために考えているという感じかな。共創サービス事業はありがたいことに他にもたくさんお話をもらえているし、これからも拡大していきますよ」
アイデアプラスとしては、今後仲間も増やしていきたいところですが……「共創サービス事業」は、どんな人が活躍できる分野だと思いますか?
梶間「通常なら複数の会社が協力してやるようなことを、最上流から自分の手で一貫して動かせる、すごく貴重な事業。だからこそ、いろいろな視点から物事を見て判断できる人がいいのかな。自分で考えて決められるっていうことがすごく大事」
伊藤「共創サービス事業は、クリエイティブディレクションとも空間デザインとも違う。お客様と何度も話し合い、『何をやるか』から決めていくので、とにかく考えることもやることも多いです。だからこそ、仕事を通じてものすごく成長できる。働きながらいろいろな経験を積みたい、学びたいという人にはぴったりの環境だと思いますね」
関口「伊藤さんは若いけど、俺の言ってることが違うと思ったらハッキリ言ってくるし、自分がこうだと思ったら折れない強さがある。周囲の人とのコミュニケーションや柔軟性も当然大切ではあるけど、共創サービスはゼロから物事を組み上げていくような仕事だから、自分の意見が全くないと何もできない。やりたいことがしっかりある人と一緒に働けたら嬉しいな」
みなさん、ありがとうございました!私も採用を頑張っていきます!
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完成した『まなべーす』のプレオープン時の様子。間仕切りのない広々とした空間が好評でした。
今回のインタビューを通して、アイデアプラスの新たな一面をみなさまにも知っていただけたのではないでしょうか?事業分野は違いますが、アイデアプラスらしさは同じ。会社全体で、お客様の持つ課題を乗り越え、想いを実現させるお手伝いをこれからも続けていきます。
それでは、次回の更新もお楽しみに!
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